あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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お饅頭
ワラシがお皿に山盛りのお饅頭を持ってきた。
お得意の満面の笑顔で、両手で重そうに抱えて持ってきた。

どうしたの? そんなにたくさん。

『ババが姉さんにも食べさせてやれ・・・って言うから持ってきた。』

ババって? 

『そうか、姉さんはまだ会っていなかったな。
 姉さんのババが居ただろう。あのババよりはずっと若いけど、ババが可愛がっていて、
 姉さんの話をよく聞かせていた。だからババにとっても姉さんは大切な人なんだ。』

そうなの・・・。
私は覚えていないけれど、転生の度に会いに来てくれたり交流のあった妖怪のババ。
ババが風になったことを知らされたとき、覚えてはいないけれど涙が出た。

ババが私にお饅頭を作ってくれたの?

『そうだ。オレ達が食べる分もいっぱい作ってくれたから、今日は一緒に食べようと
 他にも連れて来たぞ。おーい、早く来い!』

ワラシの呼びかけで、わらわらと集まってきた妖怪たち。
皆がお饅頭のことを知っているのだろう、どの顔もニコニコしている。

私はあることを思い出していた。

ねぇ、以前にデイジーがカッパちゃんのお母さんから、おかずのお裾わけをもらって食べて、
お腹をこわしたことがあったでしょう。知っている?

『あぁ、知っているぞ。オレたちのところでは有名な話だ。
 笑ったり気の毒がったり、そうかと改めて知ったものだ。
 前世では、姉さんもオレたちの所に来て一緒に食事をしたこともあったけど、平気だったぞ。』

ヘェ、前世の私は平気だったの?
じゃぁ、皆と楽しく食事をしていたんだ。今は何も覚えていないけれど・・・。

『ババも長も喜んで一緒に食べていたぞ。』

そうなんだ、今の私でも一緒に食べられるかな?

『うん、ただ、前世の姉さんと今の姉さんは少し違うところがある。
 だから、ババが姉さんように何か特別に作っていた。姉さんはそれを食べるといい。』

ふーん、どこが違うんだろう。

『うーん、今の姉さんには分からなくてもいいんだと思う。
 それより、食べよう! ババの饅頭は美味いぞ! おーい、皆も食べていいぞ。』

饅頭が山盛りになっているお皿に、あちこちから手が伸びる。
にぎやかな笑い声が聞こえている。
私は小さなお皿に3個のったお饅頭をもらった。
そっと口に入れると、私の知っている餡子の味ではなく、もっとまろやかな幾つかの木の実を
合わせて作ったような味がした。

私の知っていたババも、きっと同じようにお饅頭を作ってくれていたんだろうな・・・、
私は覚えていない、でも懐かしさが溢れる風になったババに思いをはせた。


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この記事に対するコメント
何故だかわからないけど…
風になったババさんのおはなしは
胸にじんわりとせつなくて温かいです。。

きっとババさんのあかね雲さんへの思いが
私たちにも伝わったのかもしれませんね。。

o(^-^)o


【2009/08/22 17:05】 URL | こねこ #kCTSxNgQ [ 編集]

こねこさん
きっとこねこさんの身近に、こねこさんへの温かい思いを持つ人が
いるのに、気付いているからだと思います。
そして、きっとこねこさんも温かい思いを持っているからだと感じます。
【2009/08/22 19:04】 URL | あかね雲 #- [ 編集]


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