あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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またな。
『やれ・・・姉よ、邪魔をしたな。
 おかげでいろいろと話せたよ。これでワシはもう満足じゃ。』

もう帰りますか? また来てください。

『ありがたいがな・・・そうそう来るわけにもいくまい。
 若いものならともかく、ワシのように歳を重ねると動くのにも苦労がある。
 人間とはまた違う苦労だがな。』

感じるところのある私は頷いた。

『姉の所は居心地が良い。
 だがな、他の所はあまり長居ができない。
 ワシには遠野の里が良い、あそこがワシの故郷じゃ。
 姉もまた遠野に来てくれると良いがな・・・。まだ会ってないものたちが喜ぶぞ。』

そうですね、また行きたいのですが・・・。

『姉も忙しいからな。
 若いものたちは姉と一緒に他所の国に行くと張り切っておる。
 これまでには無かったことだし、出来るものでもなかった。
 姉のおかげでいろいろな所に行って挨拶ができる。
 お互いの情報交換もできるでな。長も喜んでいる。また他所の国に行くのだろう。』

じいやんの私を気遣う思いが伝わってくる。
妖怪は自然のエネルギーが元となっているプラスの存在だ。
温かい気持ちを持っている。
こうしてやって来たじいやんだが、もう二度と我が家に来ることはないのだろう。
もう会えないかも・・・そう思うと私は胸が詰まった。

『姉が次に転生する頃には、ワシはもうおらん。風になってしまうだろう。
 姉に会えて良かったな、長に礼を言わねばならん。
 少々無理を言ってこさせてもろうた。来て良かったぞ。』

淡々と話すじいやんの顔には、何ものにもとらわれない微笑が浮かんでいる。
カッパのじいやん・・・断片的に私の頭に浮かぶものはあったが、じいやんとの
思い出話になるようなことはなかった。
私にはそれが悲しく、辛くもあった。

『姉よ、それで良い。
 ワシは姉と思い出話が出来なくても良い。ワシはババとも長とも繰り返し話してきた。
 ワシらが知っている、覚えている。
 姉は今を大事にして、姉のやるべきことをやっていくことがワシの願いでもある。
 ワシもまだ何か姉の手伝いができると思うぞ。
 ワシの在るかぎりは、出来ることはやっておくからな。それは約束しておこう。
 今の約束じゃ、きっと守るからな。』

前世の約束、今世の約束、じいやんはきっと約束を果たすだろう。
私も自分のやるべきことはしっかりやり遂げると、じいやんと新たな約束をした。
じいやんは

『またな・・・。』

と言って片手を上げて去って行った。
おそらくないだろう・・・またな・・・これはじいやんの希望でもあり、私への気遣いでも
あるだろう。またね・・・私も心の中で呟いた。




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まとめtyaiました【またな。】

『やれ・・・姉よ、邪魔をしたな。 おかげでいろいろと話せたよ。これでワシはもう満足じゃ。』もう帰りますか? また来てください。『ありがたいがな・・・そうそう来るわけにもいくまい。 若いものならともかく、ワシのように歳を重ねると動くのにも苦労がある。 人... まとめwoネタ速neo【2012/06/20 11:10】

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