あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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姥捨て伝説

バスの中で、ガイドさんが姥捨て伝説について、話してくれている時だ。

『人間が言っているのと、オレたちが知っているのとは少し違うぞ。』

小柄な爺さんが側に来てそっと告げて来た。
そうなんだ・・・どう違うの?

『年をとるとな、家から離れた所に年寄りを連れて行ったのは本当だ。
 それにはいろいろな意味も都合もあってな。
 足腰が弱くなってくると若い者に世話をかけることになる。
 仕事が思うように出来なくなると、厄介物になっていくとを感じたのかもしれぬ。
 最初は、それを案じた年寄りの知恵だったのかもしれぬな。
 それに厳しい自然状況や、暮らしの状況も考え合わせてのことだろう。
 村の家とは離れた所に何人かで暮らせる家を建てて、年より同士が集まって
 暮らすことにしたんだ。年寄り同士なら遠慮はいらない。
 お互いに面倒を見合ってな、家族と離れる寂しさはあっただろうが気楽さもあったな。』

伝説は悲しいものになっていたり、年寄りの知恵に助けられたりしているけれど、ただ
それだけではない事情もあったのね。

『元気な間は、畑や田んぼの手伝いにも行っていたぞ。
 会うのを禁じていたわけではないので、子供たちが年寄りを訪ねて行くこともあった。
 お互いの交流は行っていたぞ。そこも伝説とは違うところかもしれぬな。』

うんうん・・・と私は頷いた。

『上からのお達しで、農民たちが米や雑穀さえも食べられないこともあった。
 しかし、そんな時こそオレたち妖怪の出番でもあったな。
 皆を食べられる草や山菜や木の実のある所に誘いこんだり、魚や小さい動物を捕まえられる
 ようにもしておいた。飢饉の時にはさすがに食べられるものは乏しくなったが、そうでなければ
 それなりに豊かなものでもあったぞ。』

人間たちの暮らしの中に、妖怪たちの助けがあったのね。

『人間たちもそれと察していたからな。
 自分たちに食べ物を示してくれる、在りかを教えてくれる、それを山の神の仕業と感謝していた。
 中にはワラシの姿を視る者もあってな、だからワラシを大事にしてくれておった。』

それが座敷わらしの伝説ともなったのかな?

『そうかもしれぬな。あの伝説には村人たちの願いと感謝があったかもしれぬ。』

貧しかったからこそ行われていた、人間と妖怪との交流。
そこに温かいものを知って、私は嬉しかった。
視ると小柄な爺さんも笑顔で、満足そうに頷いている。



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この記事に対するコメント

いいですね、シルバービレッジ  参考にします!!
【2010/08/28 01:32】 URL | 紫蘭 #- [ 編集]

紫欄さん
ぜひ(^^)
楽しく過ごせそうですね♪
【2010/08/31 02:11】 URL | あかね雲 #- [ 編集]


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