あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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ストーンヘンジ
ストーンヘンジ・・・それは5000年前に造られたものだと言う。
日本に帰る前日に、私たちはストーンヘンジに行ってきた。
イギリスにおいて、どうしても行かなければならない場所のひとつだった。

広い広い草原の中に、大きな石組のオブジェが立っている。
金網で囲まれ守られている場所は、離れた所からでも目に入った。
数時間車を走らせ、夕方も間近な時間になって到着した。

石の周りにはロープが張られていて、石には直接手で触れないようになっている。
心無い観光客や儲け主義の人たちが石をハンマーで割ったり、土産として持ち帰ったり
した歴史があるからだと言う。

外は寒かったが、私たちは時間をかけて石の周りをグルッと回ってみた。

「今日はあかね雲の夕方になりそうね。」

空の雲や太陽の様子から見て、夕焼けの時間を待っていた。
ふと視ると、ストーンヘンジの上にかけて、大きな大きな方が立っている。
これは・・・。

それは大きな力を持った神と呼ばれる方だった。
5000年のあいだ、ストーンヘンジの下で眠っていたそうだ。
同行のMさんが遥か昔の術者が残したメッセージに気付き、大きな方を眠りから覚ましたという。
残されていたメッセージとは
「今は大きな方の力は必要としないゆえ、眠りにつく。
 しかし、いつの日かこの方の真の力が必要とされる時が来る。
 その時には、本当の力を持った者がここに来て眠りを覚ます。」
というようなことだった。

そして今、その「時」となった。
大きな方はMさんの訪れを予感しており、その通りに眠りから覚めて大きな姿を私たちに視せてくれた。
大きな方の真の力、それがどのようなものかはまだ分からない。
しかし、目覚めた以上はいつか持てる力を使うのだろう。

この時代、人間が真に成長することを必要とする時代。
成長を目指す多くの人々のために、私は人生の大きなサポート、生きる力となるタマラのエネルギーを
広く世界に広めて、多くの人たちに伝えて行きたい。
大きな方が自分の使命のために目覚めて動き出したように、私もタマラを広げる動きをしていこう。
タマラのエネルギーを多くの人々に伝えて、それぞれの人たちが自分の望む人生を謳歌できるように
また力を尽くしていこうと、改めて思った出来事だった。

空にはあかね雲が広がり、みごとな夕焼けを見せてくれた。
影となったストーンヘンジと広がるあかね雲、織り成す景色にしばし見とれていた。



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マンチェスターでの出会い
18日に行ったマンチェスターのウェルネスセンター、ここは何人ものボランティアの人たちに
よって運営されており、様々な問題を抱えた人たちに、適切な施設やカウンセリングなどを
紹介したり、館内でヒーリングやグループセッションや音楽療法なども行っている。

そこの壁に、ボランティアとして参加をしている人たちの写真が飾ってあった。
私はその中のひとりが気になり何度も写真を見ていたが、責任者のLさんに聞いてみた。
すると離れた所に住んでいて、ヒーリングリーダーとして活躍をしているPさんだと教えて
くれた。私がPさんに会いたいと言うと
「残念ね、明日なら彼女はここに来るのに・・・あなたのことを話しておくわね。」
と言ってくれた。

そして土曜日、黒髪の大きな瞳のPさんが、イベントのタマラのブースを訪ねてきてくれた。

「あなたのことをLから聞いたとき、私は鳥肌がたちました。
 そして絶対に会わなければ!と思ってきました。」
私は嬉しくて何度もPさんの手を取って、私こそ会いたかったと伝えた。
ヒーリングを受けると、
「これは素晴らしい!!!」
と言って、その場でアクティベーションを受けてくれた。

「タマラ、私はあなたに会えて良かった!
 ぜひ、このヒーリングをたくさんの人たちにやっていきたい。
 これはとても素晴らしいエネルギーだから!
 明日もここでやるのでしょう。私もできるだけ早く来てヒーリングを手伝うわね!」

さすがにヒーリングリーダーとして活躍をしている人だけのことはあると、Pさんの素早い
対応に私は感激をしていた。

そして日曜日、約束をしたようにPさんはブースに来てくれた、何も迷いなくタマラの一人と
してブースの中でヒーリングをしてくれた。
見ていると、すっかりその場に溶け込んでブースに立つPさんの姿が嬉しかった!

そして、土曜日に同じようにアクティベーションを受けたLuさんも来てくれて、もっとタマラに
ついて知りたいと言ったので、さっそくヒーリングの実践をしてもらうことにした。
LuさんもPさんも時間いっぱいブースの中で、ヒーリングの手伝いをしてくれた。
そのことにより、さらにタマラのエネルギーを実感してくれたようで、受けた人の感想を聞い
ては喜んだり、驚いたりしていた。

「練習をしなくても、しっかりとヒーリングができるのね。
 本当に素晴らしいエネルギーです。あなたに会えて良かった、エネルギーを私に与えて
 くれてありがとう! これからたくさんの人たちにタマラのエネルギーを活かしていきます!」

と満面の笑顔で話してくれた。
他にもコラボをしたいと声をかけてくれたり、施設を貸すからワークショップなどをやったら?と
声をかけてくれる人たちが何人もいて、私たちは確かな手応えを感じていた。
マンチェスターでのたくさんの出会いに、私は大きな喜びを感じていた。


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イギリスから届いたメール
イギリスから帰ってきました。
マンチェスターのイベントにタマラアソシエーションとして出展して、400人を超える人々に
タマラのエネルギーを体験してもらいました。
主催者の方が以前に出展したことを覚えていてくれて、今回も非常に好評だと教えてくれました。
本当に嬉しいことでした。

さすがにイギリスはヒーリングを受けることに慣れている人たちが多く、椅子に座るとすぐに
目を閉じて受ける態勢になってくれます。
今回はハワイからMさんとNさんの二人が参加して、ヒーリングを手伝ってくれました。
英語を当たり前に話す二人の参加はとても心強く、さらに活気を伴うこととなりました。
前回のロンドンで通訳をしてくれたTさんも、応援にかけつけてくれました。

イベントの中でアクティベーションを受けた二人のイギリス人も、自らヒーリングを手伝ってくれ、
さっそくタマラのエネルギーを感じてくれていました。
イギリスに居る間に、とても嬉しいメールが届いていました。
今日はそのメールを読んでいただきたいと思います。



Lさんから届いたメール

こんにちは
土曜日にマンチェスターでお会いしとても光栄に思っております。
あなたのエネルギーがとても心地良くてリラックスできました。
とてもステキなエネルギーをお持ちだと思いました。
そしてこのアクティベーションをしてくださりありがとうございました。
この素晴らしいギフトを授かったことを光栄に思い、毎日人々のために活用しております。
私がずっとしたくて止まなかったことです。
本当にありがとうございました。
どうぞお体にお気をつけてください。
そしてどうか今後ご連絡を取り合うことを望んでおります。

愛を込めて L


Aさんから届いたメール

20日土曜日にマンチェスターのイベントでお会いできてとても光栄です。
あなたにしていただいたヒーリングはとてもステキで、すこぶる気持ちがよかったです。
どうもありがとうございました。

きっと先週末は大成功を収めたことと思います。
そして安全にお帰りになったことでしょう。
改めて御礼を言わせて欲しいのと、
どうか今後とも引き続きご連絡を取り合えれば幸いです。

愛と光をこめて A


Pさんから届いたメール

タマラさんへ、

本日はマインドボディスピリットにてあなたにお会いでき、私の友人のLも含めて
一日を共に過せたことを光栄に思っております。
今日はアクティベーションをお受けすることが出来ませんでしたが、今後イギリスや
ヨーロッパでのワークショップやヒーリングのイベントがあれば是非アクティベーションを
いただきたい次第です。
遠出することも可能ですので。

本当に改めて、ありがとうございました。
私だけのためではなく、友人のLに代わってもお礼を言わせてください。
きっとあなたのことですから、今日のことが彼女にとってどれだけ大きな助けになったこ
とかはご存知だと思います。
彼女自身も大きな癒しのエネルギーを携えていることを再確認できたことでしょう。


あなたに祝福を P


これらのメールが、私の励みになります。
タマラのエネルギーを実感してくれて、さっそく役立ててくれていることが私の喜びです。
行って良かった! 会えて良かった! 伝えられて良かった! と思う瞬間です。
明日はイギリスでのことをお伝えします。




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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 24
24話 (最終話)


魏の国に帰ったオトを、王は喜んで迎えた。
卑弥呼からの手紙により、オトが素晴らしい能力者となっていることを知らされている。
様々な所から声がかかり、オトは能力者として各地を回り、どこでもたいそうな歓迎を
受けていた。オトは丁寧に相手をしながらも、心はいつもチサを求め続けている。

時々、オトはチサの呼び声を感じることがある。
『会いたい・・・オト。』
『私も会いたいよ・・・チサ。』
オトはチサの呼びかけに応えるごとく、いつもチサを自分の想いで包んでいる。
オトはチサを想いながら中国各地を回り、チサへの想いを籠めながら印を張り続けた。

数年後、オトはチサがこの世を去ったのを感じた。
「チサ・・・チサ・・・きっと、また会おう。」

さらに年月が過ぎ、オトはチサへの全ての想いを籠めて始信峰に印を張ったとき、
間もなく自分の命が尽きるのを感じた。

「私は来世の私とチサのために、チサへの想いの全てを籠めて龍を置いておこう。
 来世のチサと私は、きっとこの龍を見つけるだろう。
 それがチサと約束をした、二人で想いを極めることの始まりとなるだろう。
 私はチサを信じ、自分を信じている。
 始信峰、伝えてくれ。ここが新しい二人の始まりの地だと・・・。」

そして、オトは静かに山を降りて行った。

   終



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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 23
23話


朝日が昇るころ、チサの顔には輝きが戻っていた。
深く強い想いを持ち、何事かを決めた凛としたチサの顔は輝いている。
まっすぐにオトの部屋へ向かうチサ。
チサの訪れを察したのか、オトは部屋の前で待っている。
チサの顔の輝きを見たオトは、どう受け取ってよいのか分からず、そのまま
部屋の中にチサを伴った。

「オト、私はあなたを心の底から奥の奥から、体も全身であなたを想っています。
 この想いは誰にも邪魔をされず、私はただただ、オトを想い続けています。」
「チサ、それは私も同じだ。
 心の底から奥からさらに奥から、体も全身でチサを想っている。
 誰に何を言われても、私のチサへの想いは深くなるばかりで、決して変わらない。
 私のチサへの想いは、あまりに深すぎるのだ。」
「私も同じです。オト、私も同じ想いです。」
「では、チサ、私の想いに・・・」
「オト、待ってください。
 私はオトに、一緒に行かないことを告げに来たのです。」

衝撃の言葉だった。
今、想いを確かめ合ったばかりなのに・・・大きな衝撃がオトを襲っている。
オトが言葉もなくチサを見つめていると、いきなりチサがトランス状態に陥った。
倒れそうになるチサを、オトは慌てて抱き取った。
チサは静かに目を開ける。
その目は人にあらず、とても深い目で、黒目がちのチサの瞳がますます黒めがちに
大きく視える。チサの口からオトに向けて、深い響きのある声が告げた。

『この娘が自分で決めたこと。二人の想いは本物なれど今世はこのまま別れよ。
 来世で二人の想いを極めよ。互いの想いを極めるための生とせよ。』

その声にオトは言葉もなく深く頷き、黙ったまま眠ったようになっているチサを
しっかりと抱きしめた。やがて目覚めたチサに、オトは自分が聞いた言葉を伝えた。
いつもはよりしろとして在るときには、何も記憶に残らないチサだが、今は頭の中に
響いた音が残っている。
これがそうなのか・・・改めてチサはオトから聞いた言葉を確かめた。

「チサが決めたことだ。
 二人の想いが何も変わらないことを知った上で、チサが決めたことだ。
 神の言われるとおり、来世で二人の想いを極めよう。
 チサ、約束をしよう、来世できっと巡り合う。
 きっと私にはチサが分かり、チサには私が分かるだろう。
 私はチサを信じていられる。チサも私を信じてくれ!
 私の想いは、いつもチサと共にある!」
「信じています。私はオトを信じています。
 オトも私を信じてください。いつも私の想いはオトと共にあると!」

二人の両手はしっかりと結び合わされている。

そして数日後、来世の約束を互いの胸にしっかりと刻んで、二人は魏の国と
倭の国とに別れた。



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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 22
22話


「ねえさま・・・」
チサは部屋の中にいる人に呼びかけた。
「チサか、お入り。」
部屋へ入ったチサの目に映ったのは、何もかも承知している卑弥呼の顔だった。
「ねえさま・・・ではない。卑弥呼様だ。」
「チサ、私には何も言うことはない。
 全てはチサの想いとオトの想いから始まったことだ。
 自分で考えて答えを出しなさい。」
卑弥呼の声は深い、優しい姉の声ではなく、卑弥呼として邪馬台国の女王として
チサと相対している。そのことをチサは察して、部屋を出た。

自分で考えなさい・・・卑弥呼の言葉が頭の中でこだましている。
考えられない・・・オトの顔がオトの声が聞こえてくるような気がする。
オトに会いたい、会って話し合いたい。
でも、オトが望んでいるのはひとつだけ、答えを教えてくれている。
それ以上、何をオトに聞けば良いのか、聞くことがない。
チサはその日、何も食べずただ部屋にこもって過ごした。

チサは改めて自分のオトへの想いを知ることになる。
こんなに深いオトへの想い。
心の奥底から全身に満ち満ちている、オトへの想い。嬉しくもあり、幸せでもあり、
苦しくもあり、切なくもあり、部屋に居たい、オトに会いたい・・・。
チサの想いはひたすらオトを求めながらも、体は動けずに居た。
じっと考え続けたチサは、卑弥呼にひとつのことを確かめたいと思い、
改めて卑弥呼の部屋に行った。

「卑弥呼様、ひとつだけ・・・ひとつだけお答えください。」
静かに頷く卑弥呼の目を見て、チサは自分の中で何度も繰り返した問いかけをした。

「私はよりしろとして、卑弥呼様のお手伝いをしてきました。
 私がオトと一緒に魏の国に行けば、よりしろの役目はできなくなります。
 よりしろの役目の大きさは、私も承知しています。
 この邪馬台国によりしろが居なくなっても良いのでしょうか?
 卑弥呼様の大事な仕事ができなくなっても、良いのでしょうか?」
「良い。」
卑弥呼の深い声がチサの胸に響いた。
それきり、お互いに言葉はなく、チサはお辞儀をして部屋を出て行くしかなかった。

卑弥呼の「良い。」の一言を聞いたことは、返ってチサ自身を苦しめることとなった。
全てを知っている卑弥呼の言葉。
「良い。」の一言を自分はどのように受け取れば良いのか。
部屋に帰ると、誰が持ってきたのか、灯りがひとつともっている。
灯りからわざと離れるように、チサは部屋の片隅にうずくまった。



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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 21
21話


一晩、オトは自分に問いかけ、考えて考えて過ごし、ひとつの答えを出した。
大きく深呼吸をすると、オトはチサの住む建物へと歩き出した。
一足ごとに、自分の決心が確かなものになっていくのを感じた。
何も怖れるものはない、この上なく大切なのは自分の想いとチサの想いだ。
それ以上のものがあるはずがない。
だから自分の決心をチサに伝えるだけだ。強い気持ちはオトの足を進ませた。

「チサ、おはよう!」
「オト、おはよう。何かあったの?
 いつものオトとは違う顔のように見える。」
「チサ・・・話がある。聞いてくれ。」
「いいわよ、食事の前に話す? それとも後にする?」
「今、話をしたい。少し歩かないか?」

チサはいつもと様子の違うオトを気にかけながら、並んで歩き出した。
オトがチサを誘ったのは、初めて二人で印を張った岩のところだ。
ふたりは並んで岩に腰を下ろした。

「チサ、まずは私の話を聞いてくれ。
 昨日、卑弥呼様に言われたことがある。
 魏の王が私を呼び戻したがっているとのことだ。」
「えっ、オトは魏の国に帰るの?」
目を見張るチサの姿に、オトの決心はますます固いものとなっている。
「そうだ、私は魏の王の許しを得て邪馬台国に来た。
 魏の王が帰れと言って来れば、私は帰らなければならない。
 卑弥呼様から話を聞いて、私は一晩中、考えた。
 邪馬台国に残れないかと考えたが、魏の王に言われた以上、どうしても
 残る理由がないのだ。
 私が邪馬台国に残りたいと思うのは、ただチサのことだけなのだ。
 チサへの想いが邪馬台国に残らせようとしている。
 しかし、残れないと知っても、私のチサへの想いは何も変わらない。
 そこで考えて答えを出した。
 チサ・・・私と一緒に魏の国に行ってくれ。生涯を私と共に過ごしてほしいのだ。」


あまりに思いがけないオトの話に、チサは言葉を失ってしまった。
沈黙したままの時間が過ぎた。

「オト、私にも考えさせてほしい。」
チサは一言オトに告げると、下を向いたまま走り去った。

『私・・・何も考えられない・・・オト・・・私はどうしたら良いのか・・・』
チサはいつもの笑顔を失い、ただひとり部屋の片隅に小さくなっている。
どのくらい片隅に居たのか。
チサは誰かに呼びかけられたような気がして、顔を上げた。
「ねえさま!」
チサはそのまま部屋を飛び出し卑弥呼のいる部屋へと急いだ。




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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 20
20話



その日から、二人は行動を共にすることになった。
オトのいく所には、必ずチサの姿がある。
二人で手を合わせては印を張っていく。
二人のイキイキとした姿は、村人たちの口にのぼることとなった。

ある日、オトは卑弥呼に呼ばれた。
「オト、いつまで同じことをしているのだ。」
「はっ?いつまでと言いますと?」
「いつまでチサと行動を共にしなければならないのだ?」
「卑弥呼様が言われていた、印を張ることが出来るようになりました。
 チサと共に、今はそれをさらに高めています。」
「そこにチサは必要なのか?」
「私の想いとチサの想い、それがあってこそできる印だと分かりました。
 だからこそ、私はチサを大切に想い、互いの想いが深くなるほどに、
 印も見事になってきています。」
「それは分かる。私も視ていてそれは感じるのだ。
 だがな・・・オト、魏の国の王からオトを返してほしいと言ってきたのだ。」

オトは絶句してしまった。
考えもしなかった、魏の国のことが、なぜか遠い国のように思えていた。
「私は・・・私は魏の国に帰らなければならないのでしょうか?」
「魏の王はそのように望んでいる。」
「魏の国に帰ることを、私は全く考えていませんでした。」
「ならば、今から考えることだ。」
何か言いかけるオトを制するように、卑弥呼は立ち去ってしまった。
いつも卑弥呼と共に居る老人が何かオトに言いかけたが、言葉にならず、
深いため息をつくと卑弥呼のあとを追うように部屋から出て行った。

ひとり取り残されたオトは、拳を握り締めて体を震わせている。
数年前、邪馬台国を訪れた時からのことが、次々と思い出されながら流れていく。
チサとの出会い、チサへの想い、互いに想いを確かめ合った幸せ。
卑弥呼さえ叶わぬとされた、二人の想いで織り成した印。
出来上がった印の壮麗さと強さ、それを視て手をたたいて喜ぶチサの笑顔。
チサのいる日々の生活、そこに安住している自分の姿。
いつしか邪馬台国のひとりでもあるように、オトはすっかりこの地に住み着いて
しまっている。時間のたつのを忘れ、外は暗くなり半月が中天に上がっても、
オトは成すすべもなく座り込んでいた。

誰ひとりオトに声をかける者はいない。
夜の静寂の中に、押さえ込んだ慟哭がかすかに聞こえてきた。

卑弥呼は安らかな顔で眠っていチサの頭を、そっと撫でている。
姉として、大切な妹を守らなければならない。
オトの存在はチサにとって、あまりにも大きくなっている。
そのことを知っている卑弥呼だけに、遠くで聞こえる抑えた慟哭に自分とチサを
重ねていた。




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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 19
19話



「オト! オト! オト!」
大きく弾んだ声が響く。オトを呼ぶチサの声。
「ここだ、チサ!」
息を弾ませながら、勢いでチサはオトの胸に飛びこんだ。
思わず胸にチサを抱きしめたオトは、信じられないような面持ちでチサを見ている。
抱きしめられたことに気づいたチサは赤くなりながら、しっかりオトを見上げている。

「どうしたのだ、チサ。」
「ねえさまのところに行って来ました。
 ねえさまに話したら、オトと話すように言われました。」
「私と話すように卑弥呼様に言われたのか?」
「そうです。
 近頃のオトのことが心配で、見ているだけ黙っているだけではたまらなくて、
 ねえさまにどうしたら良いのかを聞きに行きました。
 すると、オトとしっかり話しなさいと言ってくれました。」
「そうか、卑弥呼様が私と話すように言われたのか。」

オトの胸の中に何かが固まった、固まったものをオトはしっかり掴むことができた。
チサを胸に抱いたまま、オトは自分の左手とチサの右手を合わせて水平に上げる。
「チサ、視ていてくれ!」
オトが小さく呪文を唱える。
チサは合わせた手の先を視ている。
すると、無数のきらめきが集まってきた。
どんどん、どんどん煌きは大きく鮮やかになっていく。
オトが合わせたままの二人の手を動かす。
すると煌きが形を作っていく。
煌きは、離れたところにある大きな岩をすっぽりと包み込んだ。

「きれい! なんてきれいなこと!」
「出来たぞ、出来たぞチサ!」
「オト、こんなにきれいな見事な印は初めて視ました!」
「そうだ、初めて出来たのだ!
 卑弥呼様が言われた意味を知ることが出来た。
 チサが私の胸に飛び込んでくれたおかげで、私はこのような見事な印を
 張ることが出来た。これこそが卑弥呼様の言われていた印であろう。
 チサと私の想いで作り上げた、二人の想いが織り成した印であろう。」
「本当に素晴らしいものです!
 オト、あなたは見事にやり遂げましたね!」

二人で作り上げた印、二人の想いで織り成した印。
その煌きと見事さに、しばし二人は見入っていた。
少し離れた所で、卑弥呼も印の織り成されるところを視ていた。
卑弥呼の瞳には、賞賛と共に悲しみの色も宿っていた。




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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 18
18話


オトの術者としての、新たな日々が始まった。
「オト、ここから先、私は術は教えられる。
 しかし、その術を完成させていくのは自分でやるしかない。
 私では導けないのだ。」

卑弥呼の言葉を真剣に受け取ったオトは、卑弥呼から形を受け取り、
そこに力を加えていく。力となるのは自分の内に持っている陰の力と、
チサへの想いからなるまだ掴めていない何かだ。
何かを探し出し陰の力と合わせて織り成していく。
まだ掴めないだけにオトは試行錯誤を繰り返し、日々黙りこくったまま
真剣に取り組んでいる。
チサは時にオトに寄り添い、時に離れ、何か言いたげにオトを見守っている。
今は自分が言葉をかける時ではないと思っているのか・・・。
ある日、チサは我慢できなくなり、とうとう卑弥呼の元へと急いだ。

「ねえさま、私、どうしたら良いのでしょうか?」
「チサ、どうした?
 何を思い、どうしたら良いのかと私に聞くのだ?」
「オトのことです。
 近頃のオトは怖いくらいです。
 何を考えているのか、私の方をじっと見ているかと思えば、
 全く気づかぬように見ない時さえある。
 私はどうしたら良いのでしょうか? 
 オトは何をしているのでしょうか?」
「チサ、それは私に聞くことではない。
 オトと話し合うことではないのか。」
「ねえさま、オトと話しても良いのでしょうか?」
「話して悪いことなど何もない。
 チサはオトと話したいのだろう?
 オトが何を考え、何を想い、何をしているのか知りたいのだろう。
 聞けば良い。チサが真剣に聞けばオトは答えてくれるだろう。」
「ねえさまは、私がオトのことを想っているのを知っているのでしょう?」

チサは卑弥呼に真剣な顔を向けてくる。
卑弥呼は思わず優しい姉の顔になり、柔らかな声でチサに言葉を向けた。
「チサ、私はあなたの姉です。
 あなたがどんな想いをオトに抱いているのか、知っています。
 それは、とても素晴らしい想いなのですよ。
 誰にも負けない、何者にも負けない素晴らしく強く大きく深い想いなのです。
 チサは自分でも知っているのでしょう。
 ならば、それをオトに話してきなさい。
 大切な自分の想いなのだから、しっかりとオトに告げてきなさい。」
温かい卑弥呼のまなざしを受けて、チサは大きく頷いた。
「ねえさま、ありがとう!」
言うとチサは立ち上がり、小走りでオトの居る方へと駆け出していった。


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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 17
17話


「今宵は新月か・・・」
卑弥呼に辞して部屋を出たオトは、月の見えない空を見上げてつぶやいた、
「私にふさわしい新たな日の始まりかもしれない。
 チサと想いを確かめ合った今日が新月なら、これから二人で二人の想いを
 深く大きくしていく。これからの月日が二人にとってどうなるものなのか・・・。
 今宵と同じように私には何も見えない。
 だが、私はチサを信じていこう。自分の想いを信じていこう。
 二人の想いが真実ならば、さらに大きく深くなっていくだろう。
 これからの私は、私の結ぶ印の中に私の想いとチサの想いを織り込んで
 作り上げていくのか。
 果たして、どのようなものができるのか、今は見当もつかない。
 やってみるしかないな・・・やってみるしかないのだ。」
オトのつぶやきは誰にも聞かれないように、風が運び去って行った。

「オト、おはようございます!」
珍しく朝寝坊をしたオトを、チサの明るい声が起こしに来た。
「まだ寝ていたの? 起こして悪かったかな、ごめんなさい。」
「いや、すっかり寝坊をしてしまったようだ。
 皆さんはもう食事かな?」
「はい、皆さん、もう集まって食事を始めておいでです。
 いつもは早いオトがまだ来ていない、皆さんが心配をして見に行くように
 私に言ってくれました。だから・・・私・・・飛んできました!」
オトのそばに座り込んで楽しそうに話すチサ。
オトは眩しい気持ちと、湧き上がる想いでチサを見ている。
「私、何か変ですか?」
「どうして?」
「だって、オトがあまり真剣に私を見ているから・・・。」
「・・・チサが可愛いと想って見ていた。」

思いがけないオトの言葉に、チサは真っ赤になってうつむいてしまった。
昨日の水場での話が思い出される。
互いの想いを確かめ合ったとき、結びあった両の手が今でも熱い。
チサは両手を強く握り締め、体を硬くしている。
オトはそんなチサの姿を、抱きしめたい想いで見ている。

ふっとチサが息をついた。
「食事に行きましょう!
 オト、顔を洗って来てくださいね。待っています!」
チサは明るい笑顔を見せている。
その健気さに、オトは胸をつかれるのを感じていた。



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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 16
16話


「今の私では、それがどこなのか、いつなのか、なぜなのかは分からぬ。
 ただ、とてつもなく大きなものであり、必要なものであることはわかる。
 だからオトが来たときに、私の知っている全てを教えようと思ったのだ。
 どのように厳しく鍛えようとも、オトは耐え抜くだろうとの確信もあった。
 そして、オトが耐え抜く力となるのが、チサだと知っていた。
 ただ・・・チサとオトを出会わせても、そこから先の互いの想いは私では
 どうすることもできぬ。天の計らいが、神の思し召しがどのようであろうとも、
 人としての想いはその者に任されている。
 だから私は、願い、祈り、待つしかなかったのだ。」

オトは黙って聞くしかなかった。
卑弥呼の深い思い、先を視た者だからこそ知る苦悩。
それをオトは思いやるしかなかった。

「卑弥呼様、私はこうして卑弥呼様の思いを聞くことが、知ることができました。
 知ったからには、ここから先の責任は私にあります。
 なぜ、卑弥呼様が私にだけこの話を聞かせたのか・・・。
 それは私がチサとの想いを、私自身の想いで深めていかなければならない
 からですね。 チサもこの話を聞けば、何も考えずに、ひたすら私を想うことに
 専念するでしょう。 チサはそのような娘です。
 しかし、それでは本当の意味を成さないのですね。
 二人が二人の想いを高めあってこそ、本物の想いになるのでしょう。
 そして必要なのは、二人が織り成す本物の想い。
 私は卑弥呼様の思いを受け止めることが出来ます。
 チサには何も告げず、私はひたすらチサを想い続けます。
 そして、私もチサに想われるように向き合っていきます。」

オトの決意を籠めた言葉に、卑弥呼は自分の思いが全てオトに通じたことを知り、
安堵の息をついた。




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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 15
15話


卑弥呼は遠くを見るような目でオトを見つめながら、話を続けた。

「私はこの上なく美しく、壮麗とさえ言えるような、また壮大なと言えるようなものを視た。
 黒い果ての中に、大きな青い丸いものがあり、そこに見たこともない聞いたこともない、
 私の視るところでは印と呼ぶようなものが、見事に張り巡らされているのが視えた。
 印を織り成す力となっているものが、強大な陰の力と共に、人として互いを想いあう、
 心の奥底から想い合う、互いの想いを使って張り巡らされているものだ。
 これを視たときに私は知ったのだ。」
卑弥呼は大きく息をついだ。

「卑弥呼様・・・」
「大丈夫だ。これを話すには大きな疲れを伴う。
 しかし、私はオトにこの話をしなければならない。
 それはオトとチサにとって、本当に大切な話だからだ。」
「はい、お聞きします。」
「壮大な印を元へと辿っていくと、そこに互いに手を結び合う男女ふたりの姿が視えた。
 女はチサだったが、男は誰か分からぬ。ただ大きな男だとだけ分かった。
 そしてオトがここを訪ねてきたとき、その時に視た男がオトだと知った。
 私一人では決して出来ないこと、それは互いを想いあうことだ。
 私には互いに想いあう男はおらぬ。
 求められもしなかったし、私も男を求めなかった。
 私は卑弥呼としてここに在るだけだと知っている。
 私が決して成しえないことを、妹のチサと想いあうオトがいつしか成し得ることだと分かる。」
「私とチサが・・・」
その先は言葉にならない。
オトはとんでもなく広い広いところに、投げ飛ばされた気分だった。



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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 14
14話

オトは身動きもならず、流れ込んでくる卑弥呼の心に圧倒されながら座っていた。
オトの心を感じた卑弥呼は、オトの両手を膝に戻して自分の座に戻っていく。
顔を上げたオトが目にしたのは、これまでに見たことのない卑弥呼の厳しくも
凛とした姿だった。

「オト」
これまでにない深い深い卑弥呼の声が、オトの耳に胸に響いてきた。
オトは、卑弥呼の声が自分の体中にこだましているように感じられ、思わず平伏した。
「オト、私の目を見なさい。
 これから私が話すことを、オトはしっかり目を開け、耳を立て、心を開いて聞くのだ。」
聞こえてくる卑弥呼の声に、オトは自分の喉がカラカラになり、何かが絡まってくる
ように感じた。卑弥呼にじっと見つめられて、オトは改めて威儀を正し力を籠めて
卑弥呼に向き合った。

「卑弥呼様、お聞かせください。」
オトの心を感じ取り、卑弥呼は話し始めた。

「オト、私は強大な陰の力を備え持っている。
 これは私が生まれついて持っている力だ。
 この力は、おそらく誰にも負けぬものであろう。
 力については、何よりも誰よりも私自身が知っていることだ。
 私はこれまで力についての疑問など、一切持ったことはない。
 持つ必要がないほどに、私は自分の内にある強大さを知っているからだ。」
卑弥呼の言葉はそのままオトに通じる。
オトも卑弥呼の力には全幅の信頼を置いているのだ。

「私は強大な陰の力を持っている。
 しかし、その私でさえ、成しえないことがあるのだ。
 私では決して持てない力がある。
 しかし、その力こそ必要なときが来ているのだ。
 ある時、私は、術を施すのにそれまでにないほど大きな陰の力を使ったことがある。
 術者としての私から、人である自分に戻るとき、私は先を視ることができた。
 その出来事を知ってから、私は今日の日の来ることを請い願っていた。」

卑弥呼ほどの人が請い願うこと、それはどれほどのものか・・・。
オトは固唾を呑んで卑弥呼の言葉がさらに続くのを待った。
 

************************************* 

17日から26日まで、イギリスに行きます。
マンチャスターで行われるイベントに、「タマラ アソシエーション」として出展します。
メールやコメントへの返信は26日以降になります。
どうぞ、ご了承ください。

26日までは「邪馬台国のチサとオト 知られていない物語」を書いておきます。
楽しんでいただけたらと思います。
皆さんにとって、良い日々でありますように。



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カムイコタンとワラシ

ホテルの部屋に入った私を、先客が迎えてくれた。

チビコタ! 来てくれたのね。
ワラシたちも一緒なんだ。

『姉さん、また来たな。こうして会えるのは嬉しいものだ。
 ワラシはちゃんと長の使いを果たしたぞ。挨拶もなかなかのものだった。』

へぇ、そうなんだ。
ワラシもしっかり挨拶ができて良かったね。これで長にしっかりと報告ができるね。
お土産もちゃんと渡せたの?

『姉さん、まるでワラシの母親のようだな。姉さんと会ったころを思い出す。
 ワシはわれらとは違う人間の生活が珍しくて楽しくて、姉さんといろいろなことを話したな。』

笑いながら言うチビコタに、ワラシはどこかくすぐったそうだ。
そうね、人間の生活の中で何を楽しんだかって、テレビで見たウルトラマンにはまったものね。

『カムイコタンはウルトラマンが好きだったのですか?』
『ワラシも知っておるのか?』
『うん、カッパのかあちゃんの所で見た。カッパたちも面白がっていたから覚えているぞ。』

たわいのない話のようだが聞いていると、テレビは人間を知るためには役に立っているという。
ドラマなどは人間の生活や生き方や考え方が現れていて、都合の良いように作られている
話などを、カッパやワラシたちはあまり歓迎していないようだ。
子供向けの番組は分かりやすく、正義や友情や愛情や頑張ることを教えていると言う。
カムイコタンとワラシたちは北海道の現状や、日本の土地の現状について話し合ったと言う。
見えない世界の話は多岐にわたる。
私などは知り得ない深い話になっているようだ。

『それだけ自然が汚染されたり壊されている。
 われらができることには限りがある。限りある中でお互いにどう守るかと話し合ったよ。』

ワラシが真剣に頷いている。
ただ遊びに来たわけではない北海道、私は見えない世界での動きを垣間見せてもらった。

『姉さん、せっかくだから楽しもう。』

チビコタが懐かしい笑顔を私に向けた。



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札幌にて

北海道も賑やかになってきた。
タマラを伝えたいと自分の経験から話をして、聞いたことで「受けたい!」と来てくれる
人たちが増えている。「北海道にはタマラが必要です!」と言ってくれる。
本当に嬉しいことだ!

北海道はネガティブなエネルギーの多い土地が広がっている。
カムイコタンも頑張って守っているが、北海道を変えていくには人間のポジティブな
思いや行動やエネルギーが、本当に必要な時代になっている。

12日の夕方から保育園を経営している、Uさんのお宅にたくさんの人たちが集まって、
私の話を聞いてくれた。Uさんがフカフカのカーペットを用意してくれたのも嬉しかった。
普段は園児たちが遊ぶ部屋で、私はいろいろな話をすることができた。
私が力を入れて話す箇所では、大勢の人たちが頷いてくれる。
これは本当に話を聞いてくれている証でもある。
たくさんの人たちが一斉に大きく頷く、賛同してくれたり思い当たるところがあったり、
その通り!と感じているところなのだろう。

また、じっと聞き入って、だんだん体が前のめりになってくる人たちもいる。
まるで耳が私のほうを向いているように感じる瞬間でもある。

Hさんが、皆さんに夕飯のお弁当を用意してくれていた。
このお弁当が、おかずがたくさん入っていて、とても美味しかった。
Hさんの娘さんがアルバイトをしているお店で、作ってくれたとのこと、ラッキー♪
食事のときは緊張感もとれて和やかで、美味しいお弁当はさらに皆さんを楽しませてくれる。
夕飯のあとも話は続き、質疑応答までの時間も延長となって、皆さんも熱心に聞いてくれた。

北海道の夜は寒いが、部屋の中は熱気で汗ばむほどだった。
人々の思いが熱気となったのだろう。

その夜、ホテルの部屋に入った私を、カムイコタンとワラシたちが迎えてくれた。
九州も賑やかになっているし、北海道も賑やかになってきた。
どの土地も、活気づくのは本当に嬉しいことだ。
北海道に仲間が増えていることを、カムイコタンも喜んでくれて、ホテルでも賑やかな夜となった。



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黒いスーツケース

私は3日くらいの出張には、黒い小型のスーツケースを使用する。
12日に札幌に行ったときも、黒いスーツケースを持って行った。
千歳空港に着いて、ターンテーブルのところでスーツケースが出てくるのを待っていた。
最後のほうになってやっと出てきたスーツケースを同行のSさんが取ってくれた。
私はそれを手にして。違和感を覚えた。
これ・・・私のじゃない。私のスーツケースはどこ?

いつも私にくっついてくるカマイタチのカクは、私のスーツケースを守るのも自分の役目だ
と思っている。そして、カクは何よりもターンテーブルの上をコトコト動くのが大好きなのだ。
ケースの上に乗っかったり、時にはへばりついたりして一緒に動いてくる。
そのカクが居ない、それに私のスーツケースよりも新しい。

私は空港の係りの人に近づいてスーツケースが間違っていることを伝えた。
Sさんは「外を見てきます。」と言ってドアから出て行った。
そして間もなく「見つかりました! 今、引き止めています!」と知らせてくれた。
私は係りの人にお礼を言ってドアから出て、Sさんの居るところに近づいた。

そこには迎えに来てくれたHさんもいて、一組の家族連れを見ている。
そして、人の目には見えないが、カクが必死にスーツケースを取り返そうともがいており、
ワラシたちが必死に足止めをしている。家族連れはなぜかモタモタとしていたようだが、
その場の様子を見た私は納得をしていた。

家族連れと私はお互いにお詫びと感謝を言って別れたが、カクもワラシたちも安堵と
自分たちが役に立った喜びで大笑いをしている。

長の使いで来たワラシたち、おかげでスーツケースは無事に私の手に戻り、札幌での
滞在は何も支障なく過ごせた。

同じ色、同じ模様のスーツケースがある、手荷物を預ける時に付ける紙にはナンバーを
書いているが、受け取った時に確認をしないこともあることを反省した。
次には何か「私の物」とわかるものを付けておこう。

ワラシたちは空港で私と別れて、カムイコタンの迎えと共に彼らの住むところへと行った。


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言い訳に気付け

話を始める時に 言い訳から話し出すものがいる

自分では言い訳と気付かぬから平気で話しているが 実は聞き苦しいものだ

言い訳とは 何かから自分を擁護したり 弁護をしたりするためのものだ

自分を正当化しようとするから 言い訳になる

聞く方は言い訳と気付いていても それを指摘するものはごく僅かだろう

それは 指摘されると不愉快に思い 自分勝手に傷ついてしまうからだ

もし言い訳を指摘してくれる人がいるならば その人に感謝すべきだろう

それは本当に思ってくれるから 言い訳と気付かせてくれるのだ

気付かせてくれる人がいること それはあなたにとって幸せなことだ



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ワラシのお使い
『姉さん、来たぞ~!』

いらっしゃい、久しぶりね。
また留守番に来てくれたの?

『違うんだ、姉さんは北海道に行くだろう?』

そうよ。・・・ねぇ、もしかして一緒に行くの?

『そうだよ、長からの言いつけで手紙を届けに行くんだ。』

宛先はカムイコタンなの?

『うん、オレは北海道に行くのは初めてだし、ましてカムイコタンに会うなんて緊張するけどな。
 長から使いを頼まれたんだから、しっかりとカムイコタンに会って手紙を渡すぞ。』

大丈夫よ、今のカムイコタンは以前のチビコタだし、私が行く度にホテルに来てくれるから
その時に渡せば良いわよ。

『姉さんはあっさり言うけどな。カムイコタンだぞ。カムイコタン。』

そうね、私にとってはチビコタであの時の表情そのままで懐かしいけれど、今ではワラシの
言う通り、北海道を守り治めるカムイコタンなのよね。
ワラシ、しっかりと長からのお使いをカムイコタンに渡してね。

『うん、しっかりするぞ。と言うことで姉さん、お供するからな。』

ワラシとカムイコタン、どんな出会いになるのだろう。私も楽しみだ。



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大分での出会い

『姉よ、大分でも良い出会いがあったな。』

はい、本当に楽しみな方との出会いがありました。
そして偶然のような面白い出会いもありました。
きっとあの出会いも必要だったのでしょうね。
出会いもご縁も、どこで誰と繋がるのか・・・本当に不思議です。

『一所懸命に生きている者だからこそ、自分の求めているところへ到達するための力を
 必要としており、求めるからこそ姉と出会う。
 姉も話していたが、魂では分かっていることだ。
 だからこそ、自分の直感に従い姉と出会い、必要なものを手に入れるのだ。』

Oさんは楽な道もあることをご存じでいながら、ご自分にとって手応えのある道を選んで
生きていたようです。お話を聞いていて、気持ちが良かったです。
だから病気という一休みをしている時に、ご自分にとって必要な情報を得て興味を持ち、
私との出会いになったのでしょうね。

『そうだ、病気になったからこそ・・・と申していたな。
 あの者にとって病気になることがひとつのきっかけともなり、これからのことを考える時間
 ともなっていた。その時間を十分に活かしていたな。』

Oさんもご自分の成功への道を歩いています。
Oさんはこれからの苦労もあるでしょうけれど、それは当然のこと努力するからできることと、
お分かりでした。

『努力を怠らず、成し遂げるには苦労があるのは当然と構えておる。
 その姿勢が物事を達成する方へと導くものだ。成功へ導くのも自分次第だからな。』

はい。
HさんとFさんの遭遇も面白いものでした。Fさんは大笑いをしていましたよ。

『仲の良い者同士がお互いに知らず、行先は同じという偶然を装った必要な出会いだったな。
 あの二人もお互いの信頼があるから、よけいに面白い偶然のようになったのであろう。
 二人にとっても姉との出会いは必要だった。自分のこれからのために必要だったのだ。』

私もそう思います。
これからの人生に必要な「タマラ」だと魂が知っていたから、直感や興味にしたがって動き、
あの日の出会いになりました。Sさんの紹介で来たIさんは、もっと能力を発揮するでしょうね。
前回の四国では会えなかったTさんが、わざわざ来てくれました。Nさんとは約束の再会だったし
不思議な出会いとも思えるようなことでした.

『魂にとっては不思議ではない。各自の魂が求めていた出会いだったのだ。
 またすぐに北海道だな。人との出会いもあるが、カムイコタンが待っているであろう。』

私にとっては大好きなチビコタ、会うのがとても楽しみです。
またホテルに来てくれるのかな?

『お互いに楽しみな再会は良いものだ。』

北海道でも、新しい出会いと再会を楽しみにしています。

ふと微笑んだ方は、和やかなものを残して去って行かれた。



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大分での再会

義母の13回忌のご法事があり、帰省してきた。
「竹宵」という臼杵の行事に合わせて義兄が法事の日を決めてくれた。
臼杵市内に2万本の竹のボンボリやオブジェが飾られ、キャンドルの優しい灯りを楽しむ夜。
般若姫の行列もあり、笙やひちりきや笛が奏でられ、遥か昔の物語を幽玄の世界のように
見せている。大勢の人出で賑わう臼杵の街には活気が見られた。
実家の両親にちょっぴり親孝行もできたかな。

そして7日、大分での交流会があり、新しい出会いとご縁に喜びを感じている。
迎えにきてくれたAさんの笑顔を見て
「何かあった?」
と聞いた。Aさんは以前から優しい柔らかいエネルギーを持っているが、そこにしなやかな強さを
改めて感じたからだ。ただ強いのではなく、しなやかさを持つ強さ、Aさんは「何でしょう?」と首を
かしげていたが、後日メールが届いた。

そこには
「その時は???でしたが、今朝ピンときました。
 どちらかと言うと夜型の私が4月から毎日5時過ぎに起きて息子の弁当を作っています。
 それと仕事から帰って、フィットネスジムに行ける限り通って10か月になります。
 あといろいろなことも出来る限り毎日と決めて、辛い日もあるけれど何とかやり続けているから
 かなぁと思いました。」
と書かれていた。

毎日の積み重ねが、Aさんは意識しなくても、何が変わったと表には出なくても、エネルギーとしては、
しっかりと変化が表れている。時には辛くてサボりたいと思うこともあるだろう。
そこをグッとこらえて続ける努力、毎日のことだからと安易にならずに続ける努力、積み重ねの効果
や結果をAさんは私に視せてくれた。

Aさんの笑顔がさらに輝いているのが、私には嬉しかった。


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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 13
13話



「卑弥呼様、今のお言葉はどういうことですか?」
「今は知らずとも良い。オトはチサを想う気持ちを大切にしていれば良い。」
卑弥呼の言葉をいぶかしく思いながらも、オトは自分の想いにまだとらわれている。
「オト、チサへの想いを知ったからには、もっと術を使うようにならなければならぬ。

 術はまだまだこれからのこと。オトはもっと大きな陰の力を使うようになる。
 これまで体を鍛えたのは、これからの術のためでもある。
 これからの術を活かして行くのに、チサとオトの互いの想いが何よりも大切なのだ。

 互いの想いがなければ、これから先の術は途中で終わってしまうだろう。
 オトの術を成し遂げるには、チサとの互いの想いがなくてはならぬものとなる。
 私はこの日を待っていた。」

卑弥呼の言葉は大きな意味を含んでいる。
本能的に意味を察知したオトは、体中が震えだすのを止められなかった。

「卑弥呼様、では私とチサはこの日のために出会ったのでしょうか?」
「そうとも言えるし、そうでないとも言える。」
「・・・と言うのは?」
「何事も自分で決めるからこそ、意味を成すものだ。
 オトが倭の国を訪れ、私に会いに来たのはオトの意思であろう?」
「そうです。魏の国において卑弥呼様の名前は名高く、
 名前を聞いた私は自分の使命である能力者としてのあり方に疑問を持っていたこともあり、
 どうしてもお会いしなければと願ってやみませんでした。
 それゆえに皇帝に請い願って、倭の国に来ることを許されたのです。」
「オトが自分で決めて自分で来た。」
「そうです。私が自分で決めました。
 私が来たかったから、卑弥呼様に会いたかったから来ました。」

卑弥呼は立ち上がり、自らオトの前に座った。
オトは慌てて座りなおした。
卑弥呼はオトの手を静かにとり、オトの目を見て話し始めた。

「オト、私はこの日が来るように願っていた、祈っていた。
 しかし、ただこの日のためにチサに出会っていたのでは意味がない。分かるな?」
「チサとの出会いだけではなく、二人の想いこそ卑弥呼様の祈りであったのでしょうか。」
「そうだ。人と人との出会い、それは何とでもなろう。
 しかし、人と人との想いは互いが互いを見つめあい、気づき合わなければならない。
 これは私の力でも神の力でも、どうにもならぬ。
 チサとオト、二人の想いに任さなければならないものだった。
 チサは私にとって、何者にもかえがたい妹だ。
 妹の心からの想いが互いに通じるように、私は切に祈っていた。
 私にできることは、祈ることだけだったのだ。
 オト、よくチサと心を想いを通わせてくれた。」

卑弥呼にとられているオトの手には、卑弥呼の心が流れ込んでくるようだった。
大きな深い卑弥呼の心にオトは圧倒され、知らず涙が流れていた。





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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 12
12話


卑弥呼の部屋の前で、オトは大きく深呼吸をした。
深呼吸をしなければ、自分の中に空気が入ってこないように感じたのだ。
胸苦しさと高揚感が、オトの全身を包んでいる。

「卑弥呼様」
「入りなさい。」

部屋に入ったものの、急に恥ずかしさを覚えたオトは、その場に立ち止まっていた。

オトを見て、卑弥呼はおかしそうに笑っている。
「オト、何を突っ立っているのだ。
 こちらに来て座りなさい。」
オトは卑弥呼の声で呪文が解けたように、動ける自分を知った。
卑弥呼の前に座ったオトは、深く頭を下げた。
「水場でチサに会いました。」
黙って頷く卑弥呼、オトは続ける言葉に困惑してしまった。
「チサに会いました。」
また卑弥呼は黙って頷く。
どのように言えば良いのだろう・・・術に関しては見事なほどに冷静に対処するオトの
困惑を、卑弥呼はどこかおかしそうに見ている。
『卑弥呼様・・・何か言ってください!』
オトは心で卑弥呼に呼びかけたが、卑弥呼は知らぬ顔をしている。
オトの心の声に気づかぬ卑弥呼ではない、しかし、黙ったままオトの顔を見ている。

とうとうオトは両手を床について、頭を下げてしまった。
「卑弥呼様、私はチサを心から想っていることに気づきました!」
「その時が・・・やっと来たか・・・」
謎のような卑弥呼の言葉に、オトは顔を上げた。
「オト、それでチサはどのように言ったのだ?」
「はい、チサも私のことを想ってくれていると聞くことができました。」
「そうか、チサも自分の想いをオトに告げられたか。」
「はい、チサも私も互いの想いを確かめ合うことができました。」
「確かめ合えたのだな。」
「はい、二人の想いを二人で確かめ合いました。」
「やっと・・・神よ、やっと成りました!」

上を見上げ、安堵の想いをつぶやくように言葉にした卑弥呼を、オトはただ見つめていた。



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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 11
11話

「私は卑弥呼様に呼ばれている。
 汗を流してから部屋に来るようにと・・・。
 しかし、汗を流すのはゆっくりで良いと言われた。」
「私はねえさまに水を汲んでくるように言われました。
 ゆっくりで良いからと・・・。」
「卑弥呼様は、全てを知っておられるのだろうか。」
「そうだと思います。」
「私は自分の想いに気づかなかった。
 いや気づかぬふりをしていたのかもしれない。
 そうだ、私はいつもチサの顔を思い浮かべていた。
 それこそが私の想いであったと言うのに、なんたる鈍感さか!」
「オト、そう言わないでください。
 私もいつもオトの姿や声を思い浮かべていました。
 誰にも一言も言ったことはないけれど、私はいつもオトと一緒にいるところを思っていました。
 オトと一緒にいる・・・そのことを想っているだけで、私は幸せを感じています。」

二人の声は囁きに近かった。
まるで誰かに聞かれるのを怖れるように、二人だけの言葉にしておきたいように囁き続けた。

「チサ、私は卑弥呼様のところに行く。
 卑弥呼様は全てをご存知のうえで、私に部屋に来るように言われた。
 だから私は卑弥呼様の部屋に行こうと思う。」
「オト、そうしてください。
 ねえさまが言ったことです。
 私はここでオトに会えた、会いたかったオトに会えた。
 それだけで十分です。」
「チサ、私は私の想いを卑弥呼様に話そうと思う。
 それが必要だと感じるのだ。」

オトの言葉に、チサは黙って頷いた。
互いの想いを知った、それがふたりの周りに壮麗な空間を作り出していることに、
ふたりも誰も気づいていなかった。
いや・・・ひとり、卑弥呼だけはそれを知り、感じていたのだろう



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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 10
10話


術を学び始めた翌日から、チサは全くオトの前に姿を見せなくなった。
オトは、気がかりなチサの姿を心に沈めて、懸命に卑弥呼の教える術を学んでいった。


汗みずくになり、ヘトヘトになったオトに、卑弥呼が声をかけてきた。
「オト、汗を流したあとで、私の部屋にきなさい。」
「はい、すぐに伺います。」
「ゆっくりで良い、ゆっくりで良いからな。」

ゆっくりで良い・・・卑弥呼の言葉にひっかかりを感じながらも、オトは水場に行った。


水場を前にして、オトは立ちすくんでしまった。
チサ・・・言葉にならないチサへの呼びかけ。
まるでそれが聞こえたように、チサが振り向いた。

チサとオトを隔てる空間が熱をおびてきた。
互いの目を見つめながら、ふたりは一歩も歩くことができなかった。
『チサ・・・』
『オト・・・』
心のなかで 呼び合いながらも声に出せない。
『会いたかった・・・』
『会いたかった・・・』
声にならない声が行きかう。

やっとオトが足を引きずるように、一歩一歩チサの方へ歩き出した。
チサはなお動けず、じっと立ちすくんだままだ。
「チサ・・・」
「オト・・・」
やっと出た二人の声はかすんでいる。
互いの名前を口に出したとたん、ふたりは雷に打たれたようになってしまった。
互いの想いが奔流のようにほとばしり出たのだ。
そっと伸ばされた互いの手が結び合う。
結んだ手を通して、互いの想いが体中を駆け巡っていた。
「会いたかった・・・」
「会いたかった・・・」
二人の想いは言葉にするよりも強く、深く互いを包んでいく。
「会いたかった!」
二人の言葉が重なった。
「会いたかった!」
二人の想いの全てが籠められた言葉だった。




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「邪馬台国のチサとオト」 知られていない物語 9
9話


月日がたつうちに、ボロボロになっていたオトの体に変化が現れた。
少々強い陰の力を使っても、体が持ちこたえるようになったのだ。
それを何よりも喜んだのがチサだった。

「オト、素晴らしくなりました!」
「チサ、あなたのおかげだ。
 毎日毎日、あなたはどんな酷い傷でも嫌がらずに癒してくれた。
 私がこうして修行を続けられるのも、全てはチサが居てくれているからだ。
 どんなにボロボロになってもチサが居る、そのことがどれだけ私を勇気付け、
 励ましてくれているか。
 だから、私は安心してボロボロになっていたのだ。」
「まぁ、安心してボロボロになっていたなどと・・・。」
二人は楽しそうに声をあげて笑っている。

ふたりの居る部屋の前に、いつ来たのか卑弥呼が立っている。
しかし、楽しそうな笑い声を聞き、何事かをつぶやいたがそのままに去っていった。
ふたりはそんな卑弥呼の姿に気づくことはなかった。

「チサ、今日は卑弥呼様の言葉に従って術を使うことができた!
 体の修行は終わったと、これからは術を学ぶように言われて教わったのだ!」
「本当に?
 もう体の修行はしなくても良くなったのですね。
 もうボロボロになることもなくなったのですね。」
喜びながらもオトを見上げるチサの瞳の中に、オトは何かを見たような気がした。
「チサ・・・」
オトは声をかけながらも、何を言ってよいのか分からなくなっていた。
チサはオトの次の言葉を待つようなそぶりを見せたが、慌てたように用事があるから・・・
とつぶやき身を翻して去って行った。

いきなり去ったチサの姿を、オトは呆然としながら見送るしかなかった。
もう体の修行は終わった、健やかな体を癒す必要はない。
チサはもう自分の元を訪れることはないのか・・・唐突に湧き上がってきた自分の想いに、
オトは翻弄されてしまった。
当たり前のように自分の元を訪れ、日々癒してくれていたチサの姿。
丸顔の優しい笑顔が目の前に浮かぶばかり、眠ろうとしても眠れず、逆に目は冴えてくる
ばかりだ。振り払っても消そうとしても、浮かぶのはチサの笑顔と姿ばかり、声さえも聞こえ
そうな感覚にとらわれた。オトはこれまでに感じたことのない感情に揺さぶられ、身の置き所が
ないように感じて、ただウロウロと部屋の中を歩き回っていたが、それだけでは足りず、細い
三日月の照らす淡い月の光の中に飛び出していった。


5日から9日まで留守にします。
その間「邪馬台国のチサとオト」をお届けします。
コメントへの返信などは9日以降になります。
「邪馬台国のチサとオト」を楽しんでいただけますように。




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誕生すること
誕生すること それは自分が生まれたいから生まれることだ

神も仏も 誰も強制はしない

魂が 自分でやりたいことを決めて やり遂げたいから生まれてくる

成功を目指し

幸せを求め

成長を決めて 生まれてくる

自分の魂の声を聞くことだ

それには考えることだ 感じることだ 自分の芯を持つことだ



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土地のエネルギー
2年ぶりに訪れたエドモントンの街は、どこか力がないように感じられた。
同行のAさんによると「ここの土地にはエネルギーがない」と言うことだ。

2年前は次々とビルやマンションの建築が進み、各地から大勢の人々が集まっていた。

あの時は活気があって、エドモントンも栄えていたのにと思った。
何があったのか・・・土地のエネルギーがなくなっていると言う。

Nさんのお宅に伺いエドモントンの変わりようを話したところ、皆さんも感じていたようだ。

「まるで渋滞の中にはまってしまい、そこから抜け出せないような感じだったの。
 自分ではどうしようもない感じだったわ。」

「動こうとしても、何か力が入らない感じだった。
 やりたいと思いながらも、なかなか前に進まない感じで嫌だった。」

「いろいろなことがうまくいかなくなっていたの。
 あれほど盛んだったヒーリングも、いつの間にか衰退するような感じで、ヒーリングセンター
 なども、閉じてしまったのよ。仕事がなくなった人も多く、職探しも大変なのよ。」


土地のエネルギーがないと言うことは、そこに住む人たちのやる気も失せさせる。
そして頑張ってやっていこうとしても、どこか力が入らないように感じるようだ。
人間は自分が生きていくために、住んでいる土地のエネルギーも自然と取り入れている。

そのエネルギーがないのだから、様々なところに支障が起きている。

土地にエネルギーを入れて、人々の役に立つようにした。
まず、やる気を起こすだろう、何かに気付くだろう。
そこから進む努力や、頑張りや明るさが人々を活気づけるのではないか・・・。

次回にエドモントンを訪れる時が楽しみだ。


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握手とお辞儀
トロントのイベントで出会ったJさん。
地元メディアの人で、初めてイベントに興味を持って会場を訪れた。
メディアということで開場前から、各ブースを見て回ったという。
特に目を引くようなブースもなくブラブラと歩いていたところで、
私たちのいるタマラのブースが目に入り、気になって寄ってくれたとのこと。

通訳のOさんが紹介してくれて、私は握手をするために右手を差し出した。
私はただJさんの目を見てスッと手をだし、軽く握った。
その瞬間、Jさんは驚いたように私を見て
「なぜ、あなたは私の握手の仕方がわかったのか?
 初対面でこんなに自然に私と握手をしてくれたのは、あなたが初めてだ!」
と声を上げた。

側で見ていた仲間たちは、私の右手が彼の手を通り過ぎたと見て、ドキッとしたらしい。

彼の握手は「ハンドシェイク」と言って、お互いの右手の脈を合わせるように手首を
握るようにする握手の仕方だと言う。
彼の握手を知らない人は必ず戸惑い、説明を聞いて握手のやり直しをするのだと
話してくれた。

私は彼の握手の仕方を知っていたわけではない。
私はただ彼の目を見て手を出したら、自然に彼の望む握手となっていたようだ。

私は彼と話しながら、彼の中に封印されているものを見つけた。
それは彼の前世からのもので、能力者だった彼の能力を妬んだ者がいて、彼に能力を
使わせないように封印をしている。封印を解けば、彼は今世でもっと活躍ができる。
それを話すと
「私はもっと活躍をしたい! もっと何かできるものがあると感じている。
 それができないもどかしさを感じているんだ。
 可能なら封印を解いてくれ、もっと多くのことをやりたいんだ!」

彼の望み通りに封印を解き、能力を解放した。
そして能力を発揮するサポートとなる、タマラのアクティベーションを受けてくれた。
彼は目を見開いて「すごい!凄い! これは凄いエネルギーだ!」と連発をしていた。
敏感な彼のことだから、アクティベーションの時のエネルギーを感じ取ったのだろう。
彼のこれからの活躍が楽しみだ。

夕方に改めて訪れた彼は、タマラについて改めてインタビューをしながら放送の為の録画を
してくれた。 彼の真剣さと好意に、私は「ありがとうございました。」と日本語で言いながら、
お辞儀をした。

すると彼はまた驚きの声を発した。

「あなたのお辞儀はなんてすごいんだ! 
 あなたがお辞儀をしたとたんに、あなたの誠意が私の胸に飛び込んできた。
 それと同時に温かいものが辺りに広がった。」

私は彼に感謝を込めてお辞儀をした、それが彼の感覚に響いたのだろうか。

日本の武道は「礼に始まり 礼に終わる」と言う。
日本のお辞儀は礼そのものになるだろう。

日本人でもお辞儀をしない人が増えているように感じる。

会社やお店でお辞儀の仕方を教える所もあると聞く。
しかし、単なる形だけのお辞儀ではなく、心のこもったお辞儀をしてこそ、
本当のお辞儀の意味があるのではないかと、つくづく思った出来事だった。


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出会う者には出会う

イベントでの出会いとご縁が、また、ありました。

『そうだ、出会う者には出会う。それがお互いの為でもあるからな。』

お互いの為ですか?

『そうだ、姉も出会ってそれを感じただろう。』

それはあります。私も彼の役に立てるし、彼もまた私の手伝いをしてくれると言ってくれました。
お互いに感じるところはあるものですね。

『自分のやりたいことを進めていれば、そこには才能や能力が必要となる。
 本当に成功を望み、願いをかなえるために努力を重ねていれば、目的を達成するために
 最大限の努力をしているし、そこに必要なものを必ず求めているものだ。
 姉に会って話せば、自分の求めている何かを姉が伝えようとしていることに気付くだろう。
 それを自分のものとするかどうかの選択は、その者に任されている。』

カナダでもそれを感じました。
自分がやりたいから、成功したいからと、アクティベーションを望んでくれた人たちが多かったのです。
野心家の彼、メディアで紹介すると録画をしてくれた彼、虐待児童を救うセンターで活動している彼、
皆さんが本気で自分のやりたいことを実行しています。努力を重ねています。
できるかできないか・・・というよりも、やりたいからやる、やるからには成功するとの気持ちが強く、
そのために必要なものは真剣に手に入れようとします。

『だから、皆が姉との出会いを喜び縁を結んだのだ。
 彼らは伸びていくだろう。努力を惜しまず進むことを知っているからだ。
 これからが楽しみだな。』

はい、本当にそれは感じます。
またカナダに行くのが楽しみになっています。
11月にはイギリスに行くことになっています。
イギリスでの出会いも、またありますね。

『それはあるだろう。そのために行くのだからな。楽しみにしていればよい。
 出会う者には出会い縁を結ぶ。それがお互いの約束でもあるからな。』

約束ですね、とても楽しみな約束です!

大きな方は笑いを残していった。



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