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あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 4
4話

一休みしたオトは、チサに言葉を教えてくれるように促した。
「チサさんのことばがみちびきとなる、ますますはやくおぼえたいです。」
「オトさん、私のことはチサと呼んでください。その方が気が楽です。」
「わかりました。では、わたしのこともオトとよんでください。
 そのほうがきがらくです。」

同じ思いに二人は気持ちよく笑い合う。
外を歩いていた者が、部屋から聞こえて来たいかにも楽しそうな笑い声に思わず
立ち止まって、自分もつられて笑っている。

「姉は私の言葉を、導きの言葉と言います。
 でも、私にはどれが導きの言葉かは分かりません。
 私のことを、オトはどのように知っているのでしょうか?」
「チサのこと、わたしはしりません。
 でも、チサのことをしりたいです。
 チサのことをおしえてください。」
「はい。私は姉によって、よりしろとなります。
 姉にとって、国にとって、民にとって必要な時、神の言葉を降ろすよりしろとなります。
 私はよりしろとなっている間のことは、まったく覚えていません。
 だから、どの言葉とも言えないのです。」

チサの言葉を黙って聞いていたオトは、その意味について深く考え始めた。
長い間、オトは黙ったままで、時折チサの方を見ながら考え続けた。
チサもその場から動こうとはせず、黙って座っている。
日が傾き、風も出てきて部屋は薄暗くなってきた。
チサはそっと立ち上がると部屋を出て行った。
戻ったチサの手には灯りがあり、チサの顔をほのかに照らし出している。
丸顔の優しい面ざしのチサを照らす灯りは、まるでチサが不思議な空間にいるように感じさせる。
オトは膝に置いていた両手を、思わず握りしめた。

「暗くなってきましたね。
 お腹がすいたでしょう。今、食事の用意をしています。」
チサの何気ない言葉に、オトは思わず苦笑してしまった。
自分の感じた不思議な空間と、チサのあまりに普通な言葉に笑いがこみ上げたのだ。

「おなか、すきました。
 わのくにのしょくじ、たのしみです。」
「魏の国の料理とは違うと思います。
 誰も魏の国に行ったことがありません。
 だから作り方を知らないので、私たちが食べるいつもと同じ食事になります。
 それでも良いでしょうか?」
「たのしみです! ますますおなかがすきました。」

オトの素直な言葉に、チサは明るい笑い声をあげる。
笑い声にオトの笑いが重なる。

何かを告げようとしているのか、風が葉をならしながら吹きぬけて行く。






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