あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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視ているだけ 4

さよは抱いているキツネを降ろして、自分の横に座らせた。
キツネはおとなしく座って、さよを見上げている。

そのキツネはどうしたの?
おたまさんに何か心当たりがあると言っていたけれど・・・。

『そうなのです。
 しばらく前にお使いのキツネが人間の術者に、連れ去られたと言ってきたものがあります。
 おそらく呪文で縛って連れ去ったのでしょう。お使いのキツネなので、それなりに力が
 あります。その力を自分のものとして、使おうとしたのでしょう。』

あぁ、話には聞いたことがあるわ。
自分の眷属として使おうとするのでしょう。
縛られているから、自分から逃げだすことが難しいかもしれないって・・・。

『はい、かなり探してやっとそれらしい人間を見つけました。
 しかし、その人間はすで人の言葉で言うボケ老人になっていました。
 力も失っていたので、キツネは呪文から逃げられたのだと思います。
 キツネの波動は老人の所にかすかに残っていましたが、キツネは見当たりませんでした。
 おそらく人間に使われているうちに、帰るところを見失ってしまったのでしょう。』

そう、そんなことがあったの。
でも、どうして我が家に来たの?

『お姉さんは気付いていませんが、この家は特別なところなのです。
 良くも悪くも、見えない世界では知られています。
 だから、闇のモノにも知られてしまうのですが・・・。
 どこかでキツネも噂を聞いたのでしょう。どうやら噂をたどってきたようです。』

ふーん、噂を辿るなんて、そんなことができるんだ。

『でも、人間に痛めつけられていましたから、どう接して良いかわからずに視ていた
 のだと思います。自分の正体を知られたくなくて、煙幕を使っていたようです。』

そうなの。でも、娘には触っていたけれど、それはどうして?

私の問いかけに、さよはただ笑って答えなかった。
何だろう???

『私は、このキツネを連れて帰ります。
 その後は、おたまさんが元の所に戻してくれるでしょう。』

では、安心ね。良かったね、キツネちゃん。

キツネは前足をあげると、そっと私に触れてきた。
暖かな柔らかな前足だった。
安堵の感情が伝わってくる、それに感謝の波動も含まれている。
私も嬉しくなった。

さよはキツネを抱き上げると、丁寧に頭を下げて笑顔を視せた。

『お姉さん、ありがとうございました。
 お元気で、それではまた・・・。』

さよも元気でね、おたまさんによろしく伝えてね。

さよはしっかり頷くと、キツネを連れて去って行った。

視ているだけの存在がいなくなって、私はなんだかちょっぴり寂しくなった。



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