あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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旅先で出会った婆。
旅行に行くと、土地によっては妖怪たちが住んでいる所があり、会いに来てくれることがある。

岡山県を旅したとき、新見の旅館に泊まった。
温泉でゆっくりして部屋に戻り、私は布団に潜り込んだ。新見の夜は少々寒い夜だった。
朝からの道中や仕事の事が頭に浮かんだが、心地よい眠りに誘われ、そのまま眠り込んだ。

朝方5時頃だったか、私はふと目が覚めた。
まだ外は真っ暗。
半分眠りの中に居る私の目の端に、柔らかい微笑みを浮かべた小太りのお婆さんが、
空中にちょこんと座っているのが視えた。

「何のご用かな~」
と思いながらも、またそのまま眠り込んでしまった。

次に目覚めた時には、もうそのお婆さんはいなかった。

あのおばあさんは誰だったのかな?
何かご用があったのかな?
そう思いながら、私たちは旅を続けた。


しばらくして、あのお婆さんが誰だったのか、何の為に私たちの所に来たのか、突然分かった。
考えても分からない私に、誰かが教えてくれたのだろう。

「あれは山の婆(ババ)だ。私たちの眠りを守る為に来てくれた!」

新見の宿の窓の外は、岩肌と緑の木々に覆われた山と、目の前を流れる川があった。

山の婆はそこに住む妖怪の一人であり、旅の途中の私たちを見守ってくれたのだ。

妖怪たちは優しい、人間への気遣いもしてくれることを、改めて思った。

山の婆、ありがとう!



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どこで遊ぶの?
先日、友人の子供であるAちゃんが3歳になった。

そのお祝いに、私はAちゃんを知っている友人たちと一緒に出掛けた。
Aちゃん一家を囲み、賑やかに食事やお喋りを楽しんでいた。

Aちゃんにはいくつものプレゼントが用意され、次々に箱を開けては
喜びの声をあげて、楽しんで遊んでいた。
その中でも、本物の陶器で作られたままごとセットがお気に入りで、
Tさんを相手に、ままごとをやっていた。

遊んでいるうちにTさんが
「黄色い柄のスプーンがない!」
と言い出した。

Aちゃんも
「黄色のスプーン! 黄色のスプーン!」
と騒ぎ出したので、皆で探し始めた。

AちゃんとTさんが遊んでいた範囲は狭いもの、その辺りをさんざん探したが
誰も見つけることができなかった。

Aちゃんのおかあさんが
「きっとどこかに入っているのよ。
 しばらくそのままで遊んでいてね。」
と言うと、しぶしぶながらもAちゃんは頷き、またTさんを相手に遊び始めた。

何かが気になりふと見ると、Tさんが黄色い柄のスプーンを手にしている。
「あれ、黄色のスプーンがあったの?」
「そうなんですよ、いつのまにかあったんです。」
「出て来て良かったね♪」
Aちゃんはニコニコして遊んでいる。

すると今度は
「青い柄のスプーンがない!」と言い始めた。
また皆で探したが見つからない、どこにも見当たらない。

「きっとまた出てくるから、そのまま遊んでいてね」
Aちゃんのお母さんが言う。

結局見つからないままに、時間が来てお別れとなった。
皆が青い柄のスプーンのことを気にしながら、出てこないものはどうしようもない、
ままごとセットは青い柄のスプーンの置き場所が空っぽのまま、帰る事になった。


そして翌日、Aちゃんのお母さんから電話があった。

「青い柄のスプーン、ありました!
 どこにあったと思います?
 私のお財布の中から出てきたんです。
 絶対にこんなこと有得ないです。不思議ですよ!」

私は可笑しくなった。

「タルちゃん、誰かが遊んだ?」
『うん、何人もが遊んでいたよ♪
 本当はままごとセットも使ってみたかったんだけど、そこまではできなかった。
 でも、ちゃんと返したよ!』

私はさっそく皆さんにメールでお知らせ、皆さんからは笑いを含んだ返信が来た。




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コメントについて。
いつもあかね雲を読んでくださり、ありがとうございます。

コメントを書いていただくのも、私の勉強になっています。

こちらの不備で、今のところコメントを承認してもアップされなくなっています。

本当に申し訳ありません。

問い合わせ中なので、少しお待ちください。

これからも質問があれば、応えていきたいと思います。

「あかね雲」を、どうぞ、よろしくお願いします。
家系の因縁を解くために。
ある人の紹介で、Kさんという方から電話が入った。

電話の内容は、知能障害で生まれた息子さんについて、視てほしいとのことだ。
望まれて結婚したものの、知能障害の息子さんを産んだことで、舅や姑から
「お前の血筋のせいではないのか・・・」
と言われて、苦悩しているとのことだ。

19歳になるS君はとても優しい子で、おもちゃで遊びながらニコニコしている。

私たちはオモチャを持って一緒に遊びながら、S君の魂に、なぜこのような姿を
とったのか、聞いてみた。

魂との対話は、S君の父親の遠い先祖が作った 因縁 に及んだ。

江戸時代の中期、Kさん(ご主人)の先祖は大きな庄屋だった。
多数の小作人を抱えて田畑を多く持ち、広い屋敷に幾つもの蔵を持っている、
それはとても羽振りの良い暮らしぶりだった。

しかし、使用人や小作人にはとても厳しく接しており、病気や貧乏を訴えて救いを
求めて来る彼らに、救いの手を差し伸べるどころか、取り立ては容赦がない。

その結果、この庄屋に恨みを抱えて死んでいく者が多く出ていた。

恨みは集まり念となって大きく膨らんだまま、この家系を伝わってきたようだ。

S君の前世は徳の高い僧侶で、こう伝えてくれた。

「この恨みの念を全て我が身に受けることにより、先祖が作った因縁を解消する。
その為に、このような姿となって生まれた」


そして、母親であるKさんの魂は、この家系とも魂のグループとも関わりはなく、
S君を産む為と家系を因縁から解放する為に、今世協力者として初めて出会い、
結婚していた。

いろいろと話しあった末、Kさんは
「やはり息子は可愛いから! 
 因縁や原因が分かればそれで良いです。私の気が済みました。」
と笑顔を見せてくれた。

人間として、連綿と受け継がれている血筋を守るために、霊界では、その先祖に
当たる人達の話し合いが為される場合もあるようだ。

やはりご先祖には、感謝したいと思った。



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神と仏
何となく分かっているようで、実は私には分かっていなかった。

神様って何? 仏様って何?

どう違うんだろう?
何が違うんだろう?
どうして神様、仏様って分かれたのかな?

世界中に神様はいるけれど、仏様って仏教のある国だけでしょう?

なぜ? どうして? 分からないなぁ・・・。

教えて! タルちゃん!


『教えてくれる方が来ているよ』

タルちゃんの笑いを含んだ声が響いてくる。



『姉が知りたいことについて、教えよう。』

私の横には、大きな方が立っている。

『エネルギーによりそれぞれのレベルはあるが、本来は同じエネルギー体から成り立ち、
 人間の祈りや望みにより、様々な働きをするために、エネルギー体として別れていった。』

元は同じなんだ、だから神界のアマテラスが、仏界では大日如来となっているんだ。
日本ではアマテラスだけど、海外ではアポロンになっている。

姿形も違うでしょう?

『我らから視れば同じエネルギー体だが、他の国に行くとその国の人間の望む姿で視せる。』

エネルギー体だから、どのような姿形でも視せることもできる。
人間の思いや祈りを大切にするからこそ、真剣な思いや祈りに応じようとしているのだ。
それに、それぞれの神仏の気に入った姿形もあるようだ。
神仏のそれぞれが持つ波動によって、人間に視せるために、自らそのような姿や形をとることもあると言う。

日本では「スサノオノミコト」インドに行けば「シバ神」になると言う。
タルちゃんはスサノオノミコトと一緒に出掛け、姿が変わるところを視たと言う。

『おじ様たちは(他の男神のこと)日本の国から出ると、その国の神の姿になるよ。』
「では、クシナダヒメも姿を変えるの?」

『うん、綺麗なお姉さん(クシナダヒメのこと)も姿が変わるよ。』
「妻のパールバァーテーになると言うことなの?」
『そうだね。』

そうなんだ・・・。

優しく柔らかい波動を持つ神仏は、女神の姿や性質となったり、薬師如来や観音の姿で視せる。
激しく猛々しい波動を持つ神仏は、男神の姿や性質となり、不動明王や仁王や多聞天などになる。

波動にあった姿や形の方がそれぞれに動きやすかったり、その役目をするのに適しているからだ。

普通に考えても、私は納得した。




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カクの朝帰り。
我が家に居る、妖怪カマイタチのカク。
いつもは私の左肩を居場所にして、外出をする時には必ず一緒に居る。

数年前のオフ会でのことだ。
40人ほどが集まり、食べたり飲んだりお喋りをしたり、とても賑やかな
和やかな時間を過ごした。
2次会もあるのだが、私は翌日に仕事があり早朝に地方に出掛ける、それゆえに
早く帰ることにして、皆に別れの挨拶をした。

するとYちゃんのところで私の足が止まる。

私の友人であるYちゃんには、プラスのエネルギー体であるネコに似たもの
が付いている。

その頃は、頻繁に我が家を訪れていたYちゃん。
Yちゃんが来るときには、もちろんネコに似た子も付いて来ている。
私たちが楽しく過ごしている時間、いつしかカクとその子の間でも交流がなされていた。

それで・・・実は・・・カクが・・・。
何と! その子に恋をした!!!

見えない世界でそれぞれに付いている二人、勝手な行動はできない。
私とYちゃんが会っているときが、カクとその子のデートタイムでもあった。

オフ会の日、カクはその子と会うのを楽しみにしていたようだ。
それはそうだよね~、何たって恋人だもの(^^)

カクは久しぶりにゆっくりできると思っていたようだが、案に相違して私が早めに
帰ると言い出した。カクはそれを聞いてガッカリしたようだ。

帰る挨拶をしていた私に、カクがそっと聞いてきた。

『もっとあの子と一緒に居たいのだが、姉から離れても良いか?』
「いいよ~、私は他の方たちと一緒に帰るから、カクはゆっくり会っておいで。」

私はカクの気持を思うと楽しくて、許可をした。
カクは勇んで、その子とYちゃんの所に飛んで行った。



そして翌朝、台所で朝食の支度をしている私の所にカクが来た。

『ただいま!』
「エッ、カクってば、朝帰りだったの!」

その瞬間のカクの顔!

『ヤベェ!しまった! 』

私に挨拶をしなければ、私はきっとカクの朝帰りに気付かなかっただろう。
しかし、カクは律儀に帰宅の挨拶をした。
それで、すっかりカクの朝帰りがバレてしまったのだ。

私はカクの顔と様子が、すっかり可笑しくなっていた(^0^)
大笑いをしている私に、カクはバツが悪そうに言った。

『長に言うか?』
「言わないよ~、だって、Yちゃんたちと一緒に行って良いと言ったのは、私だもの♪」
『すまんな・・・』

カクの言葉と姿に、私はまた大笑いをしてしまった。

それ以後カクは、私が目覚めてからの朝帰りはしなくなった。



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ニポの怒り。
『まったく、もう~!
 お姉さん、何とか言ってくれない?
 どうしようもないんだから!』

ある日、突然ニポの怒りの声が聞こえてきた。

「どうしたの? 何があったのよ?
 ニポがそんなに怒るなんて・・・。」

プンプン!と怒りのエネルギーを発しながら、ニポは姿を視せた。

『お姉さんの所から、新しい子が二人来たでしょう。』

私はまた、見えない世界から赤ちゃんを預かり、改めて見えない世界の方々に預けていた。

「あぁ、シャランとマリワァナの二人ね。
 二人がどうかしたの?」
『仕事をしないのよ。
 仕事をするように言うと、いつの間にか逃げているの!』

「仕事をしないで逃げるの?」
『そうよ!
 自分たちの好きな仕事なら進んでやるわよ。
 でも、ちょっときつい仕事を言いつけると、少しやっては逃げ出してしまう。
 私が他の用事で側から離れるでしょう、戻ると仕事の途中で居なくなっているの。
 全くあの二人には、困ったものだわ!』

私は可笑しくなって大笑いしてしまった。
神界でも、そういうことがあるんだ!

私は二人を呼んで話しをした。

『だって、つまらないんだもの、遊んでいる方が良い。』
「遊んでばかりいては、大切なことを覚えられないでしょう。
 私にはできない大切なことを、これから二人はやってくれるの。
 だから、しっかり覚えておいてほしい。」

神妙に頷いた二人は、ニポに連れられて帰って行った。
おかっぱでクリクリした瞳の可愛い女の子だったニポは、今ではすっかり美しい女神の
姿で私に視せている。

そんなニポは、私が預かった子供たちの教育係りをやってくれている。

優しいニポ、活発なニポ、明るいニポ、私はそんなニポが大好き!!!

 


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自殺
テレビのニュースを見ていたら、タルちゃんが来た。

「また子供が自殺をしたんだって・・・。
 いじめられたのが原因だと、遺書に書いてあると言っている。
 この子も可哀想だし、残された家族もどんなに傷ついたか・・・ね。」
『自殺が多いのも、闇が濃いこの時代だからね。
 人間の心の荒廃が進んでいる。人間の心を救えるのも人間なんだ。』

「自殺をした人の魂はどうなるの?
 霊界に戻れるの?」
『それが・・・戻れないんだよ。』

「戻れないって・・・じゃぁ、どうなるの?」
『人間の想念が生み出した幽界に、ずっと居続けることになるよ。』
「前に亡くなった人の魂は、死神さんがお迎えに来ると言っていたでしょう。
 自殺をした人の魂は、死神さんは迎えに来てくれないの?」

私の質問に、タルちゃんは仕組みを聞かせてくれた。

人間は生まれるときに霊界の統率者に、自分の人生プログラムを提出する。
プログラムの中には、自分の死の日時が書かれている。
死神さんは霊界の統率者から、その人の死亡の日時を聞き、それに合わせて迎えに来る。
死神さんのお迎えがあるから、人間の魂は霊界へと戻っていける。
魂だけでは、神界の統率の元にある霊界には戻れない。
魂は霊界の扉を視ることができないからだ。

ところが自殺は自分で勝手に、自分の人生のプログラムを中止することになる。
中止の日時は、プルグラムの中には書かれていない。
死亡の日時が書かれていないから、死神さんは魂を迎えに行くことが出来ない。
死神さんのお迎えがないから、魂は霊界の扉を視ることができず、幽界にとどまらざるを得ない。


『どんなに辛いことや苦しいことも、それを乗り越える力を人間は持って生まれている。
 助けてくれる人間や、救う手もあるんだ。乗り越えること、それが成長になるからね。
 それが駄目なら、逃げ道も避ける道も自分で用意してある。それでも良いんだよ。
 どんな選択をしようとも、自分の決めた人生だからね。』
「必ず何とかなるように、自分でプログラムをしてあると言うことなの?」

『そうだよ、成長をするのが生まれた目的だからね!
 自殺だけは止めて欲しい。自殺されたら、ボクたちにはどうしようもないことなんだ。』
「仏さんは? 仏さんたちは救えないの?」

『自殺をすることは、仏さんの救おうとする手を振り切ることになるんだ。』


そうなんだ・・・全ては自分自身ということ、ここにもある。




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言霊
タルちゃんから聞かれた。

『姉さ、人間の言う、言霊って何のこと?』
「えっとね、言葉に宿る霊的な力・・・ということかな。
 良い言葉は素晴らしいエネルギーになる・・・というようなことね。」

『ありがとう・・・を1万回言いましょう、なんてことを言うのを聞いたよ。』
「ありがとう・・・という感謝の言葉を口にするように、ということかな?」

『少し違う意味のようだよ。ただ1万回言えば良いように感じる。』

そう言えば、以前にタルちゃんと喧嘩をしているときに

「感謝している!」
『言葉だけだよ、心がこもっていないんだよ!』

と言われたことを思い出した。

「そう言うことなの?」
『そうだよ。
 ただ、ありがとう・・・の言葉を言うだけでは駄目なんだよ。
 人間の言う言霊にはならないよ。』

ありがとう! と言う感謝の言葉は、何かがあって、何かを感じて、その時に心から
自然に湧き上がる感情が伴うからこそ、素晴らしいエネルギーを含む言霊になると言う。

ただ言葉を連ねるだけの「ありがとう」では、言霊にならないと教えてくれた。

タルちゃんたちの世界には、人間の使うような言葉がない。
全てがエネルギーであり、波動だと言う。
だから人間のような、言葉による誤魔化しがない。
全てが過たずに伝えられ、届けられる。


人間が「ありがとう!」と言う。
その中にどれだけの心がこもっているのかを、タルちゃんたちは知る。
エネルギーとして素晴らしいものが含まれているのか、或いは言葉だけなのかを、
そのままに知ることができる。


「ありがとう!」
言葉だけではなく、心からの感謝のこもった言葉として、大切に使っていきたい、
私はそう思いたるちゃんに伝えた。
タルちゃんはしっかり頷いて、ニコッと笑ってくれた。
私は、またその笑顔が嬉しくて、沸きあがってくるものを感じていた。



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ある人の前世
テレビを見ていて・・・

「アー!」

以前から気になっていた、アイドルの男性グループで演技の上手なKさん。
Kさんの出演するドラマを何気なく見ていたら、いきなり彼の前世が視えた。

なんと、彼の前世は歌舞伎の初代団十郎だった!

ウンウン、納得。
だから彼は演技が上手だし、芸能界で華やかに活躍する道を選んでいたのね。



ちょっと昔のテレビニュースを見ていた。

今は亡きアメリカの政治家、K氏の姿が映っている。
政治的手腕を発揮して、世界的にも有名だったK氏。

彼の前世の姿が視える。
名前が閃いた! 諸葛孔明・・・あぁ、彼の手腕や策略を考えると納得する。



芸能界で大物として活躍をしているM氏。
普通ではない魅力を発揮している。

この人の前世は・・・何だったのかな?
意識して視ると・・・ワォ!

豊臣秀吉だった・・・なるほど、注目を浴びたい彼にはピッタリの今世の姿だ。


ちょっとビックリした!

前世でやり残したことを成し遂げるための、今世の人生プログラムがあり、
前世での活躍をより発展させるための、人生プログラムもある。
自分の役目を決めて、それをやり遂げるための時代を選ぶ。
自分のやりたいことを実行できるように、DNAの中に才能のある家系を選ぶ。

生まれることにはたくさんの意味があり、たくさんの選択肢があり、求めるための
答えをいくつも用意している。

前世から今世へ、魂の辿る道はあなた自身の人生そのもの!





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惑星の誕生
何もなかった宇宙の中にできた光と闇、やがてふたつのものがひとつとなり、動き始めた。

最初はかすかな動きだった。

それが徐々にスピードを上げ、やがて一定のリズムを持って回り始めた。
光と闇がリズムを持って動くことにより、やがてそこにはエネルギーができ、波動となり、
周囲に広がり始めた。

光と闇は休むことなく回り続け、どんどんエネルギーを放出して行く。
空間が一定のエネルギーで満ちると、光と闇は違う動きを始める。
違う動きは、異なるエネルギーを生みだす。
異なるエネルギーは広がって行くのではなく、そこにエネルギーの固まりを創り始める。
やがてその場所に、密度の濃いエネルギーの固まりが出来上がった。

密度の濃いエネルギーの固まりは、幾つも幾つもできては、中心の光と闇の存在から
離れて行く。幾つものエネルギーの固まりは、お互いに距離をおきながら、最初に
作られた一定のエネルギー場に支えられ、各所に留まるようになった。

やがて幾つものエネルギーの固まりが各所に収まった頃、最初にできた中心の光から、
全てのエネルギーの固まりに向けて、光の粒子が放たれた。
光の粒子を受け止めたエネルギーの固まりは、光を自分の中心に収めて、そこから
最初の光と闇ができた時と同じ動きを、繰り返していく。

光と闇、エネルギーの動きにより、広大な空間は宇宙となり、やがてそこに様々な
惑星が誕生した。

幾つもの固まりは、それぞれの惑星を有し、それ自体の活動を始めた。
大いなる意志は、それらのそれぞれの固まりに、固有の意志を持つエネルギーを
新たに与えた。
固有の意志を持つエネルギーは、その固まりを維持し、そこに新たな生命を誕生
させるべく、それぞれの動きを開始した。

固有の意志を持つエネルギーが、最初に行ったこと。
それは生命を誕生させる為の光を求め、光を中継する惑星を創ることだった。
その惑星が、太陽となった。
太陽は現実に、生命を誕生させる為の光とエネルギーを放出している。
そして、目に見える光と重なって、今でも宇宙の中心にある光の根元から送られて
くる目には見えない光をも、太陽は中継している。

地球上に住む人間や全ての生き物たちは、太陽の恵みの光とエネルギーによって、
成長するために様々な人生の転生を、数え切れないほど繰り返している。



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宇宙の誕生
創始の空間、何もないただ空間があるだけ。

そこにひとつの意志が生じた。
生じたとしか言えない、現れ方だった。

意志はそこにとどまったまま、何かが起こるのをじっと待っていた。
長い年月とどまったままの意思の中に、何かがうごめき始めた。
うごめくものは、だんだんと確かな湧き上がるものに変わっていく。
湧き上がるものが大きくなるほどに、意思は大きく存在するものとなっていく。
やがて意志は、自分の中に湧き上がるものに従って、最初に光を創った。

真空の中に、たったひとつの光点ができた。
光点は小さなものだが、力強い確かな光となってそこにある。
やがて、その光は二つに別れていく。
まったく同じ大きさ、同じ強さのふたつの光。
二つの光は同時に、まったく正反対の方向へ同じスピードで離れて行く。



どのくらい離れたのだろう・・・。
大いなる意志にとっては、ほど良い距離だったのだろう。

そこから光はお互いを認めるように、お互いを目指して、一直線にスピード
を上げながら近付いてきた。

そして、ちょうど真ん中でみごとにぶつかりあった。
光と光がぶつかった瞬間、その衝撃により、そこに小さな闇が誕生した。

光と光は何度もぶつかりあい、その度にそこに闇を誕生させていった。
やがて離れていた二つの光は、またひとつに戻っていく。
するとそこには、光とまったく同じ大きさの闇が誕生していたのだ。

闇から光は生まれず、光から闇が生じた。
光と闇、陰と陽、プラスとマイナスがこのようにして宇宙に誕生した。

遠大な宇宙の様々な計画は、このようにして始まった。



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妖怪 カマイタチ
ある日、瞑想をしている私の目の前に、1匹の動物のようなモノが姿を視せ左膝に乗った。
私の意識は驚いていたが、私の中からはそのモノが来ることを知っていたかのように
「カクよ、来たか!」
と声が聞こえた。

イタチに似た姿だが、もっと鋭いものを感じさせる。
しなやかな動きを見せるが、両目はとても力強く荒いものさえ感じさせる。

えっと・・・私は知っているようだなぁ・・・。
しかし、カクって何者なの?

カクは当然のように私の左肩に乗り、そこを自分の居場所と決めたようだ。
カクなのよ・・・カク・・・しかし、私は思い出せない。

その数日後、西の妖怪の長が、我が家を訪れた。

『お約束の通り、カクをこちらへ向かわせた。
 連綿と続くこの血筋、いかようにも使って下され。』

長の話によると、カクとは妖怪の鎌鼬の名前だとのこと。

私は転生する前に、妖怪たちとの交流があったそうだ。
そこで乱暴のあまりに消滅されそうになっていた、カクの命を救ったそうだ。
その時に、私が転生をした時に、側に来て手助けをすることを約束したとのこと。
そしてカクには双子の弟「ヤ」がおり、すでにヤは我が家にいるとのこと。

ヤは私がそれとは知らないままに、我が家に居るネコ(ヒミコ)の体を借りていた。
妖怪 鎌鼬のヤはエネルギー体、条件さえ整えば、そのものの体を使うことができる。

その日からヒミコの中には、ヤとカクが入れ替わり入るようになった。
その仕草や態度から、どちらが入っているか、私には分かる。
ヤは優しく大人しく、カクは活発で元気で、少々乱暴者だ。
本当のネコのヒミコの意識は、ヤが入った時から眠らされていた。
そのヒミコは、4年前の12月23日17歳で永眠した。

そして今、我が家にはネコのマオがいる。
マオも、時々誰かに身体を使われているようで、仕草や動作から思わず

「あなたは誰?」

と思うことがある。



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薬師如来さん
私はもう20年ほど、毎年花粉症になっている。
今年も、早くも目が痒くなり、クシャミや鼻水が気になりだした。

昨年はずいぶんと花粉が多く飛び、マスクを手放せない辛い状態が続いた。
それで私はついつい、呼びかけてしまった。

「薬師さーん、お願いします!」

薬師さんは来てくれたが、薬壺を持っていない。
アレ? と思いながらも、せっかく来てくれたのだからと、私はお願いをした。

「今年の花粉症は辛いので、治したいのですが・・・。」

私はそう言って薬師さんを視ると、苦笑した顔がある。

『姉よ、あなたは本気で花粉症を治したいとは思っていない。
 私は本気で治さない人の手伝いは、できないよ。』

ギョッ! アララ・・・。
そう言えば、私は花粉症をネタにしてお喋りを楽しんでいる(^^;

はーい、頑張ります!




正月過ぎに風邪で熱が出たときにも、薬師さんにお願いをした。

「薬師さん、風邪で辛いのですが、お願いできますか?」

その時も、薬師さんは苦笑していた。

『姉よ、あなたは本気で風邪を治そうとは思っていない。
 1日のんびりとしていたいのでしょう。寝ていなさい。』

ムム・・・確かにそうでした。
あったかくしてのんびり寝ています♪


たとえ私が病気になっても、
「まぁ、良いかぁ~・・・」
とどこかで思っているときには、薬師さんは決して力を貸してくれない。

病気を理由にのんびりしていたい、楽をしていたい、逃げたいなどの思いがあること、
私が本気ではないことが、しっかりと分かってしまう。

全ては、お見通しだ。



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神界の在り方。
それは私の疑問に答えるところから、始まった。

「神界って、どのような仕組みになっているの? 教えて!」
『うーん、どう答えたらよいのかなぁ・・・。
 人間に分かりやすく言う方が良いんだよね。』

「私に分かるように教えてくれる?
 例えば・・・というようなことで良いから。」
『うん、ボクたちもそれぞれの役目で分かれているんだよ。』

まず、地球上の神について言うと・・・。

一番人間の近くに居て、人間を直接導いたり面倒を見てくれるのが、土地神さんの役目だ。
土地神さんは自分の土地に住む人間の誕生から、目的から、死の日時まで知っている。
だから、直接に人間と接するようになる。

その上に、幾つかの土地神さんの地域を見回る神が居る。
それぞれの土地神さんから、人間や自然や見えない世界の情報を得て、それぞれの対処をする。

その上に、その国全体を見守る神が居る。
人間で言う国という取り決めを、尊重してくれる。

そして、国という範囲ではない海の様々を見守り、対処をする神が居る。

その上に、地球全体を見守り、対処をする神が居る。

『ここまでが、地球を見守り導き、それぞれの情報を得て対処をする方なんだ。』

「地球の範囲は、どこまでなの?」
『地球における大気圏内のことを言うよ。」

「大気圏って、随分はっきりとしているのね。」
『そこまでが地球のエネルギーが届く範囲なんだ。』

「その上は・・・やはり居るの?」
『いるよ、もちろん!』

それぞれの惑星を見守る神が居て、太陽系全体を見守る神が居る。
そして、やがては銀河系全体を見守る神が居て、宇宙全体を見守る創始の神が居る。

「ずっと視ていくと、創始の神に辿り着くのね。」
『そうだよ、遥かに離れたところに居て、本当の意味で見守っている方だよ。』

「タルちゃんはその方と話すことはあるの?」
『ないよ、その必要もないし、直接に話せる方ではないよ。』
「そうなんだ・・・」

私の決して知りえない遥かな彼方。
でも、その存在を教えてもらえたことが嬉しかった。

いつか、もっと詳しく聞いてみたい!



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鞍馬の子天狗
以前のブログに、我が家のテレビのチャンネルを勝手に変えたり、天使のオルゴールの
色を勝手に変えた子天狗の話しを書いた。

今日は、その子天狗を預かった時の話しを書くことにする。

昨年の6月セミナーで京都に行った。
午前中は清水寺へ行き、午後から鞍馬山に向かう。

朝から鞍馬の天狗がホテルに来ており、鞍馬山への案内と警護をするという。
私は天狗の好意をありがたくいただき、鞍馬山に行くまでに観光をすることにした。

セミナーに参加した仲間と相談をしながら、まず清水寺に行くことにした。
清水の舞台から遠くを眺めたり、写真を撮ったりして楽しむ♪
せっかくだからと、清水寺でおみくじを引こうとしたら

『何のことがあろうか・・・』

との声が聞こえたので、おみくじを引くのを止めた。
天狗は苦笑をして、私を見ている。

「ハイハイ・・・」

賑やかにお喋りをしながらの観光が続く。
鞍馬に着き、ケーブルカーから本殿に向かって歩いている時、大天狗の奥方が迎えに来た。
とてもきらびやかな方で、並んで歩いていると圧倒されてしまう。

『お願いがあります。』

私に向かって微笑む奥方の袖のあたりに、可愛い子天狗が「ニーッ」笑っているのが視える。

『この子をしばらく預けたいのですが・・・。』
「良いですよ。どこか連れて行きますか?」

奥方はにこやかに笑っている。

『東の長に会いたい!』
目をクリクリさせて、子天狗は私に言う。

私が我が家を留守にする時には、いつも東の長のところの妖怪たちが、留守番に駆けつける。
今回の旅行に出かけるときも、早々と留守番に来た妖怪たちに、見送られて出てきた。

どうやら大天狗と東の長の間では、話し合いがついている様子だ。

「では、我が家まで一緒に行きましょう。」

そう言う私に、大天狗の奥方は軽く頭を下げて、微笑んだ。
子天狗は大喜びで、はしゃぎ回っている。

おかげで、本殿までの階段を苦もなく登ることができた。
感謝!

本殿には多数の天狗が待っており、大天狗もいかつい顔に笑いを浮かべて迎えてくれる。
可愛い息子の旅を、見送るつもりなのだろう。
大天狗と奥方は、凛とした姿勢で子天狗の旅立ちを見送る。
やはり親子、子天狗の旅立ちに心配がないわけではないだろうが、お二人の胸の内には
東の長への信頼と、遠い将来鞍馬の天狗たちを統率する息子の成長を願う祈りが強い。

子天狗は礼儀正しく両親へ旅立ちの挨拶をして、私の前を歩きながら山を下った。

駅まではOさんが車で送ってくれたが、私と一緒に子天狗もちゃっかりと乗り込んでいる。
それにしても、お付きの天狗とお土産の多さに驚いた。車内の空間にはビッチリと荷物が
積み込まれている。 さすがに跡継ぎの子天狗、並大抵のものではない。

上りの新幹線の中で私がウトウトとしていると、何人ものお供を連れた子天狗が、
車内をうろついているのが視えた。 物珍しさでいっぱいだったのだろう。
お供の天狗はどこか落ち着かず、キョロキョロしているのが私にはおかしかった。

このときとばかり、子天狗たちは何度も車内を歩き回っている。

やがて東京駅に着くと、総武線の電車はラッシュ状態、それを嫌ったのだろう。
『先に行く。』
との言葉を残し、鎌鼬のヤを道案内に子天狗たちは我が家に向かったようだ。
私はギュウ詰めの車内で、思わず心の中で呟いた。
「お願い、私も一緒に連れて行って!」
しかし、私は置いて行かれた・・・。

私が帰宅をすると、もう子天狗はすっかり妖怪たちにとけ込み、遊び回っている。
これなら安心だ。

夜中の12時を回ると、子天狗は私にバイバイをして、妖怪たちと去って行った。
いつまでかは知らないが、きっと東の長の所で子天狗は遊び、学び、鍛えられ、
鞍馬山ではできない成長を遂げるのだろう。

見えない世界には厳然とした掟があり、長い歴史の中で今も守り通されている。


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土地神さん。
甥に赤ちゃんが誕生した。
甥は父親になり、自分の中にこんなに可愛がる気持があるのかと、驚いている。
私はそれがとても嬉しい!

今日は、赤ちゃん誕生による日本の儀式のひとつ「お宮参り」について、
神界はどのように対処をしているのかを、書くことにする。

生まれて1ヶ月を過ぎる頃、赤ちゃんは母親や祖母の胸に抱かれて、神社に
「お宮参り」に行く。
その家に、赤ちゃんが生まれてくることは、誕生の前からすでに、その土地
を守る土地神さんの知るところとなっている。そして誕生と同時に、土地神さん
の所にある綴りに名前が記される。
これは人間の宗教とは関係なく、世界中に存在する土地神さんの仕事でもある。
土地神さんは、自分の守る土地に住む人間の生死を、全て知っている。
全てを知っているからこそ、人間を導くことができる。


お宮参りだが、神社では神主さんが祝詞をあげ、厳かにお祓いをしてくれる。

その側で土地神さんは、胸に抱かれている赤ちゃんの頭を撫で、祝福をする。
お宮参りをしている間、おとなしくスヤスヤ眠っている赤ちゃんが多いのは、
土地神さんの温もりを感じているからなのだろう。
赤ちゃんが誕生した時から、土地神さんには、赤ちゃんの生涯を見守るお役目が生じる。
土地神さんの手元の綴りには、赤ちゃんの名前や出生が記録され、生涯消えることがない。
もし引っ越しをしたならば、新しい住まいの土地神さんへと、記録の引継がなされる。

遠く離れていても、何年後 何十年後 ふと「お宮参り」をした神社を思い出すことが
あれば訪ねてみると良い。そのまま近くに住んでいるのならば、たまに神社を訪ね、
手を合わせるのも、良いだろう。きっと土地神さんは、成長した姿を喜んで迎えてくれる。



私にも、このようなことがあった。

大分県にある三重町で、私は生まれた。
やはり私もその土地にある神社で、お宮参りをしていた。
そこを離れて、50年以上経っている。
4年前、私はご法事で三重町にある母の実家を訪ねたとき、ふと思い出して、小高い山の
頂きある小さな神社を訪ねた。母から「お宮参り」をした神社だと聞いていたからだ。

その神社の鳥居は、山の麓にあった。

鳥居をくぐり、上り坂を歩き始めて間もなくのこと、ふいに両手を柔らかくつかまれた
感覚があった。私の両手は自然に、体より少しだけ前に出る様な形になり、そのまま上へ
と導かれるように、歩き続けた。
運動不足で、体力不足の私だ。登り道が続き、どこで息切れするのかと案じていたのに、
まったくそのようなこともなく、気付くと神社の前に立っていた。

後から登ってきた、若い従姉妹たちの方が、荒い息をしている。

母から神社の話を聞くまでは、すっかり忘れていた。
そんな私が訪ねて行ったのに、土地神さんは叱るどころか、喜んで迎えてくれた。
私には、とても嬉しいことだった。

遅れて登ってきた母や叔母たちから、昔々の思い出話を聞いた。

村の人口が減った為に、今は訪れる人も少ない神社だが、母が子供の頃はお祭りが賑やかに
行われ、お宮参りや七五三などで、村人のほとんどがこの神社のお世話になっているそうだ。
すっかり古びてしまったお社、私はその前で手を合わせながら、改めて土地神さんに、
ご挨拶と息災の報告をしてきた。
私の名前は今も、三重町の土地神さんの手元の綴りに、書かれたままだそうだ。
もちろん、現在住んでいる佐倉の土地神さんの手元の綴りにも書かれている。

私たちの生涯を、ずっと見守って下さる土地神さんたちは、私たちの心からの祈りを叶える
ためにも、力を貸してくれる。

時に思い出すことがあれば、訪ねて行って下さい。
そこでまた、生きる力を得られるかもしれません。



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キジムナー
数年前、屋久島に行ったときのことだ。

夫と私は観光バスに乗って、あちこちを楽しんでいた。
気付くといつも目の端に、チラチラと動くものがいる。

「何だろうなぁ~誰かなぁ~・・・」

そう思いながらも、他の人たちも一緒の観光バスの中。
私はそれ以上視ることはできなかった。

やがて、バスはガジュマルの林に着いた。
大きなガジュマルの樹、うっそうとして薄暗くさえあるガジュマルの樹。
私はゆっくり見て回る・・・気付くと他の人たちはどんどん先に進んでいる。
少々慌てた私は追いかけようとして、誰かに呼び止められた。

『こっちだよ!』
「誰?」

『ここだよ!』
「どこに居るの?」

見回すと、ガジュマルの大きな樹の幹の後ろから、小さい手がヒラヒラと覗いている。
近付いてみると、ニィィーッと笑った顔がそこにある。
視るなりに悪戯っ子のようだ。

丈の短い筒袖の着物とズボンのようなものをはいている。
頭にはモジャモジャの髪。
少々色黒の顔に笑みがいっぱいに広がる。

視たことあるよ、誰だっけ?

キジムナー!!!

沖縄に居ると伝え聞いていたキジムナー、それが屋久島に居る。

「キジムナーって、沖縄に居ると思っていたのに、屋久島にも居たのね。」
『もとは一緒だ、人が分けた。』

「人が分けた? どういうことなの?」
『昔のうみんちゅが分けた、来たくなかったのに連れてきた。』

「連れて来られたの。ひとりで帰れなかったの?」
『ここから出られなくされた。だからずっとここに居る』

聞いてみると、昔のうみんちゅはキジムナーを守り神として、屋久島に連れてきたらしい。
屋久島にも神々はいるのに、わざわざ沖縄に居たキジムナーを連れてきたようだ。

「うみんちゅは、何のためにキジムナーをここに連れて来たの?」
『ひとり口の聞けない男の子が居た。誰も遊んでやらなかった。だからオレが遊んでやった。』

「そうなの、その子はキジムナーに遊んでもらって喜んだでしょうね。」
『喜んだぞ! オレはその子が口がきけなくても言いたいことが分かる。
 だから喜んでオレと遊んだぞ! オレも楽しかった。
 その子は、いつでもオレを見つけられたからな。』

キジムナーな、懐かしむような顔をしている。
その子のことを思い出しているのだろう。

それがどうして・・・。
どうやらその子は海で遊んでいた時に、溺れたらしい。
その子の寿命が分かっていたキジムナーは、手出しができなかった。
ただ見守るしかなかった。

その子の親の嘆きや悲しみは長く続いた。
自分たちの子供を亡くした親は、キジムナーに子供を守ってくれと祈った。
この嘆きは自分たちだけでよい、他の親にこのような嘆きをさせたくない、だから子供を
守ってくれと祈り続けた。

キジムナーは両親の側で、黙って祈りを聞いていた。
それを一人の能力者が見つけ、キジムナーに近寄ってきた。
そして、これが子供を守る神だと、勝手に思い込んだらしい。
人間の身勝手さでキジムナーを縛り、自分が住んでいた屋久島に連れてきたようだ。

キジムナーは沖縄に帰ろうとしたが、能力者により縛られた所から抜け出せないでいた。

「どうする? 沖縄に帰るのなら連れて行くけど・・・」
『長い間ここに居て、ここの子供たちとも遊んでいる。オレはここで良いよ。
 でも、動けるようにしてくれないかな。ここに居ることにするけれど、動きたいよ。』

私はキジムナーを縛っていたモノから解放した。
屋久島の神々も、キジムナーを迎えている。

屋久島から帰って2ヵ月後、私はリビングで肩を叩かれた。
振り向くと、そこに ニィィーッと笑う顔があった。




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もうひとつの神話
        もうひとつの神話

        「アマテラス」2


アマテラスがこの地へ降りてから、数百年の月日が経ちました。
この国の王(おおきみ)となった代々の者たちの真剣な祈りにより、
アマテラスは求められるところの力を発揮し、民を守り国を栄えさせる
ために、手を差し伸べてきました。

王の真剣な祈りは宝珠に輝きを与え、宝珠の輝きはあまねく広がります。
王はその輝きを歓喜と共に尊び、なおいっそう心を込めて祈り続けました。
アマテラスとの約束を守るべく、真剣な祈りの日々を過ごしていたのです。
アマテラスとの約束は代々の王に語り継がれ、王はアマテラスを尊ぶことと
自分の役目を果たすべく、自分の心身を清く保つことをいつも心がけていました。

しかし、いつの頃からか、民のため国のための真剣な祈りの代わりに、
己の欲望を満たすための祈りが、そこに含まれるようになりました。
己の権力を増すために、誇示するためにアマテラスの力を使おうとします。
欲望を満たすための祈りでは、宝珠の輝きは薄れてしまいます。

代々の王となり、民のため国のための真剣な祈りを捧げていた者たちは、
アマテラスの声を聞いていましたが、己のためだけの祈りが続くようになると、
だんだんアマテラスの声を聞くことができなくなります。

アマテラスは何度も呼びかけ、真の約束を守るように伝えますが、我欲を達成
しようとする者たちは、声を聞くことよりも、そこにある力のみを欲するよう
になってしまいました。

最初の人間との約束を守ろうと、アマテラスはそこにとどまります。
天津国での話し合いで決まったことです。
アマテラスの思いだけで、たがえることはありません。
アマテラスは人間の心にある真の祈りに応えようと、宝珠に力を与え続けます。

やがて王のそばには、能力者と呼ばれる力のある者たちが集まるようになりました。
アマテラスのとどまる宝珠を、自分たちのために使おうと、能力者は陰の力を使い、
宝珠に力を注ぎ込もうとします。
アマテラスが力を注ぐ宝珠は、陽の力で満たされています。
そこに陰の力は入り込めません。

そこで、能力者の唱える言葉は黒い呪縛の力となり、宝珠の周りを取り囲みます。
繰り返し行われる呪縛の儀式は、宝珠の輝きの広がりをとどめ、民の守りや
国の栄えに行き届かなくなりました。
呪縛に捕らえられたわずかな隙間からもれるアマテラスの力、その力を権力者
たちは己のために使い続けるられるよう、アマテラスの存在を人々の目から隠
してしまいました。

アマテラスの存在する場所は、天津国では知られています。
天津国では、じっとその時を待っていました。

そして、とうとうその時は至りました。
身勝手な陰の力ではなく、本当の大きな陰の力によってアマテラスの呪縛は解かれ、
大きな陽の力によって、アマテラスは長い年月とどまり続けた場所から放たれ、
本来在るべき、はるかな高みへと戻って行きました。

人間の心の真なる祈りに応えられるように・・・。



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もうひとつの神話
      もうひとつの神話

      「アマテラス」

昔昔・・・大昔のことです。
まだ日本が、「大和」とも呼ばれていない頃のことです。

遥かな高みから、ひとりの大きな男の神様が日本の地に降りてこられました。
凛々しい顔立ちをして、長い髪を後ろで束ね、たくましい体は白い服の下に
隠されており、見かけはほっそりとしています。
強い意志を持った瞳は、黒水晶のように輝いていました。

大地をしっかりと踏みしめると、男の神様は遠くに見える集落に向かって歩き
始めました。大地は歓迎し、まるで風になびくように、草花や木々は行く先に
向けて一斉に揺らぎます。
男の神様は大地や木々や草花に笑いかけながら、歩を進めて行きました。

やがて集落に着くと一軒の家に向かい、訪れたことを告げました。

中にいた白い髭の老人は目を見開き、あわてて跪くと平伏し、うやうやしく
男の神様をお迎えしました。

『お前は、わしを知っておるか?』
「はい! 存じ上げております!
 おいでになるのも知らされておりました。
 尊くもかたじけなくも、我が一族にお力をお貸し下さるとのこと・・・。
 おいでになるのを、今か今かとお待ち申し上げておりました!」

『お前の一族は、この国の王(おおきみ)となる。』
「はい。この国を豊かにし栄え、守らしめるために我が一族は力を尽くします。
 そのための力も頂いております。
 しかし、我が一族は人間。人の使う力には限度がございます。
 この大切な国を守りきるには、我が一族の全ての力を持ってしても足りませぬ。
 長い年月をかけて、我が一族は代々に渡り神々へ祈り続けてまいりました。
 我等に足りぬ力を、何とかお貸し下さるようにと・・・。」

『そうだ。
 我等は天津国で、お前たちの祈りを聞き続けてきた。
 初めはちっぽけな祈りの言葉であったが、それがだんだんと真剣になり、
 祈りの声も力も込められているものも、大きく強くなってきた。
 そこで皆で思考した結果、お前たちの祈りを聞き届け、確実なものとする
 ように、わしがここへ降りてきたのだ。』
 
老人は眩しそうに男の神様を見上げ、歓喜に顔を輝かせ、喜びに声を震わせて
一段と熱のこもった言葉を続けました。

「昨夜でございます。
 いつものように祈りを続けていたところ、一筋の光が差し込みました。
 灯明ひとつだけの部屋でございます。
 そこに昼間よりも明るく、一筋の光が高みから差し込みました。
 そして、今日のあなた様の訪れを、私は知ることが出来ました。」

老人は昨夜の出来事を思い出したのでしょう。
胸に刻み込むように、大きく息を吸い込みました。

『そうか。それでお前はわしを何と呼ぶ?』
「はい。アマテラス様と・・・。」

『そうか、アマテラスと呼ぶか。
 それではこれよりのち、わしはアマテラスとしてこの地にとどまり、
 この国の王であるお前たち一族に力を貸そう。』

「はい!はい!ありがとうございます!
 我等一族、総力をあげてこの国を守り抜きます!」
『わしの居る場所は?』
「はい。こちらへ・・・。」

老人は部屋の中央の高く土を盛ったところに、新しい緑の草の褥を用意して
いる場所へ、アマテラスとなった男の神様を案内しました。

『わしはアマテラスとして、ここにとどまる。
 この国の王が心からの祈りを続け、民を守り国を守り栄えるために、
 お前の一族が力を尽くすかぎりは、わしの力を貸そう。
 心して祈るが良い。心して尽くすが良い。
 己のために祈れ、国のために祈れ、民のために祈れ!』
「はい!心して祈ります。
 ここに我が誓いをおきます!
 まことに、まことにありがとうございます!」

老人は心からの喜びと感謝を伝えて深く頭を垂れ、静かに顔を上げると、そこ
にはもうアマテラスの姿はなく、燦然と輝くひとつの珠が置かれていました。
老人はその珠へ向かい、朗々とした祈りの言葉をあげました。
長い祈りを終えた老人は、夕日に輝く外へ出て、集落の皆を集め、今日の出来事
を伝えました。それを聞いた人々の歓声は大きなうねりとなり、遠くの山々へと
こだまして、広く遠く響いて行きました。

日本のもうひとつの神話が、始まりました。


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守護霊と人生プログラム。
いろいろと知りたい私は、タルちゃんに話しかける。

「あのね、霊界の話があったでしょう。
 ついでに、守護霊さんのことについても、教えてほしいんだけど・・・」
『ついでに?』

「アッ、ごめんなさい。ぜひ教えてください!」
『いいよ~、でも、それはボクの役目じゃないからね。
 霊界のことは、霊界に詳しい方に聞くと良いよ。
 姉さんからの質問が分かっているから、もう、ここに居るよ。』

そうなんだ・・・もう居るんだ・・・。



守護霊とは、ひとりの人間が生まれてから死ぬまで、一緒に居てくれる魂の存在。
人間は魂となり霊界に帰ってから、自分の人生を振り返る。
人生を省みて、そこに幾つもの気付きや反省や遂げられなかった目標などを知る。

人の時間にすれば長い年月をかけて、省みることになる。
それらのことに納得がいったら、次に転生の人生に向けてのプログラムを作成する。

まず、宿命となるところを決める。
宿命とは、生まれた以上は変えられないことを言う。
親子として兄弟としてその血筋を選び、生まれる年月日を選び、男女を選ぶ。

次に運命のプログラムを作る。
運命は人生を過ごすうえにおいて、必ず自分で選択ができるものとする。
選択をするためには、幾つかの選択肢がなければならない。
選択肢を作れば、作っただけの人生のプログラムも用意しなければならない。

分かりやすく言うならば、木を思い浮かべるが良い。
木にはしっかりとした幹があり、そこから幾つもの枝があり、その枝の先にまた枝がある。
運命の選択肢はそのように多岐に渡り、作られていく。

しっかりとした幹の部分は、本人にとって真っ直ぐ目標に向かう道となる。
道の途中には、成長のための学びや試練や、目標に向かうための苦労も用意する。
試練や苦労のプログラムと共に、それをサポートする人物や出来事や知恵などを用意する。
乗り越える為の力も、自らの中に用意する。

しかし、それが出来ないときのために、逃げ道をも用意する。
それが幹から分かれる枝になり、枝には枝の人生プログラムを作成する。
逃げても避けても、それも自分の人生になる。

何が違うかと言えば、どのようなことがあろうとも頑張り努力を続け、幹の人生を
生き抜けば、自分で決めた成長を成し遂げることができる。
枝の人生を選択した場合、魂の決めた目標には達しないこととなり、成長が途中で終わる。

人生プログラムが木と異なるところは、木の枝はあくまでも枝のままに伸びるが、
人生プログラムにおいては、たとえ枝道に行ったとしても、本人が気付き努力を重ねれば、
本来の幹の道へと戻ることができることだ。

どのような人生であれ、全ては自分でプログラムをすることだ。

人生のプログラムが作成できたところで、人間としての転生の許可を申し出る。
霊界の統率者は提出されたプログラムを検討し、お互いに納得したうえで許可を出す。

このような経過を辿り次の転生が成されるまで、人間の世界においては数百年の時間を要する。

許可が出たら、自分が生まれる血筋のご先祖を霊界において探す。
多数の魂を前に自分の人生プログラムを伝え、アドバイスをしてくれるご先祖を探す。
プログラムを読み、アドバイス役に適当と思われるご先祖が、自ら名乗りをあげる。
綿密な話し合いが行われ、そのうちのひとりと守護霊としての約束をする。

守護霊とはその人の人生において、様々な場面でアドバイスをしてくれるアドバイザーだ。
守護霊との約束は霊界において成されるのであり、現世において人間が手を出せるものではない。

守護霊は何も言わずともアドバイスをしてくれるが、守護霊の居ることを知り、心の中で
感謝をすれば、やはり守護霊は喜ぶだろう。



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霊界について。
霊界は人間にとって、とても大切な世界。
霊界はそこから人間の魂が現世に出掛け、現世からまた戻る世界。
たとえ意識であっても生きた人間が行くことは決してできない、魂だけが戻れる場所だ。

知っているようで、なかなか本当のことは知り得ない世界。
魂になれば全てを知っているが、人間である間は記憶が閉ざされた世界になっている。

思い出せない霊界のことを考えるよりも、今生きていることの大切さを考えてほしい。
しかしながら、知らないことを知りたがるのが人間だ。
魂となり霊界に戻れば分かることではあるが、生きているうちにも霊界のことを
知りたがる。

生きている人間が霊界のことを知って、何かができると言う訳ではない。
現世では知り得ない、知り得ないからこそ興味となり知りたがるのだろう。

今日は、そんな霊界のことを伝える。
この話も、霊界の一部でしかないことを知ってほしい。
なぜなら、霊界は言葉のない波動の世界であり、全てを人間の言葉に代えて
伝えることはできないからだ。


霊界は光そのものの世界である。
霊界に帰ってきた魂は、光の存在となって集まっている。
人間と言う肉体を持った時だけ、心の中に闇を持つ。
霊界には闇はない、全てが光だからこそ人としての人生プログラムを描くことができる。

霊界には、幾つもの魂のグループが存在する。
グループの中で役割を交代しながら、様々な成長を成し遂げるようなプログラムを立てる。
だから前世での関わりを持った人間が、側にいることが多いのだ。

では、まず人間としての生を終え、魂となって霊界に帰ってきてからの話をしよう。
肉体を去った魂は死神に案内をされて、霊界の門と呼ばれる場所に辿り着く。
死神は門まで導くことを、仕事とする。
門に入れば、そこからは別の役目を持ったエネルギー体がおり(人間により神と呼ばれる)
魂を元のグループの所に連れて行く。

自分のグループに戻った魂は、そこで長い年月をかけて、人間として過ごした人生を振り返る。
生まれてから死ぬまで、時間を遡って自分の人生の全てを省みる。
霊界に居る時に決めた人生の、どの道を選んで生きてきたかを知る。
その時の出来事や感情や、選択したことを思い返す。

成長のための試練としてプログラムをしたことを、達成できたのか、或いは避けて通って
しまったのか、或いは試練から逃げてしまったのかを知る。
試練が残ったままになっている場合は、次の人生プログラムを立てるときに、新たな課題
や宿題となり、また試練として用意される。
これが人間の言う「カルマ」になる。
カルマとは自分に課した試練や、やり残した宿題のことである。

霊界に戻れば、人間の時のような感情はない。
感情は心の中に光と闇があってこそ、存在するものだ。
魂の中に感情そのもの、つまり人間が感じるような、喜びや楽しみや悲しみや苦しみは
ないが、感情の記憶はある。

感情そのものがないゆえに、どのような試練でも自分でプログラムできるのだ。
感情を伴ったままにプログラムをするならば、魂のうちに早くも痛みや苦しみを経験して、
人間としての経験が嫌になるであろう。
人間として様々な経験や体験がなければ、光と闇の感情を知り、頑張ることや努力をすることがなければ、魂の成長は成しえない。

グループに戻れば、そこには親子や兄弟、あるいは親戚や友達となって過ごした魂が居る。
霊界で自分の人生を紐解き、どこで選択を誤ったか、或いは良い選択をしてきたかが分かる。
人生プログラムには幾つもの岐路があり、その都度重要な選択をしながら生きている。
自分の人生で辿ってきた道、通らなかった道が分かる。

自分で決めた目標や目的に向かい、いろいろな出来事や感情を経験しながら生きたならば、
避けてきたことや逃げてきたことは少なく、宿題は少なくなりカルマは軽くなる。
それだけ成長は成し遂げられており、次は新たな経験を積む人生を計画することができる。

霊界は、物質の何もないエネルギー場として、異なる次元に存在する。
あるのはただ思考のみであり、思考だけだから何も経験ができない。
何も経験ができないから、魂は様々な喜びや愛や苦悩を知りたくて、経験をしたくて、
また人間として成長をするべく次の人生をプログラムする。

人間として生きている間には、魂を磨くことも魂を成長させることもできない。
人間としての成長が、霊界に帰った時に魂の成長として反映される。
人間性を磨くことが、魂を磨くことに繋がる。
それだけ魂を被う肉体のエネルギーは、分厚いのだ。

霊界はいずれ必ず分かるところ、生きている間は人生そのものを楽しんでほしい。




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Y君と小天狗。
数年前からご縁があり、お付き合いをしているMさん。
とても温かいお人柄で、すぐ近くに息子さんご夫婦と二人のお孫さんが、住んでいる。

ある年の1月に、そのお宅に伺ったときのことだ。
ママがお出かけ・・・とのことで、Mさんは4歳になる孫のY君を預かっていた。
「ほらお客様ですよ、ご挨拶は?」
と、炬燵にいる私の前にY君を連れて来た。
「こんにちは。」
と言った途端に、私はあることに気付いた。

「Y君、お友達いるよね、仲良しなの?」
「うん、いつも一緒にいるよ。」とニコニコして、ペコリと頭を下げるとお気に入り
のオモチャの方へ走って行った。

「何のお話ですか? Yのお友達って・・・?」
とMさんはお茶をいれながら訝しげな顔をしている。
私はちょっと迷ったが、これは知っておいて頂いた方が良いかな・・・と判断して、
改めてMさんに話しをすることにした。

「今 Y君に会って分かったのですが・・・。
目には見えないのですが、実はY君と一緒にあるモノがいるんですよ。
悪いモノではないし怖いモノでもないのですが、Y君の言動に何か現れるかもしれな
いので、お話をしておきますね。
どうやら生まれた時からのようですが、Y君と一緒に『小天狗』がいるのです。
いつも二人で遊んでおり、Y君自身はそのことを分かっています。」

「エ~! 天狗ですか?」
とさすがに思ってもいないことを言われて、Mさんは仰天している。
可愛い初孫にとんでもない・・・という顔色だ。

そこでMさんに、天狗や妖怪についての話をすることにした。

遠い昔、人間と妖怪は共存していた。
姿形は異なるけれど、同じ仲間としてお互いに受け入れていた。
年月が経つにつれ、その姿を嫌いその能力を怖れる人々が増えてきた。

何か不祥事が起きたり悪い事が起こったりすると、それを妖怪のせいにするようになってきた。
それは子供達を危険から守る、警告の言葉ともなった。
例えば「沼に近付いてはいけないよ。カッパに沼に引きずり込まれるからな。」
というように・・・。

妖怪はその能力でイタズラをすることはあるが、悪意を持って悪さをするような事はない。
その感情は温かいものであり、エネルギーはプラスのものだから。
しかし、人間に追われるようになった彼らは、本来エネルギー体であるその姿を人に見せる
ことがなくなくなった。
でも妖怪達は今でも人と居ることを喜んだり、存在を気付いて欲しがってもいる。

その説明を聞き安心したのか、Mさんは笑いながら話し出した。

「何だか納得できる気がします。
 実はYはなんでも二つ欲しがるんですよ。
 新しいオモチャや洋服などを買うでしょ。すると必ず同じ物をもう一つ買って、
 と言うのです。ここで駄目だとなると、ママの実家に行って買ってもらいます。
 『他の物を買ってあげるから』と言っても『同じ物がいいの!』と言って譲りません。
 どちらも初孫だからついつい買ってあげて、玩具箱もタンスも同じ物が二つずつ
 入っているのです。それではもう一つは小天狗の物だったのですか?
 これからどうしたら良いのでしょうねぇ。」

とちょっと思案する様子だ。

「小天狗は一緒に居たがっており、Y君も承知しています。
 いっそのこと小天狗に名前を付けてはどうでしょうか?
 もしかしたらY君は名前を知っているかもしれませんよ。」

と私が言うと、MさんはY君を呼んで話しかけました。

「Y君、ここにいるお友達の名前を知っているの?」
「うん、Y介だよ。」
当然のようにアッサリと答えるY君に、Mさんは驚いた顔をしている。

「おばあちゃん知らなかった、聞いていなかったよねぇ。」
「うん、言ってないもの。」
と言うとオモチャの方へ走って行った。

『時々聞き分けが悪くなりママが悩んでいる』との言葉に小天狗を呼び聞いてみると、
ママのことを『我が母のようなもの』と言う。
Y君は時々、自然にその身体をY介に貸していることもあるようだ。

Y君は叱られていても、小天狗はそれを自分のこととしては聞いていない。
それで小天狗の影響で、聞き分けが悪くなるようなのだ。
これからはY介の名前も呼びながら、一緒に叱ってもらうことにした。

後日談だが、これは効き目があったらしく『二人の名前を呼びながら叱ると、
聞き分けが良くなり素直になりました。本当に二人いるんですねぇ。』
とママから実感のこもった報告があった。

プリンやリンゴなどY君の好きなおやつの時、「これはY介の分ね。」と二つのお皿
を並べると、非常に喜ぶそうだ。それはMさんのご家族に存在を認められ、受け入
れられ一緒に扱われている、小天狗の喜びなのだろう。
オモチャなどは、以前のように「どうしても二つ欲しい」と言うことが少なくなったそうだ。

Y君が小学校に入学してしばらくして、MさんがY君に元気がないことを伝えてきた。
行ってみると、小天狗が親に呼ばれて、天狗の世界に帰り修行をすることになったと言う。
ずっと一緒だった小天狗との別れが、Y君にとってはショックでもあり、寂しさとも
なっているのだろう。元気がないのは当然と、Mさんまでションボリしてしまった。

小天狗はY君のことを気にかけて、時々会いに来ることを約束して帰って行った。

先日、小天狗が我が家を訪れた。
『もう、Yのことは心配ない。人間の友達と仲良くしている。』
それだけ行って帰って行った。

Y君はもう、小天狗の姿を視ることはないだろう。
やがては、Y君の思い出のかなたに消えていくことになるのだろう。
小天狗はそれを知っている。
小天狗の寂しさは分かるが、私にはどうしようもないことだった。

「また遊びにおいでね!」
小天狗の消えた方角に向かって、私は声をかけた。




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動きだした仏さん。
仁王さんが私に姿を視せてくれた、大切な言葉も聞かせてくれた。
薬師さんも観音さんも不動さんも、それぞれに姿を視せてくれた。

それなのに・・・仏さんはいつも仏像の姿で、私の前に現れる。
なぜ仏像の姿なのか? 不思議に思いながらも、私は聞けずにいた。

ある日、私は見えない世界に居る私の相棒、タルちゃんに聞いた。

「ねぇ、仏さんたちって、いつも仏像の姿で私に視せるの。
 私はいつも仏像と話しをしているようで・・・。
 イヤではないけれど、何か気になるんだもの。」
『それは姉さんが、仏さんの前で緊張しているからだよ。
 だから仏さんも遠慮をして、仏像の姿のままなんだ。
 仏さんたちも動くんだよ!』

タルちゃんは可笑しそうに、笑みを含んだ声で話してくれる。
私って、緊張しているのかなぁ、そんなつもりはないんだけど・・・。

私の思いを知って、タルちゃんは言葉を続ける。

『姉さんはボクやニポやハヤヒの前では、平気で話すんだよ。
 でも、仏さんが姉さんの前に立つと、姉さんの心に緊張が生まれるんだ。
 まぁ、ボクたちは子供の姿で会ったから、姉さんは平気なのかもしれない。
 仏さんはどうしても仏像の姿の印象が強いから、それで緊張するのかもね。
 姉さんを緊張させたくないから、仏さんたちは姉さんと話すのを遠慮している。
 だから動けない、仏像の姿のままに視ているのは、姉さんなんだ。』

エェ~!

それから私は何とかして仏さんたちに、仏像の姿ではなく動く仏の姿で会いたいと、
必死になっていろいろとやってみた。
しかし、如何せん仏像としての私の思い込みは強い。
どうしても動かない仏像のままに視える。

一生懸命になればなるほど、緊張してしまう。
どう思えば良いのか、どう考えれば良いのか、どう視れば良いのか・・・。
私はすっかりこんがらがってしまった。訳が分からなくなった。

タルちゃんたちが苦笑しているのが分かる。
ニポは
『簡単じゃない、私たちと同じよ。仏と言うだけじゃない。』
こともなげに言う。

しかし・・・私は頭を抱える「どうしたら良い?」

『心配はいらぬ、仏の姿のままでも姉と話すことはできる』
仁王さんが来てくれる、言葉をかけてくれる、でも、そこに居るのは仁王像だ。

「ごめんなさい。私、まだ緊張しているのかな・・・」
頷く仁王さん。頷くのは頷くのよね・・・。

友人が泊まりに来た日のこと、散々にお喋りをして楽しんで疲れて、ベッドに入った。
一眠りしたかな、ふと何かの動きに目覚めた。
誰かが私の隣に入って、そっと横になった。
私は右側にとても心地よい温かさを感じて、そのまま眠ってしまった。

翌朝のこと、私は友人に言った。

「ねぇ、夜中に私のベッドに入ってきた?」
「入らないわよ、私はひとりでグッスリ眠っていたわよ。
 なんで、あなたのベッドに入らなきゃいけないの?」
「そうだよねー・・・」(誰なんだ・・・あれは?)

しばらく考えていた私の前に、タルちゃんが来た。
その瞬間に何かが閃いた!

「タルちゃん、私は前世で仏さんと会っていた?
 仏さんたちを知っていた?」
『会っていたよ、知っていたよ。だから約束ができたんだよ。』
「そっかぁ~、そうなんだ!」

何かが閃いただけで、前世の私の姿や約束を思い出したわけではない。
でも、私は仏さんたちを知っている! それは確かなことだった。
私が知る根拠は何もないけれど、それでも確かなことだった。

仁王さんが歩いてきた。身体を動かして視せる。
観音さんが微笑んでくれた。
薬師さんが薬壺を振って視せてくれる。

仏さんたちが仏像ではなく、動いている!

「もしかして・・・私のベッドに入ってきたのは・・・」
『ワシじゃ、温かかっただろう?』

いつまでも緊張のとれない私を見かねて、私が眠っている間に、仁王さんが私の
気持をほぐしてくれたらしい。

『これで姉も緊張せずに済むだろうし、ワシらも話しやすくなる。』

私の前に、仁王さんの笑顔がある、厳つい顔だけど、それは確かに笑顔!




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仁王さん
ある日 瞑想をしていた時のこと。

私の目の前に大きな逞しい足が二本、現れた。
素足にサンダルのようなものを履いた足・・・、何だか見覚えのあるような?
少しずつ上を視ていくと、やがて膝にかかるかどうかというくらいのところに
布が視える。そして太い腕も視えてきた。

見上げると、そこには大きな強い目でじっと私を視ている、厳しい顔がある。
見覚えのある懐かしい顔・・・分かった!
私は胸がいっぱいになり、思わず笑いかけていた。

私は大分県にある三重町に生まれた。
小さな集落だが、そこには内山観音という、県下ではちょっと有名なお寺がある。
そこは真名野長者ご夫妻の伝説の残るお寺でもある。
長者伝説にまつわる一寸八分観音、長者夫婦の墓、観音堂には本尊の千手観音、
薬師堂には998体の薬師像が安置されている。

薬師堂の両脇には大きな仁王像があり、子供の頃の私たち兄弟や従兄弟たちと
の楽しい遊び場となっていた。

私は特に左側の仁王像がお気に入りで、皆でたくさんの紙つぶてを作っては濡らし、
仁王さんのお腹に貼り付けるように飛ばしていた。
何時ごろからなのか? 誰が言い出したのか? まったく分からないが、年上の
従兄弟たちに教えられ、内山観音に行く度に競って紙つぶてを飛ばしていた。
今は金網に囲われて、仁王像には触れることもかなわないが・・・。

私の目の前に現れたのは、その仁王像だった。

「懐かしい! 左側の仁王さんですね!」
『そうだ、覚えておるか?』

「覚えています!もちろん覚えています!
 何度も行っては遊ばせてもらいました。紙つぶてで・・・」
ふと思い出して、笑いがこみ上げた。
『そうだ、よく紙つぶてを飛ばしては貼り付けたな。あの時はくすぐったかったぞ。』
笑いを含んだ声が響いてくる。

「申し訳ありませんでした。でも、あの時はただ楽しくて・・・」
『そうだったな。だからワシも楽しんでいた。 そして守ってもいた。』
「そうでしたね・・・。」

何も覚えてはいないと思っていた私だが、子供の頃に転んだり池に落ちたり、
ドジョウやフナを捕まえようとして用水路にはまったり、川遊びの時におぼれ
そうになったり、その時には、いつも傍に大きな足があったことが甦った。

『ワシらは、おまえの仕事を手伝うためにここに来た。』

その言葉に、私は涙がこぼれそうになった。
仁王さんに続くように、懐かしい千手観音の姿、薬師像の姿が視える。
子供の頃から内山観音で慣れ親しみ、当たり前のように目にしてきたお姿がそこにある。

『おまえが内山で生まれたのには、意味がある。
 それはどの人間にしても同じことだ。
 そして神界が人間の成長を見守るように、我らは人間を救う意図を持って
 ここにある。どの人間も、この時代に生まれた意味がある。
 それぞれに成し遂げるための、役目もある。
 
我らはそのような人間を助け、救うためにもここに居る。
 おまえはそれを伝えていくが良い。
 観音は観音の役目を果たし、薬師は薬師の役目を果たし、不動は不動の働きをする。
 それぞれが仏としての働きをしておる。
 
それもみな全て、この時代と人類を救うためだ。
 そして救われる人間にこそ、救われる意味を知ってほしい。
 人間が自ら成長してこそ、真に救われるのだ。
 
我らは、自らを救おうとする人間のために動く。
 人間に自覚を促してほしい。
 真に意識を高め、成長することこそ、自らを救うことだと自覚してほしい。
 伝えていけ、我ら仏もそのために動く!』
 
幼い頃から遊び続けた内山観音、慣れ親しんだ懐かしい仁王像・・・。
私はこの仁王像の言葉であったからこそ、聞けたのだと知った。

神々とはまた違う仏の世界・・・。

多くの神々や仏に見守り助けられ救われる、人間としてあることの、何とも
言えない幸せを感じていた。

「生まれてきて良かった!!!」

心から、そう思った。
人間として生まれたからこそできる成長、成し遂げられる役目や目標、そして
人間に向けられるたくさんの見守る目、人間の求めに応じる腕や手が必ずある
ことを、改めて知った。

真に成長しようとする人間を、甘やかさない厳しさこそが、本当の優しさである
ことも知らされた。

私が人間として成長をすること、それこそが私の魂を成長させることだと知った。




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食べられた和菓子。
ある年の正月が過ぎた頃、Nさんが我が家を訪れた。
久しぶりのNさんとの再会は、私にとっても楽しみだった。

Nさんが玄関から入って来たとき、私はかすかな香りをかいだ。
覚えがあるのだが、すぐには思い出せない。
なんだったかなぁ・・・この香り、知っているんだけど・・・。

Nさんは男性、香水は付けない。
整髪料の匂いではないし、もっと良い香り・・・。
Nさんと話してみるが、香りの覚えはないと言う。

お互いの近況報告などをしているときに、またかすかな香りをかいだ。
それと同時に、ひとりの少女の姿が視える。

「あぁ、Nさん、誰かを連れてきたわね。」
「誰かをって? 誰を連れてきたんですか? 覚えはないけれど・・・。」

私は思わず笑い声をあげた。

「何を笑っているんですか? 何がおかしいんですか? 」
「ごめんなさい。今、分かったものだから・・・つい笑ってしまったんだけど。」

「Nさん、ここに来る前に、和菓子を食べなかった?」
「エッ? なぜ知っているんですか? そうです、食べましたよ和菓子。
 オレが和菓子を食べたくなるなんて滅多にない。
 それが無性に食べたくなって、新幹線の駅の土産売り場で買って食べました。」

「その和菓子、美味しかった?」
「それがねぇ、美味しそうに見えたので買ったのに、あまり美味しくなかったんですよ。」

私はNさんの表情と見えない誰かの表情が可笑しく、ひとりで笑い転げた。

「まったく~、お姉さんはひとりで分かっていて、ズルイですよ。」
「ごめんね、ごめんね、今話すから・・・」

目には見えないけれど、そこに居るのはいたずらっぽい顔で笑っている着物姿の少女。
十二単をもっと簡単にしたような明るい花柄の着物を着ている。
小さな顔に髪を伸ばし、手には梅を一枝持っている。
先ほどからの微かな香りは、梅の花だったのが分かった。

「Nさんね、うちに来る前に○○に行かなかった?」
「行きましたよ。数日前から妙に気になって、ひとりで行ってきました。」

「そこでうちに来ることを考えなかった?」
「考えたかもしれない、お土産に何を買おうとか考えたかな?」

「それでねー、それでNさんが我が家に来ることが分かって、付いて来たようね。」
「だから、誰が来ているんですか?」

Nさんと一緒に来ていたのは、梅の花の精だった。
好奇心がいっぱいで、いつもは知ることのない人間の世界をNさんと一緒に動き回り、
様々な人間の在り様を見聞きしたようだ。

和菓子を食べたかったのは梅の精。ついついNさんに『食べたい』波動を送ったらしい。
Nさんはそれと知らずに受け取り、自分が食べたいのだと思って和菓子を買う。
Nさんが食べようと包みを開けて、和菓子を手に持った瞬間に梅の精が食べてしまったらしい。
だから、Nさんが食べたのは見かけは和菓子だけど、中の美味しいところはエネルギーと
して梅の精が食べたあとの残り物。

それを話すとNさんは苦笑していた。
「まぁ、良いですけどね、オレが何かの役に立ったのなら・・・。」

Nさんの表情を見て、梅の花の精は可笑しそうに笑っている。
笑うとまた梅の香りが漂う。
庭の白梅の花が咲き、すっかり散ってしまうまで我が家の和室に滞在していた梅の花の精。
梅の花の精がいる間は、床の間に花を生けられなかった。
いつも微かに梅の香りが漂い、私はそれを楽しんでいた。

私も時折、無性に和菓子を食べたくなり、買ってきては和室の床の間に置いた。
和菓子はすぐに硬くなり、味も薄くなっていた。

私は、床の間に置いたお菓子や果物は、まずくなることを知った。




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ムー文明の最期。
私が知り得た、ムーの最期にあった私の前世と、そこに繰り広げられた光景・・・。


ムーの時代、中央神殿の最高神官であった私は、未来予知の能力を生かしたり、
上の世界からのメッセージを受け取り、人々へ伝え導く役目をしていた。

長い年月続いたムーの時代だが、いつしか人々の心に闇が広がってきた。
人々の心は荒れ、優しさや思いやりよりも、己の利益や欲望の為に必死になる
人々が増え、光を伝える言葉は届かなくなっていた。
不穏な空気の流れる年月を過ごしながら、予知能力によるビジョンや上から届く
メッセージなどにより、私はムーの最期が来ることを知った。

ムーに最期が来ることは、どうしても避けられないものだった。
闇の広がりはとどまるところを知らず、ムー全土を覆うばかりになろうとしている。
今更どのように力を尽くそうとも、どうしようもなくなっている。
そこで私は上の世界との交信と、皇帝や神殿の中の主だった者達と度々の会議を繰り返し、
相談をし意見を交わしながら、あることを決めた。

それは、ある目的を達するために、国中の赤ん坊を集めることだった。

腕に抱く愛おしい温かい幼い命を、国の未来を託す大きな目的の為とはいえ、自ら差し出
そうとする母親はほとんどいない。
それに繁栄を続けてきたムーの最期が来ることなど、人々はなかなか信じることができない。
最期が来るのなら、それを救うのが皇帝であり、政治家であり、神殿にいる神に仕える者たち
だろうと、人々は口々に言い募るばかりだ。
自分たちが努力をすること、様々なことに感謝をすることなどには、思い至らない。

自分が変わろうとするのではなく、相手が変われば・・・世の中が変われば・・・と言うばかりだ。

残された時間はどんどん少なくなっていく。
ひとりひとりを説得し、納得をしてもらう時間はなくなっている。

皇帝や神殿の権力を行使しながら、国中を廻り、赤ん坊を集め始めた。
両親の悲嘆を知りながら見ながら、多くの赤ん坊を母親から離して神殿に集めていく。
それは滅びようとするムーの力の一部を赤ん坊の中に封じ、生き延びさせる為にしたことだ。
その目的を達成する為には、赤ん坊でなければならなかった。
大人にムーの力の一部を託すことは、できなかったのだ。

滅び去る運命から逃れられないのなら、せめて赤ん坊の命を救い、未来を託そうとした。

没するのなら母子共に・・・と、泣きながら我が子を抱き締めて告げる母親の姿が見える。
内心は苦渋に満ち葛藤を繰り返しながらも、子供を取り上げ実行しようとする私の姿・・・。
最後は泣きながら振り返りながら、手を合わせて我が子の無事を祈る母の姿。
母親の目には、きっと私が理不尽な行いをする、悪魔のようにも視えただろう。

そして最期の日、修羅の場に紛れるようにして、私は多くの赤ん坊を各地に飛ばした。
心ある者に拾われて、育ててもらえるように光で守りながら・・・。

命からがら他の地へ逃げ延び、助かった人々もいる。
その人々はムーの時の能力を使いながら、散った各地で生き延びていった。

ムー大陸は沈んでしまったが、その時の血は今もどこかで誰かに受け継がれているだろう。
遠い記憶は遺伝子の中に残り、魂の記憶の中に残り、今転生をしている人々の役目として、
目標としてもあるだろう。
ムーの最期と同じことを繰り返したくない! その思いを感じているあなた。
そんなあなたと、いつか出会えますように・・・。



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拾った子鬼。
「あかね雲」のブログを作るのを、手伝ってくれたSさんが来宅した。
手直しの箇所があり、その作業をしてくれることになった。
「新しく記事を書く」の所を見ていたSさんが、驚いた声を上げた。

「なんで、こんなところに『拾った子』なんて書いてあるのですか?」

それは欄外に青い文字で書いてある。

「エーッ、私は知らないよ。そんな所に書いた覚えはないもの。」
私が言うと、Sさんは有り得ない・・・と言う表情で私を見る。

「だいたい、こんな所には私たちは書き込みができないのです。
 ここはブログ全体を管理している所からしか、変更ができません。
 いつから書いてありましたか?」

うーん、と私は考えながら答えた。
「いつからかはっきり覚えていないけれど、拾った子を書いた後からだと思う。」

「もしかしたら・・あかね雲さんのことだから・・・。
 誰か拾った子を忘れてはいませんか?
 その子が、自分のことを書いてほしいのかもしれませんよ。」
クスクス・・・スラッとそう言うことを口にするSさん、おかし~い(^^)

さよの他に拾った子なんていないよ~・・・そう言おうとして、突然ひとつの顔が浮かんだ。
「鬼の子だ~。鬼の子を拾ったことがある!」
「忘れていたんでしょう! きっとその子が書いて欲しいと言っているんです!」
軽く睨むフリをするSさんに、私は苦笑して頷くしかなかった。




数年前のこと、散歩をしている私は一本角の鬼の子に出会った。
この世に居るはずのない鬼の子、私は問いかけた。

「どうしたの? なぜ、ここに居るの?」
『皆の所から出てきた。
 出てきたら、帰り道が分からなくなった。帰れないよー・・・』

きっと心細かったのだろう、いきなり泣き出した。

その子は霊界に住む、5本指の鬼の子だった。
何かのはずみに、霊界の扉から外に出たのだろう。
外に出たところで霊界の扉が閉まれば、そこにはただ空間があるばかり、扉は決して見えない。
外から呼びかけても、霊界の扉は開かない。きっと途方にくれたのだろう。
どのくらい彷徨っていたのか、定かではない。

私は鬼の子を連れ帰り、見えない世界の方に相談をした。
連絡をとってくれたものの、厳しい掟があるとのことで、子鬼がすぐに霊界に戻ることは
許されなかった。我が家に置くこともできない。
神界に住む方たちと子鬼とでは、あまりにエネルギーが違いすぎる。
子鬼にとっては、決して居心地が良いとは言えないし、きっと窮屈だろう。

困った私が思いついたのは、東の妖怪の長のことだった。
さっそく、長の元へ伝令に飛んでもらった。

しばらくして、長の所からお遣いが来た。
長の手紙を持参しており、そこには
『承知、我が元で預かる』
と書かれてあった。

長からの遣いはニッコリと子鬼に笑いかけ安心をさせると、スッと子鬼を抱き上げた。
子鬼は、はにかんだような笑顔を浮かべながら私に手を振り、遣いと共に去って行った。

そうだった・・・忘れていたよ~、ごめんね。
子鬼が東の長の元に居ることは、霊界へ連絡をしてある。
いつになるか分からないが、子鬼の迎えが長の元を訪れるだろう。
その日まで、元気で長の所で待っておいで・・・。




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死神さんの役目。
数年前の秋、心地よい空気の中で私は瞑想をしていた。

   シャラーーーン
とても澄んだ音が聞こえた。

目を開けようとした私だが、何かに押しとどめられた。

すると、それまで感じたことのないエネルギーを私の前に感じた。
闇のエネルギーではないが私には違和感があり、少したじろぐエネルギーだった。

わずかに風が動くような気がして、私は意識を前に向けた。
そこに、ひとりの男性の姿のあることが分かった。

私に視えるのは、顔の下半分から膝下までだ。
頑丈な顎の下には、白い紐が結ばれている。
紐の先は菅笠になっている。

太い首、厳つい肩を被っているのは白い着物。
両手には手甲が視える。
右手に錫杖を持ち、左手には黒い数珠を持っている。
私が錫杖に気付くと、かすかにそれを振った。

   シャラーーーン
また澄んだ音が聞こえる。

着物はがっちりとした腰のところで、白い帯がしっかりと結ばれている。
着物は膝下までであり、わすかに白い脚半のようなものが視える。

姿形を視ていると、白いいでたちをしているのが誰か分かった。
分かったゆえに私は何も言えず、出掛かった言葉と喉に上がった塊を飲み込んだ。
私が理解したのを見届けたのか、彼はかすかに頷き去っていった。

翌日、ここ数日懸念していた伯母が亡くなった。

私に姿を視せたのは、白い着物を着た死神さんだった。
伯母を迎えに来たことを、私に知らせたのだ。



私たちは生まれる時に、自分の一生のプログラムを霊界に提出する。
プログラムには、様々な人生の予定が書かれている。
その中には、当然『死』の年月日も記入されている。

死神さんは、その人の決めた寿命の当日を待って、霊界への道案内として現れる。
無理に魂を取り出したり、勝手に魂を持っていったりするものではない。
その人の寿命が長くても短くても、死神さんは本人が決めた日に迎えに来る。

魂が肉体から離れても、すぐには自分が死んだとは気付かない魂がいる。
現世に未練や心配や恨みを持って、なかなか霊界へ行こうとしない魂がある。

人間が死んで霊界へと旅立つまでの猶予期間は、49日前後と決まっているようだ。
49日の間、死神さんは魂に人としての死を迎えたこと、霊界へと旅立つ時が
来ていることを話したり、なかなか死を認めようとしなかったり、残していく者への
未練や心配をする魂を諭したり、気付くように語りかけたりする。

霊界へと旅立つことを決めた魂を連れて、死神さんは霊界の門へと導く。
人間としての体から離れた魂を霊界へと導く、それが死神さんの役目だという。
私が視たのは日本人として、死神と分かる姿だった。
他の国に行けばやはりその土地で、死神さんと分かるような姿形になって見せるという。

死神さんと一緒に霊界へと旅立った魂は、そこで次の転生へ向けての準備にかかる。

しかし、中には死神さんの説得に応じず霊界へ行くのを断り、残ってしまう魂がある。
その魂は幽界にとどまり、幽界に存在する霊・・・つまり幽霊となってしまう。

幽界とは、元々はなかった世界である。
本来は人間界と霊界だけだったのだが、長い歴史の間に霊界へと旅立たない魂が増え、
それらが自然に集まって、いつのまにか幽霊だけでなるマイナスの世界、つまり幽界が
できあがってしまった。

幽界に残った魂は、残念ながら自分で勝手に霊界に行くことができない。
霊界のある場所やそこに通じる道や、霊界の門が幽界から視たり知ったりすることが
できない。死神さんが帰ってしまったら、霊界の門は閉ざされ辿り着けなくなってしまう。

幽界にいる霊たちは、霊界へと導くことのできる力のあるものによってのみ、送られる。

死神さんの役目は、肉体を離れた魂を、優しく霊界へと導くことだと知った。



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プロフィール

あかね雲

Author:あかね雲
私が触れた不思議な世界と、ご縁のあった出来事などを気の向くままに書いていきます。

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