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あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
縁結びは妖怪
さて、昨日のつづき・・・。


私が花壇に花を植えるために土を起こし、やたら丁寧に草の根を取り除いたり土を
ほぐしたりしていたのは、妖怪たちの意を受けてのことだった。
妖怪たちは直接には土や花に手を出すことはできない。
だから、私が自分でやるように教えつづけていたようだ。

妖怪たちは私が彼らの話しを聞いていたことに気付き、がぜん私に向けて話し始めた。

『姉さん、良いだろう? この花で・・・』
『この色合いでよいだろう、花が咲いたらもっとキレイだよ。』
『肥料もちゃんと入れてくれたから、きっと育ちも良くなるよ。』
『オレたちも花を見るからな。』
『そうそう、留守番は任せてくれ!』

うんうん、ありがとう!
おかげで春の花がそろって花壇もキレイになったよ。
しかし、しゃがみっぱなしで土をいじり、花を植えた私は筋肉痛が心配・・・。

「ねぇねぇ、誰かが話していたでしょう。
 なかなか結婚できなかった人間を、仲間の誰かが結婚させたって・・・。」
『さっきの話だな。誰が話していたんだ?』
「私にも聞かせてほしいな。
 そうすれば妖怪たちの力も知らせられるでしょう。」
『そうだな。おい、話してみろよ。』

私や他の妖怪たちに言われて、ひとりの男の子が姿を現した。

春の日の光を受けながらも、彼の身体はどこかかすんでいる。

「アレッ? 前に会ったよね。」
『直接には会ってないけれど、姉さんの友達の所に遊びに行ったことがある。』
「そうだよね~^^」

笑う私に、皆は口々に言った。

『そうだ、お前だよ!』
「うん、その話も書くからね。それより、今日は結婚させた話を聞かせて!」

前に出てきた彼は「かすみ小僧」。Dさん、覚えているかなぁ?

「それで、どうやって結婚させたの? 何があったの?」
『うん、もう昔の話なんだけど、オレらの近くに住む人間がお互いに想いあっていた。
 でも、なかなかお互いに想いを口に出せなかったんだ。』
『昔の人間は今の人間と違って、奥ゆかしかったからな。』

私は何となく苦笑した、彼らはちゃんと見ているんだ・・・。

『夏だったな。夏は日の暮れるのが遅い。
 働き者の二人は野良仕事に精を出していて気付いたら薄暗くなっていた。
 他の者たちは夕飯の支度や子供の世話があったりで、早めに帰っていたんだ。
 若い二人は他の者たちよりも多くの仕事をしていたんだ。』
「うん、それで、どうしたの?」

『男の方が帰ろうと言い出して、女も頷いて帰り始めたんだ。
 今のように並んで歩いたりしなかった。女は少し離れて歩いていたな。
 男も黙って前を歩いていた。』
『何だかじれったくなるな。』
『そうだろう? 見ていたオレの仲間もそう思ったようだ。
 二人が想いあっているのを知っていたからな。
 それで仲間を呼んで相談したらしい。』

「ふーん、仲間たちと力を合わせて何かをしたのね。」
『そうなんだ。オレたちはかすみ小僧だよ。だから力を使って霞を出したんだ。』
『霞を出したのか! さすがに霞小僧だな!』
『二人の周りに霞を濃く出して、周囲を見えなくしたんだ。
 それでなくても夜で暗くなっている。それに霞が出ればなお見えにくい。
 女は不安になるし、男は女を気遣うし、もう離れて歩くことはできない。
 男が女の名前を呼んで、傍に来た女の手をつないでやったんだ。』

「やったね!」
『手をつないで歩いているうちに、我慢ができなくなって男が想いを告げたんだ。』
「誰かが促したんでしょう♪」
『もう想いはいっぱいだからな。軽く背中を押すだけで良かったんだ。』
「良かったね~。想いが通じて!」
『うん! せっかくだから村の近くまで、二人を霞で包んでやったんだ。』

二人の想いに何となく気付いていた村人たちは、喜んで二人を夫婦にしてやったと
かすみ小僧は嬉しそうに話してくれた。

かすみ小僧の話が終わる頃には、私も花を植え終わっていた。

『もっと話があるから、また来るよ!』

妖怪たちは口々にそう言うと、そろって帰って行った。
私は、また次の話を聞くのが楽しみになっている。
しかし、何人の妖怪たちが来ていたのだろう?



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この記事に対するコメント
う~ん
いい話ですね^^


【2007/04/08 09:47】 URL | mayumin #- [ 編集]

わあ
あかね雲さんの世界、素敵ですね。
色々な見えない(だけど存在している)者達との会話は
読んでいるだけで暖かくなります。
何も聴こえない私のような者にも
もしかしたら話しかけてくれるのかな~と思うと
思わず微笑んでしまいます。
【2007/04/08 11:58】 URL | 苺 #3/2tU3w2 [ 編集]

カルマ
ブログに関係ない内容ですみません。
http://onasu.exblog.jp/m2007-04-01/#6706376
上記にカルマ制度はなくなったとのことですが、そうなのかカルちゃんに
聞いてみてもらえないかと・・・ちなみに私はあると思いますが。。
【2007/04/08 18:33】 URL | さくら #- [ 編集]

mayuminさん
人間は知らずに見えない世界のお世話になっていることもある、ということですね。
【2007/04/09 20:47】 URL | あかね雲 #- [ 編集]

苺さん
街中にはなかなか居ませんが、自然の中を歩いている時や、自然の中で過ごす時には、
ちょっと感じてみると楽しいと思います。
自然の多い中で、何も理由がないのに突然嬉しくなったりしたら、もしかしたら妖怪たちが
遊んでいるのかもしれませんよ(^^)
【2007/04/09 20:49】 URL | あかね雲 #- [ 編集]

さくらさん
カルマは制度ではありません。
人間が人生の中で自分で作り出すものです。
誰が強要するでもなく、強制するものでもなく、霊界に帰ったときに自分で気付くものです。
だから、自分でカルマとするものです。
【2007/04/09 20:53】 URL | あかね雲 #- [ 編集]


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