あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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桜の木

電車の窓から桜の咲いているのが見える。
毎年のことだが、桜の咲くのが楽しみだ。

『桜が好きな人間は多いな。オレたちも桜は好きだ。
 昔な・・・桜守のじいさんがいたんだ。村にある年老いた桜の木をずっと守っていた。』

そう・・・それで?

『見事な桜の木だったぞ。じいさんが生まれた時には、すでに百年ちかく経っていた。
 じいさんは子供の頃から毎日、桜の木にいろんなことを話しかけていた。
 母親がやはり桜の木が好きで、母親も桜の木と話していたんだ。
 もしかしたら、ばあさんも話しかけていたのかもしれない。
 きっと、いろんな人間がそれぞれの思いを話していたんだろうな。
 桜の木はずっとそれを聞いていたんだ。』

そうね。

『ところが百年ちかく経っていると言うことは、桜の木の寿命もそろそろ尽きることになるんだ。
 じいさんが心配してあれこれ面倒をみていたけれど、桜の木はだんだん弱っていく。
 避けられないことだとは、じいさんも分かっていた。
 それで、じいさんは桜の木に話しかけた。
 お前も年老いたように、オレも年老いた。どちらが先に朽ちるかだな。
 オレがお前の朽ちるのを見るのか、お前がオレを看取るのか・・・。
 人間のオレには分からんよ。だけどお前は自分のことを知っているだろう。
 あと何年あるのか分からんが、最期まで仲良くやろうな。
 お前の最期かオレの最期か・・・どちらの最期まででも花は咲かせような。
 最後まで美しい花を咲かせような。オレもお前も悔いないように、花を咲かせような。』

私は胸が詰まった。

『数年後、じいさんは桜の花が散って葉桜になるのを待っていたように死んだよ。
 そして桜もじいさんの言葉通りに、じいさんを看取ったように葉を散らした後に朽ちた。
 翌年の花は咲かず、春一番の強い風を受けて倒れたんだ。
 長が話してくれた。
 きっとじいさんも桜の木も良い年を過ごしたんだろうなって・・・。』

一緒に居たワラシたちも、この話を聞き入っていた。
今でも桜を見守っている人たちは多い。
その人たちは、昔の桜守のおじいさんと同じような思いを抱いているのかもしれない・・・。




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