あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大入道が来た 2
内山観音に遊びに行った大入道は、そこで小さい観音像の話を聞き興味を持った。
実は、大入道は観音さんが大好きで、時折姿を見かけては声をかけてもらっている。
大入道が内山観音に遊びに行くのも、そこに居る観音さんに会いたいためだった。

ある日のこと、お寺のお坊さんが観音さんの入っているお厨子を拭いていた。
大入道は、お坊さんのそばに座り込んでじっと視ている。
何も知らないお坊さんは丁寧にお厨子を拭くと、本堂から出て行く。

いつもは鍵をかけるお坊さんだが、
大入道はちょっと細工をしてお坊さんに鍵をかけたと思わせて、
そのままにしておいた。

お厨子と中の小さい観音像を飽きることなく眺めていた大入道だが、
やがて本堂を出て行く。
ところが、人間ではない大入道は本堂の鍵をかけるのを、すっかり忘れてしまった。
一箇所の鍵が、開いたままになっている。

いつもなら夜中に訪れる人などなく、静寂のうちに夜が過ぎ去るのだが、
この日は違っていた。
ひとつの黒い影がこっそりと本堂の鍵のかかっていない戸を開けると、
お厨子を持ち去ってしまった。

翌朝  「大変だぁ!!!」 の声が村中に響いた。


お坊さんは

「鍵はかけた! 確かに鍵はかけた! 確かめました!」

と言う。
その通りなのだ、大入道はお坊さんに「鍵をかけた」と思わせたのだから・・・。

大入道は頭を抱えてしまった。

『オレの責任だ・・・。オレが鍵をかけたように、坊主に思わせてしまった。』

しかし、大入道の声は人間には聞こえず、
ますます大入道は侘びと嘆きの言葉を繰り返す。

座り込み大声で嘆く大入道に、観音さんが声をかけた。

『責任が自分にあると思うなら、探してきなさい。
 皆が大切にしている観音像だ、壊すことはない。
 どこかに売ろうとしているのだろう。
 どのくらい時間がかかろうとも探してきなさい。』

『はい、はい! 必ず探してきます! 見つけ出します!』

大入道は観音さんに約束をすると、一目散に走って行く。

あてはあるのか? 大入道よ・・・。
観音は励ましと哀れみのこもった目で見送っている。






  ランキングに参加しています。
皆さんのワンクリックが1票になります。応援のクリックをお願いします。

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://akanegumoasuhe.blog88.fc2.com/tb.php/641-6ccb5591
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

あかね雲

Author:あかね雲
私が触れた不思議な世界と、ご縁のあった出来事などを気の向くままに書いていきます。

人気ブログランキングに参加しています。応援クリックよろしくお願いします。
人気blogランキングへ



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。