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あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 3
3話

卑弥呼の周りに座っている者たちはオトと話をしたそうだが、思うように言葉が通じない。
「それまでにしておきなさい。
 オト、まずは言葉を覚えることだ。
 チサ、オトの泊る部屋を用意するように、必要なものも全てそろえてあげなさい。」

「はい。少しお待ちください。
 用意したらお知らせします。」

チサは卑弥呼とオトにほのかな笑顔を向けると、頭を下げて部屋を出て行った。
オトはチサから目を離せなくなり、じっと後ろ姿を追っている。
卑弥呼はオトの視線の先を知り、僅かな笑みを浮かべている。

卑弥呼の中には予感するものがあったのか、笑みは温かいものだ。
『始まったか・・・神よ、どうなるものか・・・。』
心の中で呟いた卑弥呼の言葉には、誰も気付くものはいなかった。

しばらくして、チサが部屋に戻ってきた。
「部屋の用意ができました。」
「そうか、チサ、どの部屋を用意した?」
「ケヤキの部屋を用意しました。」
「それで良い。オト、チサに案内をしてもらいなさい。
 長旅のあとゆえ、ゆっくりするのも良いが、言葉を覚えるのは早速に始めた方が良い。
 チサ、オトは言葉を覚えるのは早いだろう。さっそくに始めなさい。」
「はい。私の言葉を教えます。
 オトさん、こちらへどうぞ。」

まっすぐに見つめるチサの視線をまぶしく感じながら、オトはチサに従って部屋を出て行った。
オトを建物から外へ導き出したチサは、少し離れた場所にある建物に向けて歩きだす。

「ことば、おしえてください。わたし、はやくおぼえたいです。」
「分かりました。
 私は姉の言葉で、あなたが能力者であり、姉からの教えを求めて来たことを知りました。
 私の言葉は、姉が術を使う時の導きとなるそうです。
 だから、私の言葉を覚えてください。」
「チサのことばが、みちびきとなる・・・。」
「はい。姉はそう言っています。私には良く分かりませんけれど・・・。」
大柄なオトを見上げながら言うチサの声と言葉を、オトは心地よく聞いている。

「ここがオトさんの部屋になります。
 この村にいる間は、この部屋をご自分の家としてお使いください。」
中に入るとチサの心遣いだろう。
暮らしに必要な全てが揃い、いかにも居心地がよさそうに配置されている。
「ここはきもちがよい。謝々。」
異国の言葉ではあるが、チサの耳に気持ち良く響いた言葉を、チサは自分に向けた礼の言葉
だと受け取った。チサは水をオトに差しだし、微笑んでいる。




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