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あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
大入道が来た3
まだ交通網が発達していない昔のこと、
幸いなことに大入道はお厨子を見つけることが出来た。
ある道具やに売られていたのだ。
見つけたことをお寺の坊さんに知らせたいのだが、
なかなか人間は大入道の言葉を聞きとれない。

そこで、私の母の祖母・・・
つまり私にとっては曾祖母にあたる人に、話に行くことにした。
私の曾祖母はいわゆる昔の「拝みやさん」と言われる存在であり、
見えないものを視たり、聞こえない声を聞いたり、
人の悩みの原因を視たりして人々の相談役をこなしていた。

曾祖母のそばに来て、大入道は考えた。
どう話せば良いのだろう? そもそも妖怪の大入道の話を聞いてくれるのか?

『本当にオレは考えたんだ。
 しかし、オレの頭では良い考えは浮かばない、だんだんと焦ってきてな。
 そこで、観音さんに相談をすることにしたんだ。』

内山観音に居る観音さんは、大入道の話を聞いてくれた。

『では、まず私がおばあさんに知らせよう。あとは自分で考えるが良い。』

観音さんは、いつものようにお経を唱え始めたおばあさんの側に立ち、
お厨子が見付かったことを告げた。
観音さんの言葉を聞き取ったおばあさんは、大喜びで村中の人々に話して回った。
中にある木彫りの観音像は小さいとは言え、
お厨子の大きさも重さもそれなりにある。
頑丈な身体をもつ若者が、お厨子と観音像を迎えに行くことになった。

道具屋を訪れ、丁寧にお礼を言って若者はお厨子を背負うように、
背中に持っていった。
ところが、軽く見えるお厨子だが、これがなかなかに重い。
足を踏ん張り力を入れ、何とか背負うと頑張っているのだが、
一向にお厨子は持ち上がらない。

持ち帰るのを諦めた若者は、村に帰ってそのことを伝える。

「一人だから、持ち上がらなかったんだろう。では、二人で持ち上げてみよう。」

と言うことになり、二人で出掛けて行った。

ふたりでお厨子の右と左を持ち、上に上げようとする。
ところが、まったく動かない。
軽いはずの厨子が、ピクリとも動かない。
道具やに、何人行っても結果は同じことだった。

とうとう諦めようと言いながら、村に帰っていく。
若者を迎えた村では、また頭を寄せ集めて何かの方法をもたらす時間だった。


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