あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アンティークの器
オアフ島で幾つかのお店に出掛けた。
その中のひとつに、アンティークのお店がある。
前回オアフ島を訪れた時に、このお店でとても気になる器を手にした。
だがお店で他の品物を見ているうちに、買いそびれてしまい帰宅してからも、
ずっと気にかかったままだった。

今回オアフ島を訪れた縁で、またアンティークのお店に行った。
すでに売れてしまっていたら諦めよう、まだ残っていたら考えよ~と思いつつ
お店のドアを開けた。

今回もAさんが一緒にいたことでお店のご主人が覚えていて、笑顔で話が弾んだ。
気になっていた器のことを聞くと、まだ残っていた。
さっそくガラスケースの中から取り出してくれた器、持つと前回感じたと同じ
ものを感じた。器はすっと 手に馴染み温かく心地良い。
このまま離したくないー私は思い切って買うことに決めた。

車の中で器に触れていると、声にならない声が聞こえてきた。

『この器には心温まる話がございます。』

百数十年前のこと、王様が自分の食卓で使う 木製の食器を揃えようと、何人もの
職人に器をつくらせた。
職人たちは自分の腕前を見せるのはこの時とばかり、懸命に食器作りに勤しんだ。
王様が使うから、良いお金になるから、自慢になるから、有名になるからなど理由は
それぞれだが食器が次々に出来上がってきた。
外側に飾りの彫りを施したもの、色を塗ったもの、形にこだわったものなど、幾つもの
器が並べられた。
王様はひとつひとつをじっくりと見たり、器を手に取って見たりした。
王様はあることに気付いていた。
何も装飾はないが、手に持つと重みをほとんど感じることなく、しっとりと手に収まる。
持っていて心地良い器がある。

「決めた、この器にするぞ。この器を作った者は誰だ?」
「私でございます。」
一人の職人が前に出てきた。
まだ若い職人の腕前と技に感心した王様は、この食器を買い上げることを伝えた。
そして、なぜ、このような食器を作ったのかを聞いた。

若い職人には幼い男の子がいる。
この子の手が不自由で思うように食器を持てない。
どのような器ならこの子が持つことが出来るのかと、職人は作ったものを子供に
持たせて見ながら何度も試行錯誤を繰り返しながら、息子が喜んで持つ器を作ったとのこと、
王様の器として作り上げたものは、幼い息子が笑顔で使っているものと同じだと言う。

金属を一切使わず石の破片でくり抜いた器の持ちごこちの良さは、息子の為を思いながら
作り上げた父親の心のこもった器でもあったのだ。
手の不自由な息子の持ちやすい器は、大人の王様の手にもしっくりとくる、持ちやすい
ものとしても出来上がっていた。

王様は若い職人の真からの思いと懸命な器作りに感心をして、多くの器を注文した。
話しを聞いた王様は息子のために医師を遣わしたが、息子の手は治るもにではなく、
障害を持ったままになるだろうとのことで、治療は断念したが、王様は懸命な父親と
健気な息子に生涯の助力を申し出た。
父親はなおのこと喜び、王様の助力を無駄にしたくないと、更に器作りに懸命になって
生涯を過ごした。

『もはや知られざる話にございます。
 だけど、あなた様が手に入れられました器には、このような男の思いがこもっています。
あなた様が世界中に、人としての本気や懸命な努力がやがては喜びになると伝えて
 いるとを我らは承知しています。
 ゆえにどうしてもこの器をあなた様に持っていただきたかったのです。』

私はこの器を一目見て気になり、持つ手に馴染む心地よさがなぜ気に入ったのかを
知ることができた。
アンティークとしての器の価値もあるだろうけれど、百数十年を経て修理しながらも
使い続けてきた王家の思いと親子の話がこの器ひとつにあったのかと、深く心に響く
ものを感じていた。



  ランキングに参加しています。
皆さんのワンクリックが1票になります。応援のクリックをお願いします。
あかね雲 HP http://akanegumo.sakura.ne.jp/index.html
あかね雲 ブログ http://akanegumoasuhe.blog88.fc2.com/
メルマガ 【魂に問う 答え】
メルマガ 【今 伝えたい言葉】 


スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://akanegumoasuhe.blog88.fc2.com/tb.php/2218-93c941cc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

あかね雲

Author:あかね雲
私が触れた不思議な世界と、ご縁のあった出来事などを気の向くままに書いていきます。

人気ブログランキングに参加しています。応援クリックよろしくお願いします。
人気blogランキングへ



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。