あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 23
23話


朝日が昇るころ、チサの顔には輝きが戻っていた。
深く強い想いを持ち、何事かを決めた凛としたチサの顔は輝いている。
まっすぐにオトの部屋へ向かうチサ。
チサの訪れを察したのか、オトは部屋の前で待っている。
チサの顔の輝きを見たオトは、どう受け取ってよいのか分からず、そのまま
部屋の中にチサを伴った。

「オト、私はあなたを心の底から奥の奥から、体も全身であなたを想っています。
 この想いは誰にも邪魔をされず、私はただただ、オトを想い続けています。」
「チサ、それは私も同じだ。
 心の底から奥からさらに奥から、体も全身でチサを想っている。
 誰に何を言われても、私のチサへの想いは深くなるばかりで、決して変わらない。
 私のチサへの想いは、あまりに深すぎるのだ。」
「私も同じです。オト、私も同じ想いです。」
「では、チサ、私の想いに・・・」
「オト、待ってください。
 私はオトに、一緒に行かないことを告げに来たのです。」

衝撃の言葉だった。
今、想いを確かめ合ったばかりなのに・・・大きな衝撃がオトを襲っている。
オトが言葉もなくチサを見つめていると、いきなりチサがトランス状態に陥った。
倒れそうになるチサを、オトは慌てて抱き取った。
チサは静かに目を開ける。
その目は人にあらず、とても深い目で、黒目がちのチサの瞳がますます黒めがちに
大きく視える。チサの口からオトに向けて、深い響きのある声が告げた。

『この娘が自分で決めたこと。二人の想いは本物なれど今世はこのまま別れよ。
 来世で二人の想いを極めよ。互いの想いを極めるための生とせよ。』

その声にオトは言葉もなく深く頷き、黙ったまま眠ったようになっているチサを
しっかりと抱きしめた。やがて目覚めたチサに、オトは自分が聞いた言葉を伝えた。
いつもはよりしろとして在るときには、何も記憶に残らないチサだが、今は頭の中に
響いた音が残っている。
これがそうなのか・・・改めてチサはオトから聞いた言葉を確かめた。

「チサが決めたことだ。
 二人の想いが何も変わらないことを知った上で、チサが決めたことだ。
 神の言われるとおり、来世で二人の想いを極めよう。
 チサ、約束をしよう、来世できっと巡り合う。
 きっと私にはチサが分かり、チサには私が分かるだろう。
 私はチサを信じていられる。チサも私を信じてくれ!
 私の想いは、いつもチサと共にある!」
「信じています。私はオトを信じています。
 オトも私を信じてください。いつも私の想いはオトと共にあると!」

二人の両手はしっかりと結び合わされている。

そして数日後、来世の約束を互いの胸にしっかりと刻んで、二人は魏の国と
倭の国とに別れた。



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