あかね雲 〜生きる意味〜
不思議な世界行ったり来たり???
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子供を亡くした母の思い。
ある日、Kさんと話していた時、何気なくKさんが口にした。

「なんだか近頃左肩が重くて、何かをしたという覚えはないんだけど、
 何かしらねぇ。年なのかしら?」
「まだ若いわよ。
 年だ・・・なんて言ったら、年上の私はどうなるの?」

私はそう応えながらもふと気になり、Kさんの左肩を霊視してみた。

するとそこには、母親が悲しい顔で、しっかりと幼い子供を抱きかかえている
のが視える。そしてその二人には、何か黒いモノが巻き付いている。

『なぜ憑いているの?』

私が問いかけても母親は黙って辛そうに、悲しそうに首を横に振るだけだ。
重ねて問いかけるほどに、まるで「離さない!」とでも言うように、母親は
力を入れてしっかりと子供を抱きかかえる。

力を入れられて、子供はちょっと苦しそうな表情になっている。

二人に巻き付いているモノが何なのか、どうして巻き付いているのか、
それを知りたくて、私はずっと視ていた。
霊界に送る為には、ふたつの魂をそれぞれに分けなければならない。
巻き付いているモノがわからなければ、二人を分けることができない。

私は心のうちで、ずっと問いかけていた。
応える声はなかったけれど、ふと様子が違ってきた。
幼い子供の顔が、無邪気な可愛い笑顔になっている。
まるでそこにいる母親を安心させるような、そんな優しい笑顔になっている。
視ると、二人に巻き付いていた黒いモノが消えているのに気付いた。

すると子供がフワッと、上に浮き上がっていく。
いつの間にか巻きついていた黒いモノは消え、親子の両手はしっかりとつながれている。

私は、母と幼い子供の二人の霊だと思っていたのだが、霊は幼い子供だけだ。
母親はそこにいるのではなく、ただ母親の思いが、そこに姿を成していたのだ。
愛してやまない幼い我が子を亡くした母、どのように嘆き悲しんだことでしょう。
我が子を離したくない、抱きしめていたい、母の愛情から発した、深い嘆き 
悲しみ 後悔などの思いのエネルギーが、それと知らずに我が子の魂を霊界へ
と送ることが出来ず、この世にとどめている。
母親の離れたくない思いが、黒いモノとなって二人に巻き付いていた。
 
子供の魂は私の存在を知り、自分は霊界へ行く準備が出来ていることを、
笑顔になることで私に知らせてきた。
ただ、母の強い思いが、二人をつないだ両手を離させない。
子供はますます上へ向かって、その体を浮かして行く。
そして、子供はなお安心させるような笑顔を、母親へ向けている。

私は母親の両手に、そっと手を重ねた。
重ねた手から、愛と癒しの光とエネルギーを母親へと送り続けた。
母親は、涙の目で私の方を視る。

『もう行かせてあげましょう。息子さんは笑顔になっているでしょう。
 きっといつか会えるから・・・。』

かすかに頷いた母親は、そっと両手を離した。
そして子供にわずかな笑顔を見せると、すっと去って行った。

子供は本当に安心したように、笑顔を私に向けてくる。
私はその魂をそっと光で包み、霊界へと続く光の道を指し示した。
魂は何の迷いもなく、霊界の光の入り口へと軽く上がって行き、そこで優しく
迎えられた。

「肩が軽くなったわ。
 そんなことがあったの・・・。悲しいわね。
 私も母親だもの、我が子を亡くしたら・・・と思うと・・・。」

心優しい友人は、見知らぬ母子の為に涙を流していた。


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目のやり場に困る。
見えない世界の方たちが、いつもいつも私に姿を視せるわけではない。
我が家に来たとしても、私に用事がなければ姿は視せないことの方が多い。
いつの間にか来て、私の気付かぬうちに居なくなっていることも多い。

何かの話のついでに言われて、初めて知ることも多いからだ。

「あの時には、来ていたのですか?」
『そうだ。』

何度もこんな会話が成された。



今年ではない、もっと寒い冬のことだった。

朝、起き出してはみたものの、リビングの中は相当に冷え込んでいた。
ヒーターをつけても、なかなか部屋は暖まらない。
洗面所も凍るのではないかと思うほど、冷たかった。

いつもは洗面を済ませたあとに、そこで着替えるのが私の習慣だが、その日は誘惑に負けた。
ヒーターの前に行って、着替えを済ませた。
やれやれと思ったが、気分は良かった。

ちょっと味をしめた私は、それから何度か寒い日はヒーターの前で着替えを済ませた。
家族もまだ起きてはいない。私一人のリビングだから、平気だった。


そんなある日のこと、私が「スーさん」と呼んでいる方が、姿を視せた。

「お久しぶりですね。何かご用ですか?」
『姉よ、ワシは目のやり場に困る。』

「目のやり場に困る? どういうこと? 何のこと?」
『寒い朝のことだ。姉はワシの目の前で着替える。それでワシは目のやり場に困る。』

ギャーーーーー!

私は赤くなったり、青くなったり・・・。


「何で視るのよ! 視なければ良いでしょう。
 いつもはエネルギーで視るのに!」


一通り吹き荒れた私は、落ち着いたところで気が付いた。

スーさんの言いたかったことが分かったから・・・。

洗面所で着替えることを寒いからと怠け、人の目がないからと平気で着替えた私への注意。
その行為の意味するところに気付かず、気付こうともせず平気だった私への注意。
誰も居ないと思っても、いつ夫が息子が起きてくるかもしれない。
うーん、それは見られたくないなぁ・・・。

日常生活では、私は見えない世界の方たちが我が家には居ないものとして、暮らしている。
ソファに平気で寝転んだり、オナラもする。常に姿勢を正して暮らしているわけではない。
家の中では大いに寛いでいる。良いことも悪いことも考える。それを注意されることはない。
見えない世界の方たちは、私の考えも思いも行動も、全てを完全に知っており分かっている。

それが注意を受けた。
その意味を考えた。
辿り着いた答えは

『見苦しいことをしてはいけない』

私の着替えを通して、教えてくれたこと。
それ以来、私はもう少しいろんなことに気をつけるようになった。



鬼の話し。
もうすぐ節分、今日はそんな「鬼」について、私の知り得たことを書くことにします。

「鬼」とひとくくりに言いますが、そこには3種類があります。



「魔界の鬼」

これは魔界のエネルギーにより形作られた鬼です。
この世にあるものを負(マイナス)の世界に引きずり込み、それぞれの
魂やエネルギーを喰らい、正(プラス)を消滅させることを目的とします。

これが人に憑くには、何の因縁もないことが多く、ただ行き当たったり、
目を付けられたりすることによる所が多いのです。
その特徴は、指が3本であり固く長い爪があるところです。


「想念の鬼」

これは人の強い怨念や、深い恨みなどのマイナスエネルギーによって、
作り出された鬼です。
この鬼は誰にでも憑く、というよりは、その因縁や原因となった人、或いは
代々その子孫に憑くことが多いのです。

マイナスの想念からできた鬼なので、その怨念や恨みの感情のままに、
憑いている人の幸福や、成功を阻止しようとして動きます。
その人や周囲の人々に対して、様々なマイナスの波動を送りつけるのです。

また、幽界で彷徨っている多くの人霊が集まって、より強い存在に見せよう
として、鬼の形を作る場合があります。
この場合も人間に対して作用するのは、同じようなことなのです。



「地獄の鬼」

地獄も霊界のひとつです。
ここに居る鬼はプラスの存在であり、仏の使いとしての者です。
深いマイナスの感情を持っていたり、何事かに強い執着を持っている霊は、
素直に霊界(俗に言う天国)に行けず、「閻魔」という存在によって、
地獄と呼ばれている霊界に行かされます。

ここは生きていた時の思いや行いを反省させ、気付かせる為の修行の場です。
これは厳しいもので、だれも気付きの手助けをしてくれません。
自分で反省し、気付かなければならないのです。

それを見守る役目として、厳しく怖い鬼の形をとっています。
優しい表情をしていては、修行の場とは思わないでしょう。
鬼の形はしていても、彼らの感情は温かいものであり、指は人間と同じく
5本あります。
地獄と呼ばれる霊界であっても、霊が自分の行いやマイナスの感情に気付けば、
そこから上の霊界(天国)へ行き、次の人生への転生ができます。
地獄の鬼の、霊へ向けての無言の言葉は、
「早く気づけよ」ということなのです。


ニポポ
真冬の北海道「流氷祭り」を見に行き、素晴らしい流氷に感激して、阿寒湖や層雲峡で
観光や買い物をして、ツアーを楽しんだことがある。
千歳空港で仲間たちと夕食を済ませて飛行機へ。
あとは眠っていられるかな・・・。

ウツラウツラし始めた私は、膝にわずかな重さとエネルギーを感じた。
目を開けると、大きな黒目勝ちの瞳に満面の笑顔のステキに可愛い女の子がいる。
ふと、ちびコタのことを思い出した。
女の子はやはりアイヌの着物を着ている。

「あなたは誰?」
『名前は教えたよ。』

いつ聞いたっけ?
思い出そうとするけれど、なかなか出てこない、ホントに聞いたのかな?

『お姉さんに教えたもの。』

ごめんね、思い出せない・・・と思いながらも、私は各地で過ごした時のことを
思い返していた。
阿寒湖の近くにある、アイヌのお店が出てきた。
そこで受刑者の手彫りのキーホルダーを買った。
キーホルダーに付いていたのはアイヌの女の子、ニポポ!

『なんだ、覚えているじゃない!』

女の子は笑いながら言う。

「ニポポ・・・ニポ? ニポ!」
『そうよ~、良かった! 思い出してもらえないかと思った。』

「ちびコタを知っているの?」
『お姉さん、ちびコタだなんて、おかしいわよ。
 だいたいひげ面のコタンおじさんが、なんでちびコタなのよ。』

「まぁ、そうだけど・・・私にはやはりちびコタだし・・・」
『良いけどね、ひげ面のコタンおじさんがちびコタ?』

ニポは本当に可笑しそうに大笑いをしている。
私もつられて笑ってしまう。

「ちびコタも活躍しているのね。」
『もちろんよ、私たちにはコワイおじさんよ。
 コタンおじさんの前では、お姉さんみたいにできないわよ。』

そうか、私にはちびコタでも、北海道ではトップだものね。
私は嬉しいようなくすぐったいような、とても愉快な気持になった。

「ところで、ニポが私と一緒に来るのは、何か用事があるからでしょう?」
『当たり前じゃない、ただ遊ぶだけなんて許されないわよ。
 私もお姉さんのあれこれを手伝う為に来たのよ。』

「そうなんだ・・・ありがとう!」
『どうしたしまして・・・これからよ!』

ニポは明るく元気な女の子だった、今ではすっかりステキな大人の姿で私に姿を視せてくれる。

「ニポ、とっても綺麗よ。」
『当たり前じゃない。私がブスなわけないでしょう!』

ニポは物事をはっきり伝えてくれる。
タルちゃんが忙しくて私の側に居られないとき、ニポが私の側に来て連絡をしてくれる。
ニポは北海道のちびコタとも連絡を取り合っており、必要な情報を伝えてくれる。

ニポも私にとって、とてもとても大切なひとりとなっている。
ハヤヒ
私は何人の子供を預かるのだろう?

大杉の所に行く度に、私は赤ちゃんを預かり続けた。
久しく行かないと、我が家に届けに来ることもある。

「私に預けなくても、良いのではないですか?
 私は育てられず、預かっても見えない世界の方々にお願いするだけです。」
『必要があって、姉に預けている。
 姉はその身の内に光を持って生まれている。人間の世の中に広める光だ。
 姉に預ける幼子は、いづれ姉の近くで働くものばかり。
 我らの世界に入る前に姉から光を受け取り、姉と馴染んでおくことが必要だ。』

私はまず私の腕と胸に赤ちゃんを受け取り、そして見えない世界の方に渡す。
何度これが繰り返されただろう・・・。

赤ちゃんを受け取り預け、しばらくしてから名前を付けて・・・と言われる。
見えない世界では、名前は必要がない。全てが波動で伝わり、それと知るからだ。
だが、人間が呼び習わした名前で、受け取ることもある。

赤ちゃんの場合は名前はないが、私が呼ぶためにはやはり名前が必要だ。
だから、私に名前を付けるように言う。

男の子を前にして、何が似合うのか考える。
ふたつ出てきた、本人に聞いてみる。

「ねぇ、ハヤヒとワカハヤヒ・・・どちらが良いと思う?」
『ハヤヒが良い、ハヤヒにして・・・』
「分かりました。では、ハヤヒ、よろしくお願いします。」

ということで、ハヤヒと私の交流が始まった。

ある日、ハヤヒが泣きべそをかきながら私の所へ来た。

「人間の赤ちゃんの扱い方が分かりません。
 ボク、どうして良いのか、分かりません。
 可愛いとは思うけど、手を出すと泣くしグズルし、笑ってくれません。
 ボク、もう辛いです。何とかしてください。」

ハヤヒはある赤ちゃんのそばに居て、見えない世界から、その子の成長の手助けをしている。

「ハヤヒね、ハヤヒが自分のお母さんの側にいるとき、どんな感じなの?」
『とても温かいです。とても安らぎます。とても嬉しいし楽しいです。』

「そうなの、それが赤ちゃんの求めるところなのよ。
 ハヤヒは育てることに一生懸命で、赤ちゃんの側にいることを喜んでいる?」
『喜ぶというよりも、何とかしなくっちゃ・・・って思います。』

「それでは赤ちゃんが居心地悪いかもね、可愛がってくれているのかどうか、分からないもの。」
『そうか! ボクがお母さんの側にいて心地よいのは、お母さんの思いをそのままに受け取って
 いるからなんですね! ボク、赤ちゃんに対して、間違っていたかもしれません。』

ハヤヒはとても几帳面で、細かいところまで丁寧にしっかりとやってしまう子だ。
それは良いことなのだけれど、その性格が赤ちゃんに居心地の悪さを感じさせているようだ。

『ボクがお母さんの側にいて嬉しいように、赤ちゃんにもボクが側にいて嬉しいと思って
 もらえるように、頑張ります! どうしたら良いのか分かったから、もう大丈夫です!』

ハヤヒは頷くと、すっ飛んで帰っていった。

それからすぐに連絡があった。

『赤ちゃんが笑ってくれました! ボクが赤ちゃんの側にいることを喜ぶ、それだけでした!』

ハヤヒと好きな俳優の話になったことがある。

『ボク、ジェット・リーが大好きです! あの人のそばに居たいです。』

その名前を知らなかった私は、どんな俳優なのか、どんな役をしているのかを聞いた。

「あぁ、その人と同じような俳優さんがいてね、私もその人のことが好きなのよ。
 リー・リンチェイって言うの。」
『ワァ、同じような波動を持っている人ですね。ボクも会いたいな!』

「少林寺や羅漢という映画に出ていてね、可愛くて強くてステキだった~!」
『そうですか! ボクのジェット・リーもステキですよ!』

二人でお互いに好きな人のことを、夢中で話し合って楽しい時間を過ごした。

数日して、ハヤヒから連絡があった。

『お姉さん、お姉さん!。ボク視てきました! リー・リンチェイと言う人のこと。
 笑ってしまいましたよ。お姉さんの言うリー・リンチェイとボクの言うジェット・リーは
 同じ人でした! ジェット・リーの前の名前が、リー・リンチェイでした!
 波動が似ているなぁ・・・と思いながら聞いていたけど、同じ人でしたよ!』

可笑しくて、楽しくて、嬉しくて・・・二人で大笑いをしてしまった!!!

今はもう、すっかり大人の姿かたちになったハヤヒ。
顔立ちは端整で、いかにもハヤヒらしいなぁ・・・と私は感心している。
現在はアメリカの担当となって、大好きなジェット・リーの姿を視たり、自分の仕事を
しながら、時を過ごしている。

時折届くハヤヒの言葉に、私は以前と同じハヤヒの性格を感じている。
カーナビ。
一昨年の春、私が望んだ事ではないのに、私の車にいきなりETCカードとカーナビが付いた。
「きっと何かある!」
それまでの経験から、私はそう思った。
何もなくして、私の車に付く訳がない。

その時からカーナビにより、私は自由に車を走らせるようになった。

『富士急ハイランドに行って!』
「富士急ハイランド? 遊びに行くの?」
『行けば分かる・・・』

ハァ・・いつものことと、私は車に乗り込んだ。

カーナビの目的地を、富士急ハイランドに設定、出発。

自慢ではないが、私はかなりの方向音痴。土地感も距離感も全くつかめない。
ただカーナビの示すままに走る。
車の前を天馬が走るのだから、私は何の疑問も持たず、目的地に向かいただ走る。

中央高速に乗り走り続ける・・・パーキングで休んだりしながらも走る。
カーナビは前に前に進む道を示す。
標識に「八ヶ岳」と出る。
さすがの私も、おかしいな・・・と思い始めた。

「ねぇ、富士急ハイランドに行くのに、何で八ヶ岳を目指すの? 違うのでは?」
『では、引き返せ』

八ヶ岳の手前のインターで降りて、上り車線に出る。
走っていると、カーナビは河口湖で降りるように指示を出す。
そのまま降りると、河口湖を一周してまた高速に乗る。
自慢ではないが私は方向音痴、私がどちらに向かっているか分からなかった。

しばらく走ると「八ヶ岳」・・・エェー、ウソでしょ!
「なんでまた八ヶ岳なの?」
『では、引き返せ』

カーナビはまた河口湖で降りるように指示をする。
またなの?と思いながらも降りると、少し違う道を辿りながらも河口湖を一周。

「ねぇ、富士急ハイランドは?」
『そちらに向かえ・・・』
目的地は、ちゃんと富士急ハイランドになっており、到着時間も書いてある。

カーナビの指示するままに走り、ふと見ると富士急ハイランドのジェットコースターが
左横に見える、ナビはそのまま直進を示す。

「ねぇ、富士急ハイランドを通り過ぎたけど・・・」
『それで良い』

「良くないけど・・・目的地はどこなの?」
『自宅・・・』

ハッ? 自宅? 富士急ハイランドは?

『ご苦労だったな。』
「今日のは何だったの?」
『我らの用事があったことだ。』

えっーと、それ以上は何も言えない私だった。

高速道路を走り続けて天馬はご機嫌だし、何だか分からないけれど見えない世界のお仕事は
済んだようだし、私は何かの役に立ったようだし・・・まっ、いいかぁ~♪


26日から28日まで、留守にします。
コメントをいただいた場合は、帰宅してから返事を書きます。
ブログのアップは続けますので、お楽しみください。
よろしくお願いします。





一緒に来たよ!
我が家を訪れるお客様は、時として、同じく我が家を訪れようとする
見えない世界のものたちに、使われることがある。
本人はそれと知らずに、連れてくることになるのだが・・・。

私がアメリカ、カナダ、メキシコと出掛ける前の日のこと、以前からの約束通り
Nさんが機嫌よく我が家を訪れた。
Nさんとは、もう5年近いお付き合いになる。
時折訪ねてきては、いろいろと話し込んでいく楽しい人だ。

久しぶりに訪れたNさんに、私は一瞬 違和感を覚えた。
アレ? 何だろう?

次の瞬間、私の方を向いて ニィィーーーッと笑ったものがいる。

『一緒に来たよ!』アララ・・・。
「ひとりでも来られたでしょう?」
『そうだけど・・・一緒に来る方が面白かった。
 それにオレが何もしなくても、ただ一緒にいるだけで連れて来てくれるからな。』
「楽して来たの?」
『そういうことにもなるかな・・・』

私が家を数日留守にする時、東の長の所から留守番が来る。
私と東の長との約束になっている。

初めはなんでもないことからだった。
私が留守宅を何となく心配をしたことと、妖怪たちが人間の家で過ごしたかったことの、
両方が一致したことによる。

夜は夫が帰宅するが、昼間は誰も我が家にはいなくなる。
昼間の誰も居ない我が家の空間を、妖怪たちが遊び場?としたかったのかもしれない。
最初のうちは私が出掛けてから、妖怪たちが来ていたようだ。
そして、私が帰る前に、妖怪たちは姿を消していた。
だから、誰がきたのか? どのような妖怪が来たのか、私は知らずにいた。

ただ、私が帰宅したときに、何となく家の中にいつもと違うエネルギーの揺らぎがあり、
真冬でも、どこか暖かさが残っていた。
私は誰も居ないのを知りながらも
「留守番を、ありがとうね!」
と、いつも伝えていた。

いつからか、お互いに馴れてきて遠慮がなくなったのか、私が家に居る間に訪れ
『行ってらっしゃい!』と見送り
『おかえりなさい!』と迎えてくれるようになった。

妖怪の姿は様々だが、留守番役はほぼ決まっているようだ。
話しを聞いてみると、やはり長が気を使ってくれており、留守番として確かなものを
送り続けているようだ。希望者が多くて大変らしい(^^)


『姉さんの家に来たいものは、たくさんいるよ。
 選ぶのは長なので、なかなか来られないものがいる。』
「ふーん、ここに来るのも選ばれるんだ。」

『でも、みんなもっとここに来たいって!』
「そっか~、ありがたいね!
 じゃぁ、一度に来る人数を増やす?」

『いいの? もっと大勢で来て良いの?』
「いいよ、どうせ私は居ないんだし・・・。
 でも、マオとドジョウと金魚とメダカはお願いね!」
『分かった! 長に話すよ!』

ということで、留守番の人数が増えたようだ。
ただし、その都度の責任者がいるらしい、やはり勝手ではないのだ。

Nさんと一緒に来たのは、三つ目小僧。
彼が今回の責任者ということらしい。

Nさんから聞かれた。
「どうしてオレが佐倉に来ることが分かるんですか?」

我が家に来るとき、Nさんはやはり目的地に居る私を思い浮かべる。
時には、何を聞こうか、 何を話そうかと考える。
そのことにより、知らずNさんは私の波動を周囲に伝えることになる。
我が家に来ようとしていた三つ目小僧はその波動を受け取り、Nさんが私の元へ行こう
としていることを読み取る。

分かれば、あとはただNさんに乗っかっていれば良い、まさに楽して来るのだ。

「連れて来てくれて、ありがとうね!」
「いや、オレは何も知らんから・・・、役に立ったのなら、いいんちゃうかな。」

笑いながら応えてくれた。


私が留守の間、留守番の妖怪たちがどのように過ごしているのか・・・。
私は知る由もない。




拾った子
私が視えるようになって間もなくのこと、私はひとりの女の子を拾った。
まさに、拾った・・・としか言えない状態だった。

その頃の私は、毎週土曜日の午後2時から、気功教室に通っていた。
先生の人柄もあり2時間の教室は楽しく、仲間と一緒の教室に通う私の心は弾んでいた。

そんなある日の帰り道、私は裸で立っている女の子を見つけた。
見えない世界の子供なのは、すぐに分かった。
近づいた私は、女の子を視て、息を呑んだ。

「ひどい・・・どうしてこんな・・・」

人間で言えば5歳くらいの大きさ、白い体には血の気がなく青白くさえ視える。
そして体中に、意味不明の見た事もない文字が、刻み込まれている。
まだ薄く血が滲んでいる文字もある。
頭には白い毛が数本ずつ束になって、ところどころに生えている。
目は薄い水色で、光もほとんどないように視える。

近づいた私を、女の子は黙って下から見上げている。
私も黙ったまま、女の子の前に座った。
女の子は怯えた表情を見せて、一歩二歩あとずさる。
私は女の子に手を差し伸べることもできず、ただじっと見つめていた。

やがて女の子は私の思いを読んだのか、そっと近づいてきて、私の顔に手を触れた。
その手は小さく冷たく、ひどく頼りなげだった。
両手で私の顔を挟んでじっと視ていた女の子は、少しずつ両手をずらして私の肩に
置いた。
そして、そのまま私の胸に自分の身体を寄せてきた。

私は女の子を抱いて車に行き、連れて帰った。

ソファに座らせたものの、人間の着物や服を着せるわけにはいかない。
話しかけても、黙って私を見つめるだけ・・・どうしよう・・・。

呼ばれた気がして振り向くと、大杉のおじいちゃんが来ている。

『このような子がおったか・・・不憫な・・・』

「視ていたのですか? 知っているのですか?」

『他の誰でもない、姉が拾ったのが良かったか。姉ならできよう。』

「私に何かできるのですか?」

『姉だからこそ、できよう。』

「この子は、どういう訳の子なのですか?」

『できそこないの子じゃ。』

「できそこない? どこの? どこが?」

『本来なら闇で生まれた子だろう。
 なにがどうなったのかは分からぬが、必要なエネルギーが足りず、余分なエネルギーが
 混じってひとつの個になっていない。消滅させられるものではなかったか。
 光にも闇にも属せない子じゃ。見えない世界の誰も拾えぬ。姉だからこそ拾えた。』

私は胸が詰まった、女の子はただ私を視ている。

「大杉のおじいちゃん、私にできることがあるって、何ができるの?」

『この子の居られる場所があるとすれば、ただひとつ。姉ならそれを知っている。』

私は考えた。考えても考えても、何も出てこない。
でも、この子を何とかしてあげたい・・・きっと私は下を向いて考え続けていたのだろう。
肩に軽く触れる手に気付いて、顔を上げた。上げた瞬間に分かった。

「おたまさん!!!光と闇の両方を視るおたまさん!」

大杉のおじいちゃんは頷くと、あとは任せたとばかりに帰って行った。

おたまさんと分かったものの、どうしたらおたまさんに連絡が取れるのか分からない。
私は思わず「おじいちゃんのイジワル! それくらい教えてから帰ってよ!」と叫んだ。

私は女の子を隣に置き、必死に祈り願い呼びかけた。

ふと、おたまさんの真っ白い大きな姿が視えた。
お遣いが来て、女の子を抱いて行った。
心配はいらない・・・そう私に頷いて見せた。

それから数ヵ月後、私は気功教室で瞑想をしていた。
花模様の着物を着た女の子が視えた。小さい花束を持っている。
女の子はそっと私の膝の上に花束を乗せ
『さよ』
と私に伝えてきた。

私は胸と目頭が熱くなった。
おたまさんは女の子に さよ と名前をつけてくれた。
おたまさんは動かない。
さよちゃんは動かないおたまさんに言われるままに、用事をこなしたりお使いをしたり
お世話をしているようだ。

さよの顔は明るくなり、頭は少し黄色味をおびた髪の毛がきれいに生え揃っている。
おたまさんに言われたさよは、花を摘みに行ったらしい。
そこで私にも花束を作ったさよは、おたまさんに許しをもらい、私に届けにきてくれた。
さよはニコッと笑うと後ろ姿になり、いなくなった。

呼びかけられて視ると、おたまさんの大きな顔の側で、さよが手を振っている。
おたまさんはその姿を視せることによって、私に安堵と喜びを与えてくれた。

今でもあの日の、さよの姿を鮮明に思い出す。
私を見上げるさよの目を、なぜか私は決して忘れない気がする。
今のさよが自分の安住の地に居ることを知りながらも、私が忘れられないことに
意味があるような気がしている。





私の相棒。
見えない世界にいる、私の相棒。
約束により私を導きサポートしてくれる、私の相棒。

その相棒を私が受け取ったのは4年前、麻賀多神社の大杉の前だった。

2000年に見えない世界と私の交流が始まってから、私は時々
麻賀多神社の大杉の側に行くようになった。
そこには私が「大杉のおじいちゃん」と呼ぶ存在があり、初めに見えない世界と
私の橋渡しをしてくれた。

2003年の晴れた気持の良い日、私が大杉の前に立っていると、
いきなり赤ちゃんが視えた。おくるみに包まれ、目を閉じた可愛い赤ちゃん。
私の腕にすっぽり納まる男の赤ちゃんを抱えて、私は戸惑った。

「どうすれば良いのですか?」
『預けておく、やがては役に立つものだ。』
「名前は・・・あぁ、タルちゃんですね。」

どうなるのかな・・・と思いながらも、私は赤ちゃんを家に連れ帰り、
見えない世界の方々に委ねた。私ではどうしようもないことなので・・・。

初めこそ言葉もままならないタルちゃんだったが、やがて私といろいろ話し合う
ようになった。まだ子供だったタルちゃんは、お喋りの好きな私に付き合い、長話を
しては周りの方々に叱られている。

私もそれを知りながら、あまりに楽しいお喋りに、ついつい時間を忘れてしまう。
「人間とは・・・」「神界とは・・・」「仏界とは・・・」「宇宙とは・・・」
興味津々の私の質問は尽きることがなく、タルちゃんも応じて話して良い部分は話してくれる。
あまりに二人のお喋りが続くと、「止め」が入る。

「あ~ぁ、もう『やめなさい!』と言われちゃった。」(苦笑)
『ボクもだよ、さっきから言われていたのに無視していたけど、もう限界みたい。』
「やっぱりね。ありがとう! じゃぁね!」
『うん、じゃぁね、バイバイ』

私が答えを知るべきではない質問や、私自身が考えなければならない話の場合、
タルちゃんは答えようとするが
『あのね・・・ごめん、忘れちゃった・・・。』
と言う、タルちゃんが忘れた・・・というのは、答えそのものがタルちゃんの中から消えて
しまうこと。消えてしまっては、いくら教えようとしても私に教えることはできない。

「あぁ、ごめんね。私が自分で考えることなのね。分かった、頑張る!」
私は、そう答えて真剣に考え始める。
タルちゃんは私の相棒として私の声の届く所に居てくれるが、必要以上の手助けはしない。
それが見えない世界の在り方だと教えてくれた。

そんなタルちゃんと私だが、3年前に2ヶ月ほどにわたり大喧嘩になってしまった。

『原因は姉さだよ!』

なんで私なのよ!」

自分で決めてきたじゃないか!』

そんなこと、私は知らないもの。」

姉さが決めてきた事のために、ボクは居るんだから・・・

だから、感謝しているじゃない!」

言葉だけだよ。心がこもっていない!』



何を言っても通じ合わない。呼びかけても応じることがない。
私はタルちゃんに怒りまくり、もう、見えない世界など知らない、私は人間だけでいい!
とまで言い切り、タルちゃんへの怒りに燃えていた。

タルちゃんと見えない世界に対して怒りまくり、憤懣やる方のない私だったが、なぜか
大杉のおじいちゃんだけは信用をして、泣きついていた。

節分が過ぎて間もなく、タルちゃんと私の間にあった「怒りまくり」の時期は、唐突に終了した。
きれいさっぱり、まるで誰かが拭い去ったかのように、怒りが跡形もなく消えていた。
(あの怒りまくりは、何だったのよ~;;)

元通りにお喋りを楽しみ始めた二人、二人しての疑問に閉口したのか、大杉のおじいちゃんが
仕方がない・・・と言うように応えてくれた。
『ある事の為に、二人の怒りのエネルギーが必要だった。』
ある事・・・が何かは決して教えてくれない。
見えない世界に居るタルちゃんはもう知っているかもしれないが、私は知ることを諦めた。

大人になったタルちゃんと、今でも話す。
「もう、あんなことはイヤよね。こりごりだもの。」
『ボクもごめんこうむるよ。二度とイヤだね!』

タルちゃんは私が道を間違えないように、厳しく視ていてくれる。
時には私を叱り、時には諭し、時には誉めて、私が自分の成すべきことを進められる様に、
サポートをしてくれる。
私が何を思い、何を考え、何をしているのか、全てお見通しだ。

隠すことも、隠せることもない。

人間の私はしばらくの間は大いに戸惑い、困惑もしたが、タルちゃんや大杉のおじいちゃん
たちのおかげで、「天知る、地知る、自分知る」を身を持って実感することになり、
今は共にあることの覚悟ができ、共にあることを大きな喜びとしている。

私の相棒、大好きなタルちゃん。本当にかけがえのない相棒となっている。







名付け親。
ある日気が付くと、幼い可愛い女の子がソファにチョコンと座っていた。

「いらっしゃい。ひとりなの? どうしたの?」
『お父さんと一緒。』
「お父さんと一緒なの? お父さんはどこにいるの?」
『ワシならここにいる。』

お腹の底に響くような声がする。

振り返ると、そこにあったのは大きな大きな白龍の顔!

和室からリビングにかけての、大きな顔!

私の目の前にあるのは、大きな龍の鼻先だ。
私は手を伸ばしかけて気が付き、聞いてみた。

「逆鱗・・・ってあるのでしょう?」
『逆鱗か・・・あるぞ。』
「どこにありますか?」
『ワシの顎の下に、1枚の大きな鱗がある。
 その1枚だけが、上向きになっている。それが逆鱗だ。』
「逆鱗に触れると、たいそう怒られるって・・・。」
『確かにな。触れられて気持の良いものではないが、だいたい人間は触れられぬ。』

白龍はそう言って笑うのを感じた。
そうなんだ、本当に逆鱗ってあるんだ・・・私は思わず頷いていた。

聞いてみるとこの白龍は御嶽山に住んでおり、彼はそこの龍王で5本指の持ち主だと言う。
そして角の形が、他の龍とは違っているとのこと。
角を視せてくれたが、他の龍の角を視たことのない私には、その違いが分からなかった。
それを告げると、ちょっと残念そうに言った。

『今の姉では、分からぬかもしれぬ。仕方のないことだ。』

「それで、今日のご用は何でしょうか?」
『おぉ、そのことだ。
 そこに居るのは、まだ生まれて間もないワシの娘だ。
 姉との約束により、名前を付けてもらうべく連れてきた。』
「名前? 私が? 私が白龍の娘に名前を付けるの?」
『そうだ。その約束だ。』

うぅぅーん、私は何たる約束をしたんだろう?
私は覚えていないけれど、白龍は約束を守って来たとのこと。
女の子の方を視ると、ニコニコして私を視ている。
私も思わず笑い返していた。

結局、私は女の子に「優しい龍の娘」という意味の名前を付けた。
白龍はその名前を繰り返して言い
『良い名前だ』
満足そうに言ってくれたので、私はホッとした。

女の子は、龍の姿になって私に視せてくれた。
本当に、まだまだ小さい可愛い龍だった。

白龍は優しいまなざしで娘を視ていたが、
『名前に感謝する。用があればいつでも呼ぶように・・・』
そう言って帰って行った。

龍の娘はその後、何度も姿を視せてくれた。
その度に大きくなっていた。
田んぼの側を散歩しているとき、田んぼと同じ長さになった彼女に、私は思わず言った。

「大きくなったね!!!」




人間の私が、わざわざ龍を呼ぶような用事は・・・まだない。








天馬が来た。
心地よい風と日差しのなか、私はひとりで散歩をしていた。
『受け取って!』
声と同時に、淡い光と優しいエネルギーが私の手元に届いた。

受け取ると、柔らかい毛並みのようにも、フワフワしているようにも感じる。
誰もいない昼間の公園で、私はベンチに座って膝に乗せてみた。
何となく・・・何となく・・・何かが動くように感じる。

気のせいかとも思うが、膝の上に意識を持っていくと、かすかに動くのを感じる。

私はそっと淡い光の上に、手を置いてみた。

やはり動いている! 何だろう? 
これは何? あなたは誰?

見ていると、パッチリ! 目を開けた。

可愛い黒い瞳がしっかりと私を見ている。

スゥーッとキリが晴れるように光が溶け、白いまるまった柔らかい毛並みのものが、
私の膝に乗っているのが分かった。

私はワクワクするような、ドキドキするような気持を感じながら見ている。
顔がちょっと長い、耳がピンと立っている、耳の後ろにフサフサと波打つたてがみがある。
よっっとっとっと・・・立ち上がると、私は膝の上に小さい硬いものを感じた『ひづめ』だ!

ブルンと小さい顔を振るい、翼を広げる。

「あなたは・・・天馬!」
『そばに置いて使えば良い』
「使うって・・・私は乗れませんよ~。」笑われた・・・(^0^)
『なにも身体を乗せよ、と言うのではない。意識を載せれば良かろう。』
「どうやって意識を載せるのですか?」
『その時になれば分かる。』(いつもの言葉)
「はい、では側に居てもらいます。」

天馬は短い仔馬の時を過ごし、たちまち大人の天馬になった。

いつもは彼がどこに居るのか、私は知らない。

私が車に乗ると、彼がチラッと姿を現す。
ただし、私が60キロ以下で走っているときには
『用はない』
のだろう、私の前に彼の姿はない。

高速道路を走るとき、彼は俄然張り切る!
私の車の前を軽々と走る。
料金所に入る前に彼は高く飛び、通り過ぎるのを待っている。
私がスピードを上げると、スッと車の前に降りて走り出す。
私は天馬のお尻と尻尾と翼を見ながら、車を走らせることになる。

気が付くと、グングンと車のスピードは上がっている。
私は次々と他の車を追い越し、快調に走る。

決して私がスピード狂なのではない、彼の走りに合わせると気持ちよいほどに
スピードが出てしまうのだ。

時々どこかに出掛ける用事もないのに、私は高速を走りたくなる。
これは、退屈をしている彼が、私を誘っているのかもしれない。

天気の良い日に、どこかに行こうかなぁ?






台所が好き!
私は年に数度、えらく台所が好きになる。
台所に立ってルンルン気分で、次々に料理を作る。
冷蔵庫の中にある食品を探し、備品棚にある買い置きの乾物や缶詰を見つける。

どんな料理を作るのかなど、考えていない。
手の動くままに料理をしていると、いつのまにか一品ができあがる。
卵に肉に魚に野菜に・・・冷蔵庫の中身がどんどん少なくなる。

それでも私は冷蔵庫の中や野菜室を覗き、材料を出しては料理を続ける。
食卓に8品から10品の料理が並ぶ。

「おい、誰かお客さんが来るのか?」
「ううん、来ないよ、家族だけ・・・。」
「家族で、これだけを食べるのか?」
「うん、食べられるでしょう。」
「こんなにいらないよ、オレは・・・。」
「大丈夫よ~!」

いつもは3品から4品くらいの料理、それで充分に間に合っている。
それなのに年に数度のこの時は、私は気持ちよくセッセと料理を作り続ける。

案の定、料理は多量に残り、夫が文句を言うことになる。
「だからオレが言ったのに・・・」
(そうなんだよね~)

そして、私はまたセッセと台所を磨きにかかる。
まことに手際良く料理を作り、片付け、磨き上げる。
二日ほど続けて、ふと気付く。

「荒神さん、また来てる?」
『・・・・・』
返事はないけれど、誰かが私のそばで笑っている。

年に数度、我が家を訪れる荒神さんは、台所が大好きで料理が大好きで、
後片付けが大好きで、台所を磨きあげるのが大好き。

私は料理が下手で、ピカピカに磨きあげるのが下手で、片づけが下手で、
荒神さんから見ると黙っていられないらしい。
だから、セッセと私を動かす。
何も意識しない私は、荒神さんの伝えるままに動いているようだ。
いつもは作らないような料理の品数、冷蔵庫を空っぽにするような勢い。
私は動き続ける・・・。

以前にそれと知ったとき、私は動かない、料理をしないと抵抗をしたことがある。
すると、やけに悲しい気持になってきた。
どうして~、料理をしないことがどうしてこんなに悲しいの?
悲しいのは私ではない、荒神さんだった。
荒神さんが動かない私を視て、料理を作れないことを悲しみとして送ってきたのだ。

ハァ・・・だったら料理を作ります。

すると途端にウキウキしてきた!

荒神さんは時には買い物にも付いてくる。
食材をやけに買い込む、何を作るんだろう? そう思いながらも買い物籠にいれる。
言われるままに買い、レジで目をむいたことがあった。
そんな・・・何万円分も買わせないでよ・・・。

荒神さんは数日居て満足をすると、またどこかに行く。
とたんにいつもの私に戻り、品数3品か4品となる。
きっちり片付かず、ピカピカにならない。私の手抜きだ・・・。

掃除の下手な私、「ねぇ、誰か掃除が上手な方はいないの?」問いかけると
『家の中の掃除は自分でするものだ。誰も手伝えない。』
「だって、料理をさせられるよ~。台所はキレイになるよ。」
『掃除はいないのだ。荒神は台所だけだ。』
「手伝ってくれても良いじゃない、ここに居るんだし・・・」
『体がないからな、すまぬ。』
「あ、あぁ、良いです、私が自分でやります!」

掃除の好きな妖怪も、掃除の神様もいないようだ・・・。







あかね雲(相談)
「あかね雲」の相談者 Eさんとのお話です。
この掲載にあたっては、Eさんからの了承を得ています。

HP「あかね雲」を見たと、Eさんからのメールがあり、電話での相談となった。

Eさんのご主人は何事かあると、大きな声で怒鳴ったり、自分のミスを認める
どころか、Eさんのせいにして「謝れ!」と言うとのこと。
Eさんは自分のせいやミスではないと反論をしても、聞き入れてくれないとの
ことで、子供たちもそれを承知して、心配をしているようだ。
結婚してずっと言われ続けてきたEさんは、ご主人の怒鳴り声や居丈高な態度に、
怖れをだいたり、避けたいと思っている。
Eさんは長年に渡るご主人との葛藤で心身共に疲れており、仕事や家事を思う
ようにできない自分を、怠け者ではないかと責め、なお苦しんでいる。


Eさんと電話で話し始めてすぐに、Eさんの後ろに大きな方が立って笑っているのが視えた。

日頃のご主人との様々なことで相談をしてきたEさんだが、そこには前世の縁や土地神さん
の目論見などのあることが分かった。

大きな農家に嫁いだEさん、それを土地神さんは
『ワシが呼んだ』(縁を結んだ)
と笑いながら伝えてきた。
『この娘は家を守り、土地を守り、神社を守ってくれる。それもあって嫁いで来た。
 しかし、嫁として苦労をしていることも知っている。頑張っていることも知っている。』

「そうなんです。うちは神社を守る家系なんですよ。
 そういえば、私は神社に呼ばれたような気がして、お参りに行ったことがあります!」
Eさんの声に、土地神さんは頷いている。

「もしかして、神様は山の上に居ますか?
 私は山の上を見るのが大好きです。
 何だか励まされる気持がして、私が勝手に思っているだけですけど・・・。」
「どうやら、本当にEさんを励ましているようですよ。山の上にいるから!」
土地神さんの言葉を伝える私に、Eさんは喜んで笑い声で応じた。
 

亡くなったお舅さんは大好きで尊敬をしていたと、Eさんの声が明るい。
ご主人のことも、農業の指導員としてとても良い働きをしていることなどを、話してくれた。

Eさんとご主人の関わりの前世が、視えている。

Eさんは江戸時代に生きており、武士の妻としての生涯を過ごしている。
夫は病弱で、舅から一人息子の躾や教育をするように、言われている。
舅は嫁として母としてのEさんを認めていたからこその、言葉だった。
その期待に応えよう、息子を立派に成人させようと心に決めたEさんは、母としての愛を
持ちながらもそれを見せず、厳しい躾と教育を行った。
息子の頑張りや努力を知りながらも、誉めたりするのは、息子を甘やかすことになるとして、
心では認めていても言葉や態度で表すことはなかった。
息子は母に頭を抑えられ、厳しさを怖れてもいた。

その時の舅は、今世でもお舅さんだった。
Eさんを前世で認めてくれた人、だからEさんは今世でもそれと知らずお舅さんが大好きで、
素直に尊敬もしていた。
私は亡くなった人の前世を視ることはないが、知らせる必要があるとして、土地神さんが
私に教えてくれたことだ。

今のご主人は、その時の息子さんだ。

「ご主人に、指導員として良い仕事をしていることを認めたり、誉めたりしたことある?」
『ううん、ないなぁ。心では思っていても、言葉で伝えたことはない。
 ワァ、私は前世と同じことをしているの? 学んでないなぁ・・』

電話の向こうで、苦笑をしているようなEさんの言葉。

前世の関わりを話したことで、Eさんは今の状況への対応の仕方が分かり、納得をしてくれた。
Eさんの本質は明るく、頑張ることも、努力をすることも知っている人。
電話の途中から、Eさんの心はしっかりとご主人の方を向いている。
私は、安心してEさんと話しを進めた。Eさんは自らの手で、きっと愛を貫くだろう。


電話のあと、Eさんからメールが届いた。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


ありがとうございました!

ほかに 言葉を見つけられません。

私の居場所がわかって とても安心しました。

ありがとうございました。



好物はさくらアンパン。
ある日 我が家を訪れた、ちょっとお年の方。
私は勝手に『ヌシ』と呼んでいる。

最初に挨拶をしただけで、あとは存在が分からなかった。
和室に居ることは知っていたが、私は『ヌシ』をなかなか探せなかった。
何となくおもしろくなかった私は、
『居るなら居るで、光のひとつくらい見せてくれても良いんじゃないのかな?』
などと思っていた。

ふと呼ばれたような気がして、和室の襖の方を見た。

ピカリ!

一瞬だったが、まばゆい白光が輝いた。

「ワァ、ごめんなさい! ありがとうございます!」

嬉しかった私は、謝ったりお礼を言ったりウロウロしてしまった。

翌日、私は船橋にあるららぽーとに買い物に行った。
目的の買い物を済ませたあと、時間のあった私はのんびりといろいろなお店を
見て回っていた。ららぽーとの中心付近に、えらく長いエスカレーターがある。
エスカレーターに乗りながら下を眺めるのが面白く、私はまるで子供のように、
何度も繰り返し上ったり下りたりしていた。

ふと気付いた。
「私、何をしているのだろう? 何でこんなにエスカレーターが面白いの?」
笑われたのを感じた。
『面白いのはワシじゃ。このようなものがあったか・・・』
「・・・・・」

そろそろ帰ろうと思ったが、方向音痴の私は思うように出口に辿り着けず、
あちこちと歩きまわっていた。
歩いているうちに、新しく開店したパン屋に行き当たった。
お菓子も買い、夕飯の惣菜も買っていた私は、パン屋の中を一通り回って店から出た。
確か出口はこちらの方に・・・そう思いながら歩いていると、先ほどのパン屋の前に出た。
何となく店に入り一回り、何となく目がアンパンの所で止まった。

「ふーん、このアンパンは桜の塩漬けが乗っているんだ。」
そう思い、私はパン屋を後にした。
どこをどう歩いたのか、私はまたパン屋の前に出た。

「またパン屋の前? これで3度目だよ~」
『桜の付いたアンパンを買わぬか?』
「ヌシ? ヌシがさくらアンパンを食べたいの?」
『そうじゃ、さっきから言っているのに、出口ばかり探してワシの言うことを聞かぬ。』
「えー、ごめんなさい! さくらアンパンを買います!」

私はさくらアンパンを、3個買った。

家に帰った私は、さっそくさくらアンパンを袋から出した。
3個のうちのひとつは、信じられないほど固くなっていた。
「ヌシ、もう食べたの?」
『うまかったぞ、あとのふたつは残している。食べてみろ。』
2個のアンパンは柔らかく、確かに美味しかった!

ヌシはよほどさくらアンパンが気に入ったとみえて、私がパン屋に行くたびに言う。
『さくらアンパンを買ってくれ。』

さくらアンパンがなく、ゴマの付いたアンパンを買ってくると
『これは違う。』
と言って食べない。

ヌシにとっては、アンパンと桜の花びらの塩漬けが、なんとも言えない絶妙な味に
感じるらしい。ところがさくらアンパンは、なかなか見つからない。
でも、私がふと思い立ってパン屋に行くとき、そこにさくらアンパンを見つける。

ヌシ、なぜ さくらアンパンのあるのが分かるの? 愚問だな・・・これって・・・。






チビコタン。
4年前だった。

札幌でセミナーを済ませた帰り、動き始めた飛行機の中で、いきなり私の膝に
乗ってきたものがあった。

『エッ、何なの?』

私の方を向いたつぶらな瞳、まだほんの幼い男の子がそこに居る。
着物の柄で、アイヌの子供だと分かった。
私の方を真剣に見て、何かを伝えようとしている。
すると、声が聞こえた。

『この子はカムイコタンの跡継ぎだ。
 今、この地は闇に襲われ、危険になっている。
 この子を失うわけにはいかぬ。しばらく預かってほしい。』

北海道の見えない世界が度々闇に襲われていることは、私も情報として聞かされていた。
それが現実のものとして、カムイコタンの言葉から知らされた。

「そう、あなたはカムイコタンの跡継ぎなのね。
 しばらく私と一緒に暮らす?」

私の言葉に、男の子はしっかりと頷いた。
名前は・・・いろいろ考えて、とりあえず「チビコタ」と呼ぶことにした。

私には人としての生活がある。
見えない世界に住むチビコタは、見えない世界の方たちが面倒を見てくれることになった。
我が家に居ても遊ぶだけなので、木曽の御嶽山の所に預かってもらったらしい。

時々チビコタから、近況を知らせてくる。
元気で遊んだり、人間の食べ物をもらったりしているようだ。
ラーメンを食べようとしたら、いつの間にか人間に食べられてしまった・・・とか。
いちごを食べるのを楽しみにしていたら、供えた人間が間違えて砂糖の代わりに
塩をたっぷりかけてあり食べられなかったと、これは泣きながら知らせてきた。

私はチビコタの居る場所にすっかり安心して、伝わってくる話を楽しんでいた。

ところがある日、いきなりチビコタが私の前に現れた。
「チビコタ、どうしたの? その姿!」
幼い男の子だったチビコタは、すっかり凛々しい少年の姿になっている。

『カムイコタンが襲われて大怪我をしたと、知らせてきた。
 オレは帰らなければならない。まだ帰りたくはないのに・・・。』
いきなり少年にならざるを得なかったチビコタは、まだ幼いものが残っていたのか
泣きじゃくっていた。

やがて、自ら気を静めたチビコタは、しっかりと挨拶をして北海道に帰って行った。
思いがけないチビコタとの別れだったが、これもいたし方ないことと、私は自分に
言い聞かせていた。

翌年、北海道のセミナーに行った私は、夜のホテルで強いエネルギーを感じた。
『あねさん!』
そう呼びかけるのは、ひげ面の立派な体格の男性だった。
「ワッ、チビコタ!」
『ワハハハ・・・分かったか!』
「分かったけど・・・うーん、もうチビコタではないよね。」
『幸いカムイコタンは回復したが、もう以前と同じ動きはできない。
 それでワシが跡を継いだ、』
「そうなんだ、チビコタがねぇ・・・。もう立派な大人だものね。」

見えない世界の方たちは、必要とあればいきなり姿を変えられる。
私はチビコタにより、それを見せてもらえたのだ。

「もう、チビコタ・・・とは呼べないわね。」
『姉さんが、チビコタと呼んでくれるなら、ワシはチビコタで良い。』

ちょっと照れくさそうなチビコタ、私は震えるような嬉しさを覚えた。
毎年私が北海道に行く度に、チビコタは必ず会いにホテルに来てくれる。
私が行くことを、誰かがチビコタに知らせているようだ。

私はそれがとても嬉しく、北海道に行く楽しみのひとつでもある。



西の妖怪の長。
ある日、私はソファに座って本を読んでいた。
何となく目の前が曇ったような気がして、私は目をこすった。
『目を閉じて・・・』
あぁ、誰かが来た・・・私は言われるままに目を閉じて瞑想の姿勢をとった。

しばし後、私は黒びかりする床と、その先にある明るい豊かな緑に気付いた。
私は藁で編んだような円座に座っている。
目を落とすと、白綸子の着物を着ているのが視えた。(私だ・・・)

『姉よ、よう来てくれたな。』
「長、具合はどうですか?」

私は自分が西の長の病気見舞いに来ていることを、なぜか知っていた。

『痛みがある。なかなかに治まらんな。』
「痛みがあるのは、辛い」

私は寝ている長の左側に座っており、そっと長の左手をとった。

『おぉ、前のようにしてくれるか。これで痛みが治まる。』
(私、前世でも、こうして長の手をとったことがあるのかな?)
今の私では分からないことを、自然とやっている。
前世のことを思い出した訳ではないけれど、なぜか当然のような気持だった。

「長、孫も生まれたではありませんか。元気を出さねば・・・」
『ウム、めでたいことに跡継ぎができた。これで安心じゃ。』
「跡継ぎの育つところを見なければ、それも役目でしょう。」
『そうじゃ、役目でもあり、喜びでもある。
 姉も成すべき役目があり、それが喜びでもある、同じじゃ。』
「はい、そうありたいと願っています。」
『ウム、自分で頑張ることじゃ。それをやる為におる。』
「はい、長に見ていただかなければなりません。」
『大丈夫じゃ。姉の生きてある間は、ワシもここに居る。』
「ありがとうございます。最後まで見ていて下さい。」
『フフフ・・・』

長は軽く笑って目を閉じた。
私はそのままに、長の手を握り続けていた、軽く少し冷たい手だった。

軽く肩を叩かれて、私は目を開けた。
『ありがとう、これで長はまだ保つよ。』
誰かが伝えてくれた。
なぜか分からず、気付くと私は涙を流していた。

今の私には分からない、でも、見えない世界の方たちは
『前世の約束』
として、私との交流を図ってくださる。
それがとても嬉しく、ありがたい。
どんな約束をしているのか? 私はいつか知ることができるのだろうか。
何だか、今の私は知り得ないような気がしている。



前世でのご縁。
「こんにちは!」
Nさんの紹介で我が家を訪れたTさんは、体形も言動もスマートな男性。

「いらっしゃい。」
私は挨拶をしながら
『アレ? この人を知っている・・・』
と感じていた。

話を進めているうちに、どんどんビジョンが出てきた。

江戸時代のこと、私は家の中にいる。
庭に元気な男の子が笑顔で現れて、私に向かって
『おばさん!』
と呼びかけている。
あぁ、この子供がTさんなんだ!

私は今世の夫とも、江戸時代で夫婦だったことがある。
夫はお城に勘定方として勤め、性格も今と同じように真面目だ。
隣の屋敷に住む人も、同じく勘定方として勤める同僚の一家だ。
その屋敷の跡取り息子として、親しく我が家と行き来をしていたのが、
Tさんだった。

その頃のTさんの母親は少々病弱で床に臥せることが多く、少年のTさんは
私の息子の遊び友達でもあり、私が何かと面倒を見て可愛がっていた。
Tさんも息子もそれぞれ親の跡を継いで、勘定方となって生涯を過ごしている。

Tさんにその話をすると、ちょっと驚いたようだが、違和感なくすんなり
話しを聞いてくれて、とても面白がっている。
私が話す前世のことを、Tさんは納得してくれたようだ。

前世のことを証明することはできない。
でも、魂は知っていることなので、自然に納得をする。
Tさんは前世を思い出したわけではないが、どこか懐かしさを覚えたようだ。

私の中では、Tさんが少年の姿でイキイキと動き回っている。
縁側で瓜を食べたり、虫取りをしていたり、何やら笑いながら話しをしたり、
楽しそうな細身の少年、私はただ懐かしさがこみ上げていた。

Tさんは大切そうに1枚の写真を見せてくれる。
「今の私にとって、親とも言えるような大切な人です。」
「アレ、この人は前世でTさんの父親でもあったわね。」
「エェー、父親ですか! 縁があったんだ!」

写真の人は平安時代の貴族であり、Tさんはその時の息子だった。
父親の跡を継いで、右大臣になっている。
「この写真の人は、まさにそういう人ですよ。
 今も息子のように可愛がってくれています。
 そうか、父親だったのか・・・。」
Tさんは前世の縁が、今世でもご縁となっていることを喜んでいる。

前世での関わりは知らなくても良いことでもあるが、知ったことにより、
Tさんは一層の親近感を覚えたようだ。

この日のTさんとの出会いからお付き合いが始まり、今ではかけがえのない
大切な友人になっている。
前世の縁が、今世でもとても嬉しいご縁を結んでくれた。




ゴンが来た!
土曜日、ゴンが来た。
Mさんと一緒に、我が家の玄関に勢いよく走りこんできた。
ヤンチャは相変わらずのようだ(^^)

ゴンとは、座敷ワラシの男の子の名前。
5年前に、ある人に秋田からくっついてきた。
その人が日々の暮らしの中に違和感を覚え、不審に思って我が家にきた
ことがきっかけで、双子の座敷ワラシの発見となった。
ヤンチャで動き回ってばかりいる、二人のエネルギーを感じて、少々
参っていたその人は、我が家に二人を置いていった。

二人をしばらく我が家に預かっていたが、我が家に来るお客様の中から、
二人はそれぞれに自分たちの気に入った人を見つけ、その人の了承を得て、
それぞれの人に付いていった。

Mさんは一人っ子で
「前から兄弟がほしいと思っていたから、ゴンが来てくれると嬉しいよ!」
と言うことで、尚更ヤンチャなゴンを連れて行った。
ゴンは座敷ワラシ、人にはその姿は見えない。
Mさんは、思うようにゴンとコミュニケーションが取れないという。

ところがゴンはまったく気にしていない。
それはMさんがゴンを思う気持が本物であり、生涯ゴンと一緒に居たいと
思っていることを、ゴンは承知しているからだ。

「なんだかねぇ、チョコレートとコーラが、やたら好きなんですよ。
 いつも頭にあって、食べたくなる。」(苦笑)
『それ、オレが好きなんだ^^だから食べようって言っている。』

ゴンがやけに嬉しそうに、ニコニコしている。
私は心に中で、ゴンにそっと聞いた。
『何か良いことがあるの?』
『あるよ~、今日はその話のために来させたんだから!』
ゴンはニィーーーッと笑って、食べたいものを指差す。
指先にあったのは、ホワイトチョコレート。
私は苦笑しながら包みから出して、Mさんに渡した。
Mさんも苦笑しながら、納得した顔で頷いた。

良い話・・・。
それはMさんの結婚話しのことだった。(やはり・・・)
話はすでに決まっていて、あとは婚姻届を出すだけだとのこと。

ゴンも気に入っているその人、ゴンは本当に嬉しそうに、絶えずニコニコ笑っている。
Mさんの幸せが、ゴンにはとても嬉しいのだ。

座敷ワラシのゴンが居ても、ただそれだけでMさんが繁栄するというわけではない。
Mさんに話すと「それは虫が良すぎますよね。」と納得をした。
だからMさんは、仕事をうまくいかせたい、幸せになりたい、成長したい
と頑張っている。それもゴンには嬉しいことだ。

送る車の中で、助手席に座ったMさんの後ろに立ち、ゴンはMさんの頭に
両手を置いてくっついている。
ゴンの嬉しそうな顔に、私は思わず涙ぐみそうになった。




伝えに来た守護霊さん。
以前のことだが、私は、Hさんから電話がかかってくるのを待っていた。

左側にいきなりマイナスエネルギーを感じた。
何か居る・・・誰か来た・・・でも視てはいけない・・・そう感じる。

『お願い・・・もう闇に降りたくない・・・お願い・・・』

何となく視えるような視えないような・・・でも視てほしくないような。

私はマイナスのエネルギーを感じながら、じっとしていた。

「私は、どうすれば良い? 私に何ができるの?」
『お願い、もう闇に降りないように教えて、闇から救って・・・』
「私が教えるの? 私が救えるの?手伝えるの?」
『闇に降りたくない・・・手伝って・・・』
「でも、あなたが誰か分からない。」
『話せば分かるから・・・』

そこまで伝えると、スッとマイナスエネルギーは消えた。
私はついため息をついた。
誰なの? どうすれば良い? 私に闇に降りない手伝いができる?


そしてHさんから電話がかかってきた。
家族の問題を抱え、生活にいきづまり、何とかしたいと思いながらも、
考えはどうしてもマイナス思考に陥ってしまう。

「神様って、いないと思う。
 私がこんなに苦しんでいるのに、毎日祈っているのにどんどん悪くなる。
 今のこの状況を変えてくれるのなら、神様が無理なら悪魔でも良いかなって。」
 

Hさんが心から、悪魔を望んでいるわけではない。
良くなりたい、何とかしたいと思いながらも、Hさん自身も自分の思うように動けない、家族も周りもなかなか解決に向けて動こうとしない、それに疲れ果てたHさんから、思わず出た言葉だった。

その瞬間、私は先に感じたマイナスのエネルギーと同じものを感じた。
私は電話の向こうのHさんを霊視してみた。
Hさんの放つエネルギーは、光が薄くなっている。
周囲がすすけたように視える。
Hさんにチャンネルを合わせていた私は、自分の背中の一点に違和感を覚えた。

「Hさん、背中の左側の肩甲骨の下、背骨よりの所に何か感じない?」
「あぁ、その辺ね、いつも凝っているの。」

あぁ、これだった、これを私に知らせたかったのか、私は先程の見えない訪問者の意図するところを知った。見えない訪問者、それはHさんの守護霊さんだった。守護霊さんには、見えない世界のことが分かる。人間のHさんは気付いていなくても、見えない闇の世界の影響を知らず受けている。 

Hさんは自分の辛さや苦しさから逃れたくて、つい闇に向けて言葉を放ったようだ。
闇の世界はその言葉をからめとり、Hさんの波動を捕まえたようだ。
そして、Hさんの背中に闇につなぐパイプを差し込んだ。
パイプからは、闇のエネルギーが常に流れ込んでくる。
闇のエネルギーは、ますますHさんをマイナス思考に陥らせ、Hさんは次第に濃い闇のエネルギーを放出するようになる。

闇のエネルギーはマイナスの波動となり、Hさんの家族や周りの友人たちにも知らず影響を与えてしまう。悪循環となってしまいかねかい。

「ちょっとそのままで、じっとしていてね。」
「なに? 何かあるの?」
「ううん、大丈夫だから・・・じっとしていてね。」

私は霊体の手を使い、Hさんの背中から闇のパイプを取り除いた。
そして、パイプの刺さっていたところに、エネルギーを送り込んだ。

「何だか背中が暖かくなった。凝りがとれたような気がする。」
「そう、良かったね。」

闇のパイプがとれたHさんは、私と話を続けるうちに自分で気持を切り替えていった。
マイナス思考から逃れられれば、悩み事の解決へ向けてヒントに気付いたり、答えを見つけたり、明るい展望ができるようになる。

私に少々視える未来を伝えると、Hさんはそこに希望を見出し進もうと考え始める。
こうなれば、もう大丈夫!

どちらかと言えばマイナス思考の強いHさんは、ついつい物事を悪く捉えがちで、どんどん最悪の状態を自分の中で想定してしまう。
マイナスの感情とビジョンにはまってしまう。
自分でマイナスに気付き、しっかりと気持を切り替えることができれば、物事は変わっていく。変える力は自分の中にあるから・・・。

「不思議ねぇ、なんであんなに悪く悪く考えていたんだろう。
 解決に向けて、私のできることはあるよね!まずやってみる!!!」

電話の向こうのHさんは、声もあかるくなっており、守護霊さんのマイナスエネルギーもなくなっている。

守護霊さんが自ら動くことは滅多にないが、Hさんを救いたい守護霊さんの思いが、電話に先立って私に教えたことだった。


ちょっと重い話だったけれど、マイナス思考からの切り替えで、悩んでいたことからの解決のヒントに気付いたり、答えを見つけたりすることができます。

守護霊さんは、いつもあなたにより良い方向へのアドバイスをしてくれています。
あなたの閃きや第六感として届く守護霊さんからのメッセージを、どうぞ、受け取って下さい。



預かります。
昨夜遅く、温泉気分の入浴剤を入れて、私はのんびりと湯船に浸かっていた。

いきなり ゴン ゴン ゴン 浴室中に大きな音が響いた。

ゆったり背をもたれて目を閉じていた私は、ビックリして目を開け身体を起こした。

そこには大きな男の方が立っている。
何となく見覚えのある姿・・・そう思っていると瞬間に閃いた言葉がある。
「多聞天!!!」
返ってくる言葉はないが、上の方に視えるお顔が軽く頷いている。
私が言葉もなく視ていると、多聞天はゆっくりと私の左側に座った。

『預けるものがある。姉から渡してほしい。』
(私は見えない世界の方たちには、前世の関わりにより 姉 と呼ばれている)

多聞天はそう言うと右手を懐に入れて、ひとつの光の玉を取り出し、私に向けた。
私が左手を差し伸べると、多聞天はそっと光の玉を手のひらに載せる。
私は手のひらに、温もりと強いエネルギーを感じた。

『仏の子に渡してほしい』
「仏の子ですか。 私に分かりますか?」
『会えば分かる。渡せば受け取る。』
「分かりました、お預かりします。」

多聞天はまた軽く頷くと、スクッと立った。
立って一足動かしたと視ると、もうそこに多聞天の姿はない。

私は預かった光の玉が、私の中に収められたことを自覚した。
仏の子に出会えたとき光の玉は自ら私に教え、きっと私の手からその人に渡すことができるのだろう。私はとても楽しみになった。

・・・しかし、なんでよりにもよって入浴中なのよぉ~(TT)

リモコンを動かしたのは???
昨日書いた
「誰が動かしているのかなぁ~?」
判明したので、ここにお知らせ(^^)

昨年のセミナーで京都に行ったとき、私は大天狗の奥方から二人の間に誕生した「子天狗」を一時預かった。我が家で数日過ごした子天狗は、最初の目的通りに東の妖怪の長の所に、数人のお供と一緒に出掛けて行った。

大天狗と東の長の間では話し合いができており、子天狗は長の所の妖怪たちと一緒に、やがては大天狗の跡を継ぐ為の修行をしている。

彼らの世界での正月行事が全て滞りなく行われ、東の長と子天狗とお供のものたちで、我が家を訪れていたのだ。彼らは私に姿を視せてくれた。

長は相変わらず年寄り?だけど元気一杯、子天狗はちょっと凛々しくなったかな・・・と感じさせる姿と行儀の良さで、新年の挨拶をしてくれた。

「もしかして・・・リモコンは子天狗が動かしたの?」
『オレだけではない。じいも一緒に動かして楽しんでいたぞ!』
「じい・・・って、長も動かしたの?」
『そうだ、テレビを見たがってな。
 昔の話(時代劇)を見たがったが、オレも他のを見たかったので動かした。』
「そう言えば、時代劇のチャンネルもあったよね。
 子天狗は長に譲らなかったの?」
『じいの好みの話ではなかったらしい・・・』
「そうなんだ。でも、面白い番組はなかったでしょう。」
『そうだ、だからガラスの置物を動かした。
 あれは色が変わって面白かったぞ!じいも楽しんでいた。』

私と子天狗が話している隣で、長はニコニコと笑っている。
長にとっては孫のような子天狗、可愛くて仕方がないらしい。

「東の長、子天狗の修行は出来ていますか?」
『それなりに頑張っておるよ。何しろまだ遊びたいばかりじゃ。
他の子供たちと一緒に飛び回っておる。天狗の世界だけではなく、他のものの在ることを知るのも、これにとっては大切なことだ。我らの世界の広さを知らねばならない。
大天狗の目的も様々だろう。
ワシの所にいるうちに、会えるものには会わせ、行ける所には行かせてやろうと思うておる。それがワシの役目じゃ。』

長と子天狗の後ろには、お供の妖怪たちと天狗たちが揃って座っている。さすがに壮観だ。

長と子天狗は、自分たちの様子を話せたことに満足をしたのか、見事な一礼をして去って行った。

『また、来る!』
との一言を残して・・・私には嬉しさとちょっぴりの寂しさが残った。




誰が動かしているのかな?
私一人の家の中、マオがヒーターの前でヌクヌク昼寝をしている。

私は、テレビで「リ・ジェネシス」を見ていた。
これは正月に放映されたカナダのドラマを、録画していたもの。
ウィルスなど、バイオテクノロジーを使った犯罪捜査のドラマ。
科学と犯罪と捜査と人間関係が交錯する。
SFとは少し違うが、興味津々のドラマで面白かった(^^)

見終わってテレビはそのままに、PCを開いてチェックしていた。
アレレ・・・。
テレビ画面が勝手に替わる(><)
FOXテレビ、スターチャンネル、CATV・・・。
おまけにWOWOWまで画面に現れる。

契約をしていないチャンネルに動く。
「そのチャンネルは映らないけど・・・」
・・・他のチャンネルに変わる。

CATVからWOWOWに替えるには、切り替えボタンを押さなければならないのに、
関係なく勝手に替わる。

幾つかのチャンネルを行ったり来たりしていたが、どうやらあまりお気に入りの番組は
なかったようで、スターチャンネルに落ち着いた。

私はPCの前に座っている、リモコンはテーブルの向こう側にある。
決して私の手が、リモコンを動かしたのではない。

私は大笑いをしながら言った(^0^)
「誰が動かしているのかな~?」


もうひとつ、勝手に動いたものがある。
札幌のNさんからいただいた天使のオルゴール。
これはガラス製の置物で、ネジを巻いて置くと、メロディと共に天使が回り、
赤、緑、青の光が発色してとても綺麗なもので、私のお気に入りのひとつだ。

それが手も触れないのに、勝手に色だけが変わっていく。
ふと目の端に色が見えたので、それと気付いた。
ネジは回しておらず、メロディはなっておらず、天使も回っていない。
ただただ、色が次々に変わっていく、赤 緑 青 赤 緑 青・・・。

色が変わるのが面白いのか、それとも気に入ったのか・・・。
またまた私は笑いながら言った。

「誰が動かしているのかなぁ~?」

答える声はないけれど、誰かが何人かが笑っているのを感じる。

マオは
『いつものことニャ』
と伸びをしながら大欠伸をした。
前世を視る
私が視る前世は、今のあなたに一番影響を与えている前世。
あるいは、ご家族や友人や、私とのご縁や約束のあった前世。
前世を知ることが、あなたの役に立つ時、視ようとしなくても
自然に視える。
あなたの魂の記憶が、私に教えてくれる。

私に視えるものをあなたにも視せてあげたい、そう思う時もあれば、
あなたに視えなくて良かった・・・と、思うこともある。

しかし、私にはあなたに視せる能力はない。

前世はあなたのデータベース、今の性格や生き方の基礎となっている
もの。基礎はあくまでも基礎、その上にどのような生き方や考え方で
人生を築いていくのか、全ては今のあなた次第。

大切なのは、今のあなたの人生!
どのようにも選択ができる、あなたの人生!

今の人生を精一杯に生きて楽しみ、悔いない時間を過ごしてほしい!


天狗の正装
5年前に、鞍馬の天狗とご縁ができた。
奈良から我が家に来たTさんが、それと知らずに同行していた。

Tさんと一緒に居たときに見せた姿は白装束だったのに、気付くと
すっかり衣装が替わっている。

艶のある黒の着物で、袖口に赤い縁取りがある。
襟からは真っ白い襦袢の襟が覗き、一番下には薄い黄色がわずかに
覗いている。

袴も黒で、絞った裾の縁取りがやはり赤い。
腰に締めた帯の赤が、少しのぞいているのがアクセントになっている。

気をつけて見ると、赤の色が場所によって微妙に違う。

ピシッと折り目正しく座り、両手で巻物を私に差し出した。


これが鞍馬の天狗との、初のおめもじだった。

全身に厳しさが漂うが、どこかに茶目っ気を感じさせる。
それに・・・天狗はかなりオシャレ!
私は鞍馬の大天狗が、すっかり好きになってしまった(^^)
今日の訪問者
昼間 テレビを見ていた私は、ふと左肩を軽く叩かれたのを感じた。
『ン? 誰なの?』
左を向いた私の目の前に、ニッカーと笑うヤンチャな顔があった。

『ねぇねぇ、来たよ

男の子はそう言うと、ネコを相手に遊び始めた。
我が家のネコは、非常に迷惑そうな顔でイヤイヤ相手になっていたが、
隙を見て逃げ出した。

男の子が油断した瞬間に、彼の正体が視えた。

男の子は、パラオから来た海龍だ。
『もう少し遊んでいく』
「どうぞ!」
私の返事にまたニッカーと笑った。


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あかね雲

Author:あかね雲
私が触れた不思議な世界と、ご縁のあった出来事などを気の向くままに書いていきます。

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