あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 12
12話


卑弥呼の部屋の前で、オトは大きく深呼吸をした。
深呼吸をしなければ、自分の中に空気が入ってこないように感じたのだ。
胸苦しさと高揚感が、オトの全身を包んでいる。

「卑弥呼様」
「入りなさい。」

部屋に入ったものの、急に恥ずかしさを覚えたオトは、その場に立ち止まっていた。

オトを見て、卑弥呼はおかしそうに笑っている。
「オト、何を突っ立っているのだ。
 こちらに来て座りなさい。」
オトは卑弥呼の声で呪文が解けたように、動ける自分を知った。
卑弥呼の前に座ったオトは、深く頭を下げた。
「水場でチサに会いました。」
黙って頷く卑弥呼、オトは続ける言葉に困惑してしまった。
「チサに会いました。」
また卑弥呼は黙って頷く。
どのように言えば良いのだろう・・・術に関しては見事なほどに冷静に対処するオトの
困惑を、卑弥呼はどこかおかしそうに見ている。
『卑弥呼様・・・何か言ってください!』
オトは心で卑弥呼に呼びかけたが、卑弥呼は知らぬ顔をしている。
オトの心の声に気づかぬ卑弥呼ではない、しかし、黙ったままオトの顔を見ている。

とうとうオトは両手を床について、頭を下げてしまった。
「卑弥呼様、私はチサを心から想っていることに気づきました!」
「その時が・・・やっと来たか・・・」
謎のような卑弥呼の言葉に、オトは顔を上げた。
「オト、それでチサはどのように言ったのだ?」
「はい、チサも私のことを想ってくれていると聞くことができました。」
「そうか、チサも自分の想いをオトに告げられたか。」
「はい、チサも私も互いの想いを確かめ合うことができました。」
「確かめ合えたのだな。」
「はい、二人の想いを二人で確かめ合いました。」
「やっと・・・神よ、やっと成りました!」

上を見上げ、安堵の想いをつぶやくように言葉にした卑弥呼を、オトはただ見つめていた。



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