FC2ブログ
あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ババの思い出 2
ワラシと話していて、私の中に一気に広がった「ツヤ」の響き。
それは私にババと出会った前世の記憶を、掘り起こしたものだった。

それは大和時代のこと。

私は結婚をして、子供も3人いた頃のことだった。
季節は春先で、私は遊んでいる子供たちに留守を頼み、山に山菜を取りに入っていた。
山は日々に慣れ親しんでいる場所でもあり、住んでいる動物のことも、
山菜やきのこの在り処なども、私は熟知している。

私はいつもの通り、何を思うわけでもなく山を登っていった。

山菜をとり蔓で編んだ籠に入れて立ち上がり、振り向こうとした瞬間に、
私はいきなり強い衝撃を受けて、そのまま斜面を転がり落ちた。

どのくらいたったのか、誰かの声と手を感じて私は目を開けた。
私はどこか知らない所に、寝かされている。

『あぁ、気が付いた? 良かったよ~。
 どこも痛いところはないか? 気分はどうだ?』

そこには私と同じ年くらいの若い女性がいて、心配そうに私を覗き込んでいる。

痛い? 気分? 何だっけ? 私はどうしたんだっけ?

おそるおそる私は身体を起こしてみる。

「何ともない。どこも痛くないし、気分も悪くない・・・。」

『ほんとうに良かったよ~。ごめんなぁ、まったく悪いことをしたもんだ。』


あぁ、これはババの若い頃なんだ。
何だっけ? 何と呼ばれていたんだっけ?
そうだ! おかぁ・・・と呼ばれていた! 幼い息子がいたような気がする。

その子が山を駆け回っていたときに、私と衝突をした。
あの強い衝撃は、男の子が思いっきり私にぶつかった時だった。

そして、おかぁと私の付き合いが始まった。
おかぁが人間ではないことを私は感じており、おかぁも私に隠すことはなかった。

おかぁの幼い息子が魔の波動を受けて風になったとき、おかぁと私は数日泣き暮らした。
おかぁは私の労わりを受け止めてくれて、長は黙って見守ってくれた。

おかぁと私は住む世界は違っていたけれど、お互いの心が通い合っていたのを思い出した。
私の転生の度に、おかぁは少しずつ年を重ねた姿で、いつも私と縁を作ってくれていた。
その時々の私は知るよしもなかったが、いつも懐かしい思いを重ねては、
楽しく親しい付き合いを重ねていたようだ。

でも、今世ババとなったおかぁと私は、会うことがなかった。
なぜ会わなかったのだろう、会えなくてもせめて近くに行きたかった・・・。

そんな私に、ワラシが声をかけた。

『ババは知っていたよ。自分が風になることを知っていたよ。
 ババが言ったの。これまでずっとツヤを見送ってきた。私はそれで満足だった。
 ただひとつの願いはツヤが元気でいること、ツヤに見送られたくない。
 ババは、そう言い続けていた。
 だから長も姉さんのところに来る皆も、ババのことは姉さんには黙っていた。』

ワラシはババの孫だと言う。

『姉さんのことを、ババは本当に思っていた。
 だから、どうしても知らせたくて来たの。』

ワラシはそう言って、私に頬を寄せてきた。
私はこみあげてくるものを、そのままにしておいた。

人間には転生がある、望めばいつかどこかの人生で再会できる。
しかし、ただ風になる妖怪たちに転生は無い。
私がババに会うことは二度とない・・・。




  応援のクリックをお願いします


スポンサーサイト

この記事に対するコメント

涙が止まりません。次から次へとあふれてきます。
【2007/08/06 09:26】 URL | KS #- [ 編集]


転生が無く、ただ風となる妖怪・・・・。
なんだかせつない。
見えない世界の方々の深い愛・・・・。
知ることが出来たことに感謝です。
【2007/08/06 09:35】 URL | akm #- [ 編集]

一度きり。
二度と会えない、の重さとやるせなさが、とても伝わってきました。
どこかの人生でまた出会える、何度も出会える、何度も転生のあることのすばらしさに感謝すると共に、
一度きりしかないことの、貴重さを、いつも忘れずにいたいと思いました。
【2007/08/06 12:27】 URL | ayumi #- [ 編集]


こんにちは。最近妙な存在等が・・・。俺の頭の中でぺらぺらぺらぺらしゃべりつずけていやがるよからぬ存在がいやがる。そいつのせいで思考力を落とされて俺の人生の歩みがおそくなってるんです。本当にイライラするし自分ではない・・・。こういう奇妙な体験あかね雲さんにはありますでしょうか。俺にとっては大問題です。なんとかしてほしいと守護霊にいったんですけど・・・。クソっなんなんなだよこのクソ奇妙な存在は。本当に邪魔だ。はー全部この誰かの守護霊もしくは霊能者等がやっているように
思えてならないし薄気味悪い・・・。もしかしたら小人が頭の中にすみついていやがるのか・・・。なにがお願い・・理解しないで・・・だー本当に勉強の進みが遅くなる。夢達成にその存在を有効利用活用できねーか・・・。はあ・・・。これってもしかして奇魂のことかそれともちっこい妖怪かそれとマイクロ化した何かの守護霊かそれとも霊神・・・。これでもしかしてあっているのかこいつらには待てよ・・・こいつが霊神等がいっている聖霊なのかとにかく大問題だ。こんなことやれば人を支配することっ簡単じゃ。やべー滝のように言霊が・・・。人の形・・・はてな。
【2007/08/06 17:48】 URL | アネ #- [ 編集]


妖怪さん達の話は何故こんなに泣けてしまうんでしょう。
純粋で健気で優しくて。
ただ風になると知って何も考えたくないです。ただその事実をわかるしかないとゆうか…
本当の一期一会なのですね。
【2007/08/07 00:17】 URL | みよ #- [ 編集]

KSさん
ありがとう・・・共に・・・。
【2007/08/07 02:32】 URL | あかね雲 #- [ 編集]

akmさん
見えない世界の温かさも愛も、本当にありがたくうれしく、今回は切なさも感じました。
【2007/08/07 02:46】 URL | あかね雲 #- [ 編集]

ayumiさん
大切なことを受けとめてくださいました。
しっかり生きていきたいですね!
【2007/08/07 02:47】 URL | あかね雲 #- [ 編集]

アネさん
何でしょうね?
【2007/08/07 02:48】 URL | あかね雲 #- [ 編集]

みよさん
ほんとうにそうですね。
だからこそ、大切にしていきたいし、たくさんの人たちに知ってほしいと思います。
【2007/08/07 02:49】 URL | あかね雲 #- [ 編集]


はじめまして。私は、ぴよというものです。
いつも、あかね雲を読ませて頂いています。

私は、怖がりの割には妖怪が大好きなのです。
直接見たり、話したりはできませんが、人間ではない何か違う人達や存在?(言葉が見つかりませんでした。ごめんなさい)が私達の近くにいるといいなあと子供の時から思っていました。

「ババの思い出」を読ませて頂いた時、私の頭に「ババの思い出」の映像が浮かび、ババの暖かく優しく大きな想い(うまく言葉にできません)が伝わって涙がこぼれそうになりました。不思議な感じでした。そして、ババさんがいてくれて良かったと思いました。

妖怪は、風になるのですね。会えなくなるのは切ないですが、風が吹いた時にババさんを思いだして感じる事はできるのだなあと思うと少しだけ嬉しくなりました。

とりとめのない文章ですいません。これからもブログを楽しみにしています。






【2007/08/07 20:35】 URL | ぴよ #- [ 編集]

ぴよさん
ありがとうございます。
とても嬉しく読みました。
私も風の中にババを感じてみます(^^)
これからも、よろしくお願いします。
【2007/08/07 21:49】 URL | あかね雲 #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://akanegumoasuhe.blog88.fc2.com/tb.php/214-da5a880f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

あかね雲

Author:あかね雲
私が触れた不思議な世界と、ご縁のあった出来事などを気の向くままに書いていきます。

人気ブログランキングに参加しています。応援クリックよろしくお願いします。
人気blogランキングへ



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。