あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 19
19話



「オト! オト! オト!」
大きく弾んだ声が響く。オトを呼ぶチサの声。
「ここだ、チサ!」
息を弾ませながら、勢いでチサはオトの胸に飛びこんだ。
思わず胸にチサを抱きしめたオトは、信じられないような面持ちでチサを見ている。
抱きしめられたことに気づいたチサは赤くなりながら、しっかりオトを見上げている。

「どうしたのだ、チサ。」
「ねえさまのところに行って来ました。
 ねえさまに話したら、オトと話すように言われました。」
「私と話すように卑弥呼様に言われたのか?」
「そうです。
 近頃のオトのことが心配で、見ているだけ黙っているだけではたまらなくて、
 ねえさまにどうしたら良いのかを聞きに行きました。
 すると、オトとしっかり話しなさいと言ってくれました。」
「そうか、卑弥呼様が私と話すように言われたのか。」

オトの胸の中に何かが固まった、固まったものをオトはしっかり掴むことができた。
チサを胸に抱いたまま、オトは自分の左手とチサの右手を合わせて水平に上げる。
「チサ、視ていてくれ!」
オトが小さく呪文を唱える。
チサは合わせた手の先を視ている。
すると、無数のきらめきが集まってきた。
どんどん、どんどん煌きは大きく鮮やかになっていく。
オトが合わせたままの二人の手を動かす。
すると煌きが形を作っていく。
煌きは、離れたところにある大きな岩をすっぽりと包み込んだ。

「きれい! なんてきれいなこと!」
「出来たぞ、出来たぞチサ!」
「オト、こんなにきれいな見事な印は初めて視ました!」
「そうだ、初めて出来たのだ!
 卑弥呼様が言われた意味を知ることが出来た。
 チサが私の胸に飛び込んでくれたおかげで、私はこのような見事な印を
 張ることが出来た。これこそが卑弥呼様の言われていた印であろう。
 チサと私の想いで作り上げた、二人の想いが織り成した印であろう。」
「本当に素晴らしいものです!
 オト、あなたは見事にやり遂げましたね!」

二人で作り上げた印、二人の想いで織り成した印。
その煌きと見事さに、しばし二人は見入っていた。
少し離れた所で、卑弥呼も印の織り成されるところを視ていた。
卑弥呼の瞳には、賞賛と共に悲しみの色も宿っていた。




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