あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 7
7話

オトはチサに導かれて卑弥呼のいる建物に向かった。
「チサ、私は倭の国に来て良かったと思う。
 まだ始まったばかりだが、私の中に大きな力のみなぎるのを感じるのだ。
 私はきっと卑弥呼様から教えられる全てを、受け取ることができると思う。
 私が魏の国でしてきたことは、全てここに、卑弥呼様に通じるためのことだと分かる。
 私の求める能力を卑弥呼様は与えてくれるのではないか。
 私が来たのは自分で願ったからだと思っていたが、それ以上に大きな力に導かれて
 いたのだと思う。私はなんと言う幸せ者だ。
 導いてくれた大きな力、神とも呼ばれる方なのか。
 そして迎えてくれた卑弥呼様、私はなんとしてもやり遂げてみせる。
 チサ、私に力を貸してくれ、言葉を教えてくれ!」
「オト、私にできることなら、喜んで力になります。」

チサの優しい面差しの中に、強い力を秘めた瞳が輝いている。
チサの瞳に見つめられ、オトは思わず息を呑んでいた。

朝の光の中、チサはオトを卑弥呼の居住する建物へと連れて行った。
「ねえさま、オトを連れてきました。」
卑弥呼のことをねえさまと呼ぶ、どこか甘えたチサの言葉がオトにはくすぐったかった。

「チサ、おはいり。」
ねえさまと呼ぶチサにかける卑弥呼の声も優しい。
オトは大きな力と威厳を持つ卑弥呼が、唯一心を許しているのがチサなのだと知った。
そこには姉と妹としての、また女王とよりしろとしての深い絆のあることも知った。

「おはようございます。」
「オト、言葉は覚えたか?」
「はい、おかげさまで言葉を覚えることができました。
 チサにそのことを教えてもらいました。
 卑弥呼様、心から感謝をします。」
「用意はできたな?」
「はい! すっかり用意はできております!」

オトの力強い声が部屋に響き渡る。
卑弥呼はその声と、そこに含まれる決意と覚悟とみなぎる力を感じ取り、満足そうに頷いた。

その日から、さっそくオトの修行が始まった。
能力者として、術者として、卑弥呼は容赦なくオトを鍛え上げていく。
オトは体がボロボロになっていくのを感じていたが、決して根をあげることはなかった。

卑弥呼が容赦しないのと同じように、チサもオトに容赦しなかった。
二人とも、オトの求めていることを知っている。
オトも二人の容赦のなさこそが自分の為であり、二人の自分へ思いだと知っている。
大きな陰の強烈な力は、どんどんオトの体を蝕んでいったが、心は決して蝕まれることはなく
いつも大きな安堵と平安の中にいる。
それがオトにはありがたくもあり、不思議でもあった。




*まぐまぐからメルマガを発行しています。「あかね雲」と併せて読んでいただけると嬉しいです。
 登録はこちらからお願いします。「魂に問う 答え


  ランキングに参加しています。
皆さんのワンクリックが1票になります。応援のクリックをお願いします。

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://akanegumoasuhe.blog88.fc2.com/tb.php/1411-c603e913
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

あかね雲

Author:あかね雲
私が触れた不思議な世界と、ご縁のあった出来事などを気の向くままに書いていきます。

人気ブログランキングに参加しています。応援クリックよろしくお願いします。
人気blogランキングへ



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。